141 | (きりがみね)1,792m 八島ヶ原湿原〜物見岩手前 |
H18年8月1日 11時30分〜16時10分 長野県 下諏訪町 曇り時々晴れ一時雨 |
”湿原は花が一杯 雨具を持たず散策 雲行き怪しく戻ろ” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
朝家を出て多治見ICから中央道を走り、
松川ICで下りて高遠を通り杖突峠の急カーブを降る。
諏訪ICで下りた時は茅野の街中を外れてスムースに抜けたが、 ETC通勤割引を使うとこの点が不便。 蓼科に向かわず大門街道で白樺湖に入り、 ビーナスラインを車山方面に左折する。 この先2週間前の豪雨で一時不通となっていたが、 今は通行可能の情報を得ていた。 暫く走ると右の斜面が崩れ片側通行で信号が付き、 崩壊箇所は短い区間だが随分待たされる。 土日車が多い時を考え信号の時間を決めていると思われるが、 崩れている区間は一瞬で通過出来る程度。 山の斜面もニッコウキスゲは全く咲いていない。 前に来た時は車で走っていてもずっと咲き続けていたが、 今年は駄目な年なのか?
車山肩迄来るとやっと咲いているが花の数は少なく、 一面黄色の絨毯と言うイメージとは違っていた。
先の八島ビジターセンターに向かう、 駐車場の手前迄来ると道の左側に邪魔にならないよう並ぶと有る。
それでも満車に後少しの状態で、休日は駐車に難儀すると思われる。 天気も良さそうなので、 ザックを持たず水を駐車場のトイレで補給し歩き始めた。 トイレの水はビジターセンターで確認したら、飲用可との事。 出来れば湿原を通り、 蝶々深山〜車山乗越〜山彦谷南・北の耳〜男女倉山と周回したい。 ビジターセンター横の車道を潜り、トンネル道を湿原に入って行く。 園地に入ると湿原が大きく広がっている先に、 車山も見えているが遠くは雲が広がり駄目だ。 早速ハクサンフウロが見られ写真を撮るが、 木道は2列有り団体が来ない限り撮影も邪魔にならない。
左の斜面にコオニユリが多く咲いていて、カワラナデシコも見られる。 三脚を持った男性が向かいから来て、 「ニッコウキスゲが見られないが何処に咲いているか」と聞いてきた。
湿原に見当たらず「車山肩に咲いていた」と答え、逆に「アサマフウロは見掛けたか」と聞くと、花自体を知らない様子。 情報では湿原の北側に咲いていると聞いているので先に進むと、濃い赤色で咲き直ぐに分かった、ハクサンフウロは多くてずっと見かけるが、アサマフウロは非常に少ない。
鎌ヶ池に来るとイブキトラノオが咲いているが、 伊吹山で見るのと違い大きくてどっしりしている。 湿原方面美しく黄色に色付いているのは何だろうか?
ヒヨドリバナが多くヨツバヒヨドリと混在し咲き、 旧御射山・八島ヶ原湿原周回コース分岐に来て直進する。
少し行くと指標に「左男女倉山」と有り狭い道が付いている、 見送り少しで「奥霧の小屋」が見えてきた。
小屋は閉まっているようだ、 林の中に入ると谷が有り水辺に黄色いメタカラコウが咲いている。 谷を渡ると少しずつ登りになってきて、 その先ジグザグの結構急な登りに変わった。
空が暗くなり北の方から黒い雲が流れて来る、 未だカミナリは鳴って無いのだが妻が不安がり戻ろうと言う。 ザックを車に置いてきて雨具を持って無く雨が落ちてきたら不味い、降ってくる人に会いながら登り、高み迄行って雲の様子を見ようと物見岩が見える所迄行く。 雲の様子は余り良く無い、 大きく崩れる事は無いと思うがやはり戻る事にする。
八島ヶ原湿原や鷲ヶ峰を見ながら降って行くとポツリポツリと来た、先の木の有る所迄持ってくれと思いながら降るが、木の近く迄来たら止んだ。 そのまま林を抜け奥霧の小屋に戻ったが結局僅かに降っただけで濡れる所迄は行かなかった、天気は持ちそうな為、旧御射山方面の湿原周回コースの左に進む。
車が通る事が出来る地道を行くと、 大きなシシウドが目立つ中シモツケソウの群落が有る。
湿原側だけで無く左の山側も、 シモツケソウやチダケサシが有り色とりどりに咲いていた。
どちらも白花と紅花が見られ、伊吹山のように紅花一色も良いがこちらも綺麗。
分岐に指標が有り旧御射山へ行かず、右に折れビジターセンター方面に戻って行く。
再度木道となると、キンバイソウが咲いているが風が有りなかなか撮れない。
暫くで戻ると左上に休憩所が作られているので、上がってゆっくり休んだ。
休憩所の奥にキンバイソウが咲いていて遠いので望遠で撮った、 ここからの湿原方面も美しい。
殆ど人もいなくて静かで気持ちが良い、 又歩き始めると団体と直ぐ分かる人達が向かって来る。 クガイソウを撮っていると、 グンナイフウロが咲いていると言っているが真っ赤なフシグロセンノウだ。
駐車場近くになると又シモツケソウの群落が有り、 団体の女性が「あの花の名前は」と聞いてくた、「シモツケソウです」と答えるとふーんと言う感じで、半分納得したような返事だった。 ここは「ベニバナシモツケソウ」とされるが正式名称か?叉白っぽいのを「ウスイロシモツケソウ」と呼ぶ事も有るが。
16時10分駐車場に戻るとさすがに車の数は減っていたが、未だ多く止まっていた。
今日は女神湖近くに泊まり、明日の蓼科山登山に備える。 八島ヶ原湿原は以前同じ時期に周回しているが、 今年の方が花が多く咲いているように思う。 山彦谷北ノ耳・男女倉山方面を歩いてみたかったが、 ニッコウキスゲは不作で又の機会の楽しみにしたい。
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確認出来た山: ・車山 ・山彦谷北ノ耳 ・山彦谷南ノ耳 ・鷲ヶ峰 出会った花: ・アサマフウロ・イブキトラノオ・イブキボウフウ・ウド・エゾカワラナデシコ・オオバギボウシ ・ニッコウキスゲ・ハクサンフウロ・コオニユリ・カラマツソウ・カワラマツバ・キツリフネ ・キリンソウ・キンバイソウ・クガイソウ・クサフジ・クルマバナ・コウリンカ・シシウド ・シモツケソウ・セイヨウオトギリ・チダケサシ・ツリガネニンジン・ノリウツギ ・フシグロセンノウ・マツムシソウ・メタカラコウ・ミヤマカラマツ・ヤマホタルブクロ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||