「トモエシオガマ」
長野県立科町 八子ヶ峰にて (2009.8.26)
八子ヶ峰は山より高原でマツムシソウが見られ、草叢に隠れるようにこの赤い花が咲いていた。
本州中部以北の山地〜亜高山の草地に自生、7〜9月頃唇形で巴形赤紫色の花を数個付ける。
本種はシオガマギクの変種とされ、花は茎の先端の苞の脇に捩れるように付け、上から見ると
右旋回の巴状に見える。
茎は基部で枝分かれし株を作り、直立又は斜上し高さ20〜50cmとなり基部以外殆ど枝分
かれせず、葉は狭卵形の長さ3〜8cm茎の下部は対生し上部は互生、葉先は尖り基部喫形で
縁に規則正しい重鋸歯が付く。
花の名前は「巴形(トモエガタ)」に咲き、シオガマギクの仲間で「巴塩竃(トモエシオガマ)」
と付いた。
母種シオガマギクは花を茎先端だけで無く途中の葉脇にも付け、本種は茎の先端の苞の脇だけ。
山歩き記録
⇒八子ヶ峰
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