143 | (きたよこだけ)2,480m 三ツ岳 (みつだけ)2,360m 雨池山 (あまいけやま)2,325m |
H18年8月3日
10時10分〜14時40分 長野県 茅野市 晴れ時々曇り |
”三ツ岳の道は 大岩をぴょん ぴょん飛んで 岩をよじ登る” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
車山の宿で目が覚めた、
窓から見える車山はガスが掛って良く見え無いが今日の天気は良くなりそうだ。
ビーナスラインを降り女神茶屋蓼科山登山口の先、 9時30分ピタラスロープウエー駅に来た。 車の駐車は少なく水を補給し、 ロープウエー乗り場に行くと並ぶ事無く乗車し山頂駅に上がる。 八ヶ岳等の遠くの山は雲に隠れ見え無いが、上空は青空が広がり強い日差しで暑い。 前方に坪庭と左に北横岳が見え、 ここで標高約2,230mで北横岳との標高差250m程度。 坪庭は右回りの一方通行となっていて、 如何に混雑するかが分るが今日は人も少ない。 10時10分ロープの張られた溶岩台地の遊歩道を行く、 右には縞枯山が大きく見えている。 左は横岳が見えるが未だ遠い、 ザックを担いでいるからか観光の女性が「何処迄行かれるの」と聞いてきた。
「北横岳へ」と言うと「時間は・道は良いのか」と聞かれ、 「1時間程・道は良いと思う」と答える。
花は何も咲いて無いと思っていると遠くに黄色いシャクナゲの花が咲いて、丁度監視員の方が居たのでお聞きすると、「ハクサンシャクナゲ」との事。 シャクナゲの木は多いが花は咲いて無く、 この木だけ僅かに花を付けていたが遠くて写真は撮れ無かった。
足元に小さな花が咲いている、 雌蕊に特長の有るアカバナで丸い柱頭でイワアカバナの様子。
指標に従い坪庭周回道と分かれて左に入り、 暫く緩やかに降って行くと急な斜面の登りと変わった。
道はジグザグに付けられ登り易い幅広な道だが、 今日は暑いし前日の疲れも残り結構きつい。
妻はもっと辛そうでなかなか登って来ない、 登山道に岩が出てくると少しで尾根に上がった。
指標が有り右は三ツ岳へで左の横岳に向かう、 平坦な道が続いて少しでヒュッテが見えて来る様になる。
右に七ツ池の分岐が有るがこの時期花も期待出来無いので通過し、北横岳ヒュッテを過ぎると狭い登りの道となるが、この辺りも道は良い。 真っ直ぐの階段が見えてきて、 きつそうだが呆気無く登り切り11時05分「北横岳」山頂に着いた。
先に蓼科山が見えている山頂は平らな広場で、三等三角点「横岳(よこだけ)」が有る、登って来る途中も時々人に会ったが多く無かった、この山頂も5〜6人程度で少ない。 ここは地形図で山頂と読めるが標高2,472mで南峰と呼ばれ、先に2,480mの北峰が有り行ってみる、標高は8m程高いが殆ど平坦に進むと、直ぐ中央に石碑の有る北峰に来た。
南峰と同じ位の広さだが雰囲気はこちらの方が山頂らしいので、 北峰が本来山頂だったのでは? 蓼科山が良く見え前日登った大河原峠から将軍平そして蓼科山山頂が一望だ、それに天祥寺原への降りと、暑い中で長いだらだら登りに苦しんだ大河原峠への道も見え感慨深い。
この景色が見えただけでも、ここに来た甲斐が有った。 戻って行くが三ツ岳のコースが面白いと聞いているので行って見たい、 然し妻の調子が心配、登りは少ないコースでロープウエー駅に戻られるので行く事にする、 妻は岩場は楽しむ方で問題無い。
ヒュッテを過ぎ分岐近くに戻ると前方に岩山が見えている、 三ツ岳最初のコブの様子。 分岐には注意看板が立ち 「この先三ツ岳は岩場です。軽装での方は入らないでください」と有る。
