「深山時雨」 「丸葉深山時雨」  スイカズラ科ガマズミ属
「ミヤマシグレ」 「マルバミヤマシグレ」   岐阜県揖斐川町 金糞岳にて (2009.6.25)
距離は長いが道の良い鳥越林道の峠近くの登山口より歩き始め、少しで尾根に来るとブナの多くなり、
急な登りに変わると登山道の脇にササユリが二輪見られたが、この花はここだけしか咲いて無かった。

        山歩き記録 ⇒金糞岳
「ミヤマシグレ」 「マルバミヤマシグレ」   岐阜県中津川市 奥三界岳にて (2007.7.4)
落差30mとされる「昇龍の滝」の前を通り、崩れた岩が道を覆う所を過ぎ本格的な登山道と変わる、
ここから笹が茂り登山道に被さる道が続き嫌になった頃、ふと足元を見ると紅白の小花が咲いていた。

       山歩き記録 ⇒奥三界岳
「ミヤマシグレ」 「マルバミヤマシグレ」    長野県茅野市 三ツ岳にて (2006.8.3)
坪庭から北横岳に登って戻り三ツ岳に向かうと、アップダウンの岩場が続き鎖場を過ぎ三ツ岳山頂に到達、
その先もう一つのコブを過ぎ、急で岩が多い歩き難い道を降っていると蕾が赤く先が白い花が咲いていた。

近畿地方以西に自生する「山時雨(やましぐれ)」の変種の落葉低木で、福島県・新潟県〜山口県及び四国
の低山〜深山に自生し、6〜7月枝先に小さな紅白の花を付ける。

花は大きさ3~6cmの散房花序に長さ2〜3mmの短い筒状花を多数付け、周囲が赤い萼筒で先端部浅く
5裂し、白い葯の付く5個の雄蕊の花を多数付け、裂片は平開せず雄蕊5個が花筒から少し出て雌蕊1個は
内部に隠れ、果実は6〜7mmの扁平な楕円形の赤色で9月頃黒く熟す。

茎は下部長く地を這い所々から根を出し先端は直立、木の高さ0.5〜1m葉は対生し葉柄0.7~3cm
長さ5〜10cmの卵状長楕円形か卵形の基部広楔形で先は尖り縁に細鋸歯、表面光沢が有り脈に沿い
凹み裏面主脈沿いに星状毛が密生。

基本種ヤマシグレは近畿地方以西に成育し茎が基部から立ち上がり、本種の下部の茎は横に這い広がる。

木の名前は「ミヤマシブレ」が訛ったとされ、「ミヤマ=深山」で「シブレ=ガマズミ」の「酸味(ズミ)」
と同様に酸っぱい実からきたの説、サブネームの「マルバ」と付いた調べが着かない、何に対して丸い?。

       山歩き記録 ⇒三ツ岳


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