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八子ヶ峰
(やしがみね)
1,833m
H21年8月26日
 10時15分〜14時10分
長野県 茅野市
晴れ
”眺望に恵まれ
 花も結構多く
 楽しめお勧め”
 前日霧が峰の「蝶々深山」を歩き、車山の宿に泊まった。

 朝ゆっくりと朝食を取りコーヒーを飲みながら、 妻に今日予定している「八子ヶ峰」はどうすると聞く。

道路分岐のトレッキングコース駐車場指標
 どのくらいの歩きかと言うので、昨日程度と思うと答えると行くと言う。

 ビーナスラインを降りスズラン峠を過ぎて女神茶屋に来た、 ここにも八子ヶ峰への登り口が有る。

 今日は東急リゾート内から登るので、北横岳へのピタラスロープウエイや蓼科湖を通り その先東急リゾートの案内を見て右に入った。

 道路は左から入って道路上の陸橋を通過するように作られていて、 如何に東急リゾートの規模が大きいかが分かる。

 整備された道を入ると分岐に来て、 コンビニ「サムシング」の有る左のタウンセンターに進む。

 コンビニはタウンセンター横に有り、 昼食用の寿司・お茶を買いタウン内循環路を上がって行く。

 敷地が広く取られているのか建物が近接せず、 林の中まばらに別荘を見掛けて雰囲気が良い。

西駐車場、奥が登山口
 循環路の最上部カーブ地点に来ると分岐が有り左に上がって行く、 少しで突き当たり「トレッキングコース←駐車場→」の案内が立ち 右側には「←あかまつ・こぶし→」が見られる。

 左回りで周回しようと右に進む道は舗装され結構登って、 右に「トレッキングコース専用駐車場」案内と1台止っている広場に着いた。

 距離は余り無いが登っていて、 妻は帰りが辛そうだと言うので下山口に駐車しようと戻る。

 分岐を逆に登って行くと右手に広くなっている所が有り、 奥の車止め横に「トレッキングコース入り口の案内が立っていた。

 ここが西側駐車場で車を止め、 10時15分車道を降り先程の東側駐車場に登って行く。

 歩き始めでも有り元気で、 あっという間に東側駐車場に来て向かいの登山口に入る。
東駐車場、反対側に登山口 車止めの置かれた東登山口

 入口には「蓼科東急トレッキングコース入口(岩の上から)スタート→」 と書かれ、「岩の上から」の意味が分から無い、 先には林道が続き左には庭に使う為の物か大岩が数多く置いて有った。
東登山口の案内とボックス 左に岩が幾つも置かれた道

 横に発行元「東急リゾートタウン蓼科トレッキングコースガイド」、 のパンフが入ったボックスが有る。

 林道だと思って歩いて行くが直ぐ終わり、突き当たりに叉案内が立っていた。
案内の立つ林道終点 林の中に入って行く

 林に入ると幅広い道が続き、岩が出て来ると急で道も狭く登山道らしくなり、 滑り易くロープも見られる。
自然林の中幅広い道 急になると岩が多い所を登る

 林の中で日は遮られ助かり支尾根に上がる、 登りは緩やかになるが日差しが当る時が多く風も殆ど無く暑い。
支尾根に上がると緩やかに 唐松林は殆ど平坦

 平坦になると唐松林の中を行く様になり、 少しで切り開かれた明るい広場に出た。

 左右に道は有るが右方向だけ 「蓼科湖」とタウン内の「こぶしの小径へ」の案内がされている。
広場の分岐に出た 四等三角点「凧落(たこうち)」

 八子ヶ峰方面左だが四等三角点「凧落」が有る筈だ、 正面の奥に回り込むとベンチの横に三角点が有った。

平坦な道を北に進む
 僅かに北横岳が見えているがそれ以外全く開けて無い、 ベンチが備えて有るので以前は眺望が得られた?

 北に平坦な道を進むと傘を差した一人の女姓がやってきた、 「日焼け避けですか」と言うと恥ずかしげに直ぐ笠をたたまれた。

 リゾートタウンの住人で、 ガイドに有る本格的5〜6時間のコースを歩いていると言われる。

 蓼科山や厳しい天祥寺原から北横岳直登ルートも登られたそうで、 山歩きを楽しんでいるとの事。

 ここに住んでいれば八ヶ岳も近く自然を満喫出来そうで、羨ましい。

 犬連れの3人がやってきた、 手入れされた如何にも良い犬だと思うハスキーを連れている。

 この方達も山の装備は持って無く、 散歩のスタイルなのでタウンの住人の様子。
蓼科山が見えてきた これから行く「ヒュッテアルビレオ」

 少し進むと蓼科山・北横岳、 左には車山と正面に赤い屋根の八子ヶ峰ヒュッテが見えている。
霞んでいるが「車山」

 蓼科山を見ながら進むと、 男女のペアが休んでいる大きく開けた眺望ポイントに来た。
蓼科山を見ながらの気持ち良い道 ハクサンフウロ

 ビーナスラインの谷間をを挟んで、 その先左は蓼科山から右は八ヶ岳の西岳迄見えている。
眺望が大きく得られる

 正に雄大な景色が得られていて素晴らしい、 妻が大変喜んでいるので良かった。
北横岳

 只八ヶ岳は左端の天狗と右端の網笠岳及び西岳が僅かに見えるだけで、 残念ながら他の山は雲の中。

 朽ちかけているが腰掛けられる木が有り座ってゆっくり楽しむ、 妻は感激を息子にメールを入れていた。
マツムシソウ ヒュッテを見ながら軽く降る

 この辺りはハクサンフウロやマツムシソウ・ヤマハハコ等色んな花が咲き、 男女のペアも随分ゆっくり楽しんでいて、 お先にと先に進み軽く登って降ると叉ヒュッテが見えて来る。
女神茶屋から道が合流 ヤマハハコ
マルバダケブキ ヒュッテへの登り

