「セキヤノアキチョウジ」
長野県阿智村 恵那山広河原登山口にて (2009.9.25)
広い駐車場から登山口迄舗装の長い林道を歩くと、林道の脇に結構色々な秋の花が咲いていた。
同属で似る花のアキチョウジが有るが、アキチョウジは花柄が短く萼三裂し上唇の先は鈍頭が違い、
本種花柄が長く三裂する萼の上唇の先が尖る事で区別し、生育地はアキチョウジが岐阜県以西で、
セキヤノアキチョウジは中部地方及び関東地方。
中部地方及び関東地方の山地木陰に自生し、9〜10月青紫色の唇形花を総状花序に多数付ける。
花は枝先や上部葉脇から枝を出して付け、無毛の長い花柄1〜2.5cmの先に長さ1.7〜2cm
幅5~6mmの唇形で筒部は長く丁子形に見え、上唇4裂の下唇は付き出し舟形で、萼も唇形で
下側に付き、上唇は3裂し裂片は三角形の先はやや鈍頭で、下唇は2浅裂し鈍頭だが少し長い。
茎の高さ50〜100cmと高くなり、葉は短い柄が有り対生し長楕円状狭卵形の先は少し長い鋭頭
で基部楔状の翼となって葉柄に続き、鋸歯は変化が見られる。
関屋は関所役人が見張りする小屋の事でその小屋付近で見付け、秋咲きの「丁子」に花が似て付き、
熱帯植物に香料と知られたチョウジが有り花は胴長、本種の胴長が似て丁子(ちょうじ)と付いた。
山歩き記録
⇒恵那山
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