「イブキボウフウ」
長野県諏訪市 八島ヶ原湿原にて
(2006.8.1)
八島ヶ原ビジターセンターから湿原を左に入り、湿原を過ぎ物見岩に向かっていると雲行きが怪しい、
物見岩の見える所迄登り様子を見るが黒い雲が湧き、雨具を持たず降ってくると不味く戻る事にした。
パラパラと降られ奥霧の小屋辺りに戻ると良くなる様子、湿原を左に周回すると散策路に咲いていて、
伊吹山でも見たがその時は余り美しいとは感じず写す気にならなかったが、ここは緑一色の中白い花
が一杯集って咲き目立っていた。
北海道及び本州近畿地方以東の亜高山帯山地や草原に自生、8〜9月枝先に白色の花を多数付ける。
花は小さな5弁花で、茎頂から分枝した先に径3〜6cmの複散形花序を出し密に付け、花弁の先は
爪状に内側に曲がり、萼片5個は三角状で雄蕊5個は花弁より突き出し、花序下の総苞片と小花序の
下に有る小総苞片は線形。
茎は直立し稜角が付きやや角ばり毛が生え高さ30〜100cm、葉は長さ5〜30cmで2〜3回
奇数羽状複葉、小葉は更に細かく切れ込む。
花の名前は伊吹山で最初に見付けて、根は生薬で発汗や解熱・鎮痛等の薬効が有り風邪を防ぐ事から、
この根は「和防風」と呼ばれ「伊吹防風(イブキボウフウ)」と付いた。
山歩き記録
⇒霧ヶ峰
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