「キツリフネ」
長野県下諏訪町 八島ヶ原湿原にて (2006.8.1)
湿原から物見山を目指すが天気が悪く手前で戻り、旧御射山方面に進むと草叢の中に咲いていた。
日本全国の山地の渓流沿いや林下の湿った所に自生、赤いツリフネソウに似た黄色の花を付ける。
花は花期が長く夏から秋迄見られ、葉の脇から散形に出た花柄にぶら下がって数輪付け、大きさ3
〜4cmの花弁は5枚だが、下側に2枚合着した唇弁状の2枚が両側に開き上に小花弁が1枚付き、
萼片3個の後方1個の萼片が船形で先が細くなり距になって垂れるが先は巻か無い。
全体に無毛で茎は水気が多く下部の節がコブ状に膨れるのが見られ、高さ40〜80cmとなり、
葉は互生し3cm程の長い柄が有り、ツリフネソソウより少し細い長さ4~8cmの卵形~長楕円
形で粗い低鋸歯が付き、葉裏は少し白っぽい緑色。
花の名前は茶席使用の茶器に「釣舟」が有り、本種の花がその茶器に似て黄色の花で「黄釣舟」。
山歩き記録
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