 右から女神茶屋の道が合流し、 左に登り一番上に小鳥が乗る案内を見てヒュッテ・アルビレオに着いた。

 営業していてコーヒーも有ったが、 朝飲んでいて未だ欲しく無いので通過する。
最上部の小鳥が洒落た指標 この辺り平坦な台地状・・振り返り撮る

 なだらかな丘が広がる中を進むと、 左奥に標柱が立ち「八子ヶ峰東峰頂上1、869m」となっていた。
東峰より大きな蓼科山

 地形図標高点1,869mを東峰としている様で、 この尾根一帯ではここが一番標高が高い。
東峰頂上の標柱 クサレダマ

 妻が石柱を見て三角点?と言うので、 違うこれは三角点で無いしここには三角点は無いと答える。

 ヒュッテの所に四等三角点「大石(おおいし)」が有るのを思い出したが、 戻る気にならず先に進んだ。
シラヤマギク ゆるやかに登って行く

 ハナイカリやウメバチソウが見られ降下して行くと、 トリカブトが咲きツリガネニンジンは終わりの様子だ、 なだらかな道を散策気分で登って行く。
これから歩く八子ヶ峰山頂方面に続く尾根と奥の山は車山

 大きな石が散在するコブに上がった、 ここも眺望が開けて気持ちの良い所となっている。

 日陰が無いので暑いかなと思ったが、 風も少し有りのんびり出来る丁度良い気温で昼食とした。
残念ながら雲が掛かっている八ヶ岳

 先には山頂とされているスキーリフト下り場が見えていて、 男女ペアがこちらに向っている。
中央左のギザギザが東天狗岳、三角が西天狗岳 網笠岳・右端西岳から綺麗なラインが

 南方面も大きく開けていて、八ヶ岳の西岳から右へ綺麗なラインが続いていた。

 食べ終わり下山しかけるとお二人が登ってみえて入れ違う、 後ろから休憩の声が聞こえる。
ツクバトリカブト ウメバチソウ

 少し急な降りが続き、その先は緩やかな登りでスキーリフト終点に着いた。
山頂のリフト終点が近くなった ツリガネニンジン

 マツムシソウの多い中、 コウリンカやウスユキソウ・トモエシオガマ等色々な花が咲いている。
リフト終点から蓼科山

 近くにパノラマ写真が有りここから見える山々が書かれていた。
ハナイカリ コウリンカ

 南・北のアルプス及び中央アルプスそれに八ヶ岳、 日本の屋根と言われる山々の眺望が得られる様子。
「八子ヶ峰」の山名板 ミヤコグサ

 その先少し高い所に「八子ヶ峰」の山名板が立てられ、 ここが山頂だが三角点が見当たら無い、四等「八子ヶ峰(やしがみね)」が有る筈だ、 帰って調べるとリフト下り場と散策コースの間の様だ。
トモエシオガマとウスユキソウ イブキボウフウ

 右下に白樺湖の案内が有り道が付いていた、 ここでもぐるり見渡せる眺望を楽しんで下山開始する。
白樺湖とビーナスライン、左端のピークが車山
山頂付近のマツムシソウ群落

 尾根を緩やかに降ると前にも見られたがノコギリソウが咲いている、 丁度雲が掛かったので急いで撮った。
ノコギリソウ 平坦な尾根を行く

 分岐に来て右はリゾートタウン大回りのルートで、 上部だけの周回ルートの左に進む。
分岐を左へ進む 少しずつ隠れて行く蓼科山

 ずっと見えていた蓼科山がだんだん隠れて行くのを惜しんでいると、 林の中の急降下になる。
林の中の急降下 林道に出た

 こちらもロープが有ったが頼らなくても歩ける道で、 暫く降ると林道に出た。
フシグロセンノウ 良い林が見られた

 左に林道は続き上に水道施設だと思うのが見られるので、 この施設用の道の様子。

 地道の林道を降って行くと良い林が見られる、 道の脇にはフシグロセンノウが咲いていた。
カワミドリ 明るくなって戻る

 カワミドリの花を見ながら、 林道車止めの脇を通り14時10分車に戻る。

 タウンセンターに戻ってコンビニ「サムシング」並びの、 蕎麦処旬泉のソフトクリームを食べゆっくりし、蓼科の宿はチェックイン15時からとの事で、 寄り道せず宿へ行き温泉にのんびり浸かった。

 軽い登りで眺望の利く尾根に上がり、 その後ずっと軽いアップダウンの道を散策気分で歩ける、登山とは違うがこういう山歩きも楽しく、 お勧めのコースだと思う。

   *関連記録   ⇒「蓼科山」  ⇒「北横岳」



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本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
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   出会った花:

  ・イブキボウフウ ・ウスユキソウ ・ウメバチソウ  ・カワミドリ ・クサレダマ ・シラヤマギク

  ・ツクバトリカブト ・ツリガネニンギン ・トモエシオガマ ・ノコギリソウ  ・ハクサンフウロ

  ・ハナイカリ ・フシグロセンノウ ・マツムシソウ ・マルバダケブキ  ・ミヤコグサ ・ヤマハハコ

  ・ヨツバヒヨドリ  ワレモコウ


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