入って直ぐから大岩の道となり岩をぴょんぴょん飛びながら進む、若い時であれば何とも無いが、バランス感覚も落ちて来ているので余り調子に乗って飛んでいると危ない。 ハクサンシャクナゲの木が多いが花は少なく、 それに痛んでいる花が多いのは何故だろう。
最初のコブが近くなってきた、 男性が一人居るのが見えるがこちらのコースに入って初めての人。 岩の同じ様な道を行き最初のコブへの登りとなるが、 道は左を巻いてピークには行か無い。
降って行くと次のコブが近くなり三ツ岳山頂の様だ、 男性が鎖を登っているので今度は急だ。
岩の壁となっている様に見えていたが、近付くとそうでも無く岩を掴んで簡単に登られ、最後の所は鎖が着いて急だが、足場がしっかり有り恐怖心さえ無ければ問題無い。
妻を先に行かせ直ぐ後で支えようとしたが、 大丈夫と言っているので離れ写真を撮る。 登り切ると大岩が重なるピークで「三ツ岳」山頂に着いた、 妻はヤッターと喜んでいて、山頂の板は無いが「北横岳←→雨池峠」の案内が有り、岩場を上がった先の山頂は登った達成感が得られる。
周囲がぐるり見渡せ、蓼科山・北横岳は良く見えるが、縞枯山方面は太陽の関係で 霞んでいて良く無い。
風も感じる事が出来て暑くは無く丁度良い気温でゆっくり眺望を楽しむ、先の最後のコブに男性が止まっていて、地図も出しているので道を探している様子。
今迄も少し分かり難い所も有ったが、 ゆっくり眺めれば○×が有り又人が通り石が擦れているのが分かる。 最後のコブに向かうがこの間は、一段と大きな岩が点在し違う景色で面白い、ルートは迷う所も無く最後のコブも左から巻いて通過し、急降下する手前の岩場で休んだ。
前方に大きな池が見え「雨池」の様だ、相変わらず遠方は雲の中で見えず、後に夫婦らしい二人がちらっと見えた結構早く進んで来ている、我々が遅いだけか。 急降下が始まり真っ直ぐに降っているので岩の大きな段差の道が続く、二人が登って来たが軽装で靴も登山靴で無く年配だ、この先の急登と岩場が続く道は大丈夫だろうか?
先程ちらっと見えた夫婦が背後から追いついてきた、真っ赤な花が咲いて写真を撮る為先に行って頂く、接近して見ると蕾は赤だが花は白い(ミヤマシグレ)。 同じ様な下りが続き鞍部に来て雨池山への登りに掛かる、 林の中緩やかな登りだが疲れが有るので辛い。 少し登ると先程の夫婦が休んでいた、我々も苦しいので止まり話をする、明日蓼科山に女神茶屋から登ると言われる、「きついコースですね、昨日大河原峠から登って来た」と言う。 「大河原峠へは車で行けるのか」と聞かれたが、 随分前から車で行けたと思うのだが!
先に行って頂き後を追う、 両側の笹が少し深くなって来ると小さな広場の雨池山に着いた。 かなり読み難くなった山頂標識が立っている、 林の中だが妻が疲れているので座って休む。
その先少し降って行くと縞枯れの中に入り、 大きく開け平坦な谷間が見える様になった。 降り切ると四辻で、 「左雨池・八柱山・直進縞枯山・右坪庭」の案内が立つ明るい場所に出る。
右の坪庭に進むと広々とした草原に木道が続いているが、 花は何も咲いて無い。 縞枯山荘を見て少し登りに掛ると先程の夫婦が休まれ、これで蓼科山に登れる?奥様が大分疲れてみえる。
坪庭周回道が合流しその先少しで、14時40分ロープウエー駅に戻った。 北横岳は道も整備され気軽に登る事が出来る、 南方面は南峰が良いが北方面は北峰が眺望は良い。 三ツ岳は岩稜歩きが続き短いが鎖の急登も有り、又歩き難い為か標高差・距離の割りに時間が掛かるが面白いので今回の周回がお勧めだと思う。
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確認出来た山: ・蓼科山 ・大岳 ・縞枯山 出会った花: ・イワアカバナ・イワギキョウ・ハクサンシャクナゲ・ミヤマホツツジ |