「ヤマハハコ」
長野県 焼岳中の湯登山道にて (2005.8.8)
新中の湯登山口から登り始めると、原生林の深い森の中に道は続いて眺望も花も全く見られ無い、
硫黄の匂いがし焼岳がチラッと見え、その先突然大きく開け前方に噴煙の上がる山頂が目に入る、
ここから一挙に花が多くなり、草付き斜面にオヤマリンドウ・ヤマハハコ等勢いの良い株が有った。
北海道及び本州中部地方以北の山地や草原等に自生、8〜9月頃枝先に外は白で中が淡黄色の
花を多数付ける。
花は茎先に散房状に付け大きさ5mm程の管状花で、本当の花は黄色い部分で取り巻く周囲8~
12列は総苞片で、白色花弁状の長さ5~7mm幅6~10mm外は卵形で内に行く程細い。
注:本写真は総苞片が開いて無く花が出て無い。
全体に白い綿毛に覆われ茎の高さ30〜70cm普通枝分かれせず、葉は無柄でやや茎を抱き互生
し長さ5〜10cm線状披針形でやや裏側に巻き、表面光沢有り裏面は白綿毛が密生し縁は全縁。
花の名前は「ハハコグサ」に似て山地に自生で「ヤマハハコ」、但しハハコグサはハハコグサ属で
本種はヤマハハコ属、又ハハコグサに草姿は似るが花の色は黄色で本種は花が白色。
西日本型「ホソバヤマハハコ」が有り、上部で枝分かれし葉幅2~6mmの線形で頭花が径7~
10mmと大きく、沖縄を除く日本全国に自生「カワラハハコ」は、茎は叢生し中程で多数分枝し
葉幅が1~2mmと極細い。
山歩き記録
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