297 | (えなさん) 2,191m 「広河原ルート」 |
H21年9月25日
7時30分〜15時30分 長野県 阿智村 晴れ時々曇り |
”途中大きく開け 南アルプスが 全て見られる” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
少し涼しくなり登り出の有る山にと、
恵那山「広河原(ひろがわら)ルート」へ行く事にする。 この山は9年前に神坂峠(みさかとうげ)から登った、 帰りの登り返しが辛くてヘトヘトで戻った。
歳と共に少しずつ苦労するのを避ける様になってきた、 これでは駄目だと思うのだが! コンビニで食料を買い6時15分中央道多治見ICに入り、 園原ICを目指す。 恵那サービスエリアで朝食を取り、 順調に走り園原ICで降り477号を月川方面に進んだ。 「ヘブンス園原スキー場」の道を右に見送り、 舗装された良い道を本谷川沿いに走って行く。 高野谷への分岐を右に入ると直ぐ最終民家を通り、 477号富士見台公園線を進み左側に広い駐車場の有る車止めに着いた。 6〜7台止っているが駐車場は未だ十分な余裕が有り、 簡易トイレも設置され登山者に配慮されている。
ゲートは鍵が掛けられ車は入れず、 道は駐車場の奥に見えゲート横から林道に入って行く。 舗装の良い道が続き、 林道脇に白いノコンギクかシロヨメナの花が多く見られる。 鋭角にカーブして登る所では上から先行者の声が聞こえていたが、 人影を確認する事は無く早く歩かれるペアの様子。 結構長くて暑くなってきた頃短いトンネルを通過、 もう少しだと思った時立派な登山口の看板が立つ所に着いた。 暑く汗もかいたので石に座って1枚脱いでいると、 駐車場で準備していた二人が到着される。
皆さん歩くのが早く二人が川に進まれ、7時55分川に降りると 丸太三本で横木の有る立派な橋が架かっていた。 以前ここで水が出た時流され死亡事故が有ったが、 今日は沢の水量は僅かで全く危険は無い。
水面との余裕は余り無く、山の沢は雨が降ると一挙に水嵩が変わり危険で、 天候に細心の注意が必要。
「風穴」は見送り先に進む、 登山道は急斜面で道はジグザグに付けられている様だ。 自然林の少し暗い林の中を黙々と登って行く、 林は余り美しく感じ無い二次林。 相変わらず足元には岩が多く歩き難い道が続いている、 ジグザクなので登り勾配は急では無いが風が全く無く暑い。 斜面を登り切ると尾根筋となり唐松林に変わった、 笹が茂り露が付いていて濡れて来る。 道も殆ど直登になったので厳しいし、 変わらず両側の笹が被さり気味が続いた。 休む所が無い道が続き立ち止まり水を飲み登ると、 平らな小広場に上がったので早速座って休む。
「恵那山」の指標が立てられているが、 急斜面を上がった場所で地形図1,716Pの手前だと思う。
ここからは緩やかな気持ち良い尾根を進む、 1,716Pは分からず木の様相が変わり明るくなる。
アキノキリンソウやヤマハハコが多く咲いていると思っていると、 大きく開けた所に出た。
南アルプスがずらりと見えて、 ここからは笹の間の切り開きを行く眺望が得られ楽しい道が続く。
見え無くなったと思うと直ぐに開けて、何度も止り眺望を楽しみながら進んだ。 少し朽ちた丸太ベンチが有るが、 横の太い切り株に座ったら一段高く絶好の眺望が得られる。 ここは標高点1,864辺りだと思うが、 大きく開け霞んではいるが気持ちの良い景色をゆったりとした気分で味わう。 この一時が得られるから、苦しい登りも頑張れる大きな要因となる。 急斜面を登る途中に、上の方で先行者だと思う声が聞こえた。 然しそれ以降は全く人と会わず、後ろからも登山者は来無い。
歩き始めると紅葉が始まった山の斜面が近くなり、 黒井沢ルートを上がって来た尾根の様だ。
林の中に入り少しずつ急になってきたら息が上がり、 止るのが多くペースが悪くなる。
急登後10時50分コブ上がると、 古い「恵那山」「広河原」「阿智国有林」の板が木に付けて有った。 左の黒井沢方向は冬道の尾根だが案内は無く、 逆に入らない様に合図の赤テープが見られる。
笹が茂っているが歩いた形跡は有り、一部の人は夏にも通過しているのか? 一挙になだらかになり良い雰囲気の林を進むが、 湿気た所も多く道に丸太が置かれそれに乗り通過した。
只し暫く雨が降っておらず、ぬかるみは酷く無いので普通に通過出来る。 最後の登りは急で無いが苦しい、尾根に上がる寸前下山者二人に「もう直ぐですよ」 と声を掛けて戴く。
11時30分ドウダンツツジの紅葉が綺麗な間を通り、 広い平坦な「恵那山」山頂に着いた。
登山口で先行した二人が居るだけで静かだ、 一等三角点「恵那山」の横に展望台が出来ている。
お二人は帰られる様子なので「先に避難小屋や広場が有りますよ」と言うが、 時間が無いのでと帰られた。 神坂峠から登った時に最高点は三乃宮神社と言われていた、 然し地形図は標高点2,191が恵那山とされ、 「那」の真下に標高点ポイントが見られる。 山頂は先程の三角点の場所で良いのだが、 地形図の2,191ポイントは何処だろうか特定をしたい。 先に進むと直ぐ恵那神社奥宮本社が有り、広く平らな所が続いている。 急降下した所に整地の土面が有り、 浄化装置が埋めて有る様で立ち入らないでと書かれていた。
以前トイレは避難小屋近く小さなのが有ったが、 直ぐ先に大きな建物のトイレが立ち、避難小屋は以前より少し古くなったのが目に付く、 前回は9年前だが印象はかなり違う。 前の広場には誰も居なくて、 前回眺望を楽しんだ背後の展望大岩に男性一人が登っている。
ガスが出て大岩に上がっても見え無いのでパスし、 軽く登ると右手に四乃宮社(熊野社)が有った。
軽く降り上がると三乃宮社(神明社)が建ち、 社に「恵那山山頂2190m」と落書きが有る。 社に落書するとはマナーの無い者が居る、 それに地形図の2,191mで無く2,190mとは! 高い所なので2,191m有りそうでこの先降っている、 地形図2,190mラインの北西寄りだ。 地形図2,191mポイントは、2,190ラインの南東寄りに付いている。 然し地形の変化は顕著で無いので、読み違えているかもしれない。 同じ様な高さの箇所が複数有りそうで、 特定しても意味は無く目印の三乃宮社の建つここで良いか! 神社の奥は開け眺望が得られるビューポイントだが、 一段とガスが濃くなり全く見え無い。
隣には練馬からと言う単独男性がラーメンを作って食べていた。 旨そうな匂いがしてくるが、 当方は最近全くコンロを持ち歩か無くなっている。 寒くなったら暖かいのが食べたい、 又コンロを持って登ろうか香りが楽しめるホットコーヒーも飲めるし。 前夜駒ヶ根サービスエリアで寝たそうで遠くから大変だ、 先に帰って行かれた。 ここは蝿が多く飛んできて来て払いながら食べ、早々に引き払う。 山頂に戻り展望櫓に登ったりしていると、 寒くなってきてもう一枚着て12時50分下山開始。
花も無いので一気に降り、 登りで休んだ切り株の有るビューポイントで休憩した。
それでも大きく広がり、 切株に腰掛けてゆっくりしているとグループが登って来た。 13時30分頃になってなっているので思わず「泊まりですか」と言うと、 先頭の男性は「いやピストン」との事。 装備もテントは持って無さそう、 人数も10人程で避難小屋泊りは小屋が小さい。 先頭と最後尾を除いて年配の女性だった、 明るい内に戻って来られるのだろうか? ここが一番の眺望ポイントだが、休憩することも無く山頂に向われた。 花の写真を撮り乍降ると、 急降下手前1,716mP少し下の指標の有る所に女性が一人居る。 お聞きすると先程のツアーの一員だが、 体調が良く無いので登るのを止めたそうだ。
眺望が得られない林の中で長時間待たなければならないとは! 然し団体では勝手な行動は出来無い。 可哀相なので暫く留まり色々話をする、 北アルプスを何度も登ってると言われるのでこのルートなら問題無い。 深夜大阪から走ってきたが到着が遅くなりこんな時間になったそうだが、 ツアーだと強行するかもしれない。 登山仲間で無くツアーなので「他の人の力量は知らないが、 今日は少人数なので案外早く下山してきそうだ」と言われる。 然し出合った場所は距離は少ないが未だ厳しい登りが有り、 戻るのには時間が掛かると思う。 ツアー登山で止むをえないと思うが、 こんな場所で長時間待つのは私には絶えられないので駄目だ。 申し訳ないが切り上げて下山開始する、 ここからは花も無いので立ち止まらず登山口に戻った。 キツリフネ等の林道沿いに咲く花は朝撮ら無かったので、 ゆっくり撮りながら15時50分車に戻る。
駐車場には確かにツアーのだと思う大型バスが1台止まっていたが、 周囲は少し暗くなり掛けていた。
道は明瞭だが登り始めの急登部分が歩き難く笹が被さり気味、 只し笹は時々刈られる様だ。 上部で眺望が大きく広がり楽しめるが、 神坂峠からの方が眺望の他に変化が有り楽しいと思う、 然し私の様な体力の無い者は、神坂峠ルートの帰りの登り返しは辛く このルートは助かる。
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出会った花: ・シロヨメナ ・ナギナタコウジュ ・キツリフネ
・セキヤノアキチョウジ ・クサボタン ・アキノキリンソウ ・ヤマハハコ |