白草山は11年前「乗政ルート」で登り、
長い林道歩きと大きな御嶽山及び笹原が印象に残っている。
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案内の有る林道登山口 |
その時「御厩野(みまやの)」から登った人に会い、
鞍掛峠は飛騨と木曽を結ぶ峠道の筈。
それならあちらが昔から登られた道の様で、
その内に登ろうと思っていた。
近くで登る山が無くなり、
未だ暑いが白草山は標高も有り涼しそうで行ってみよう。
地形図も御厩野集落から、
鞍掛峠に進んだカーブ地点から白草山に破線が付いている。
帰り地形図に破線が有る山頂から鞍掛峠に降り、
向かいの三国山に登る周回コースとした。
但し三国山はピストンで鞍掛峠に戻る予定。
257号を舞台峠を越え御厩野の三差炉を右折し、
442号白草山公園線に進む。
直ぐ左に岐阜県重要有形民俗文化財指定、
村芝居をする「鳳凰座(ほうおうざ)」が有る。
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「山頂迄3.1km 約3時間」の案内 |
舗装の幅広い道を行き直ぐの分岐は左に取り、
日帰り入浴で来た神明山荘(しんめいさんそう)を右奥に見て入って行く。
山の中に入ると道は狭くなり、
先から車が来たらすれ違いに困りそうだと思いながら進んだ。
幅広い林道に出て右に少し行くと、
「白草山登山路」案内が有り新しい林道と別れ左に入る。
狭い道になり暗い桧林を進み橋を渡る、
木に猿が何匹か居るがこちらを見て直ぐ姿を消した。
鋭角のカーブに、
「白草山・御厩野側入口・山頂まで3.1km・約3時間」の案内が有る。
ここが登山口の様で、少し広くなっていて2台程度なら駐車可能な場所。
9時20分登山道に入って行くと、入口にも木製の字が消えかけた案内が有るが、
別途新しい「白草山・御・3.1km」が立っていた。
右山の良く歩かれている感じの道は、
直ぐ深い桧林の中となり少しずつ高度を上げて行く。
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登山口から山に入って行く |
直ぐ桧林の中に道がしっかり続いた |
登山口と同じ二つの案内が出てきて木製の案内は下に落ち、
距離は2.8kmとなっていた。
少し登ると2.7kmの案内が立つ、分岐でも無く直ぐのここに何故必要?
登山道はジグザグに付くが結構急で暑くなる、
笹が出てきたが刈り払われていて有り難い。
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直ぐ同じ作りの指標が出てきた |
休憩に良い小広場は1,160P |
ぽんと2.6km案内の立つ小広場に出た、
西方面開けるが霞んで今日は眺望が駄目の様子、
今迄適当な休憩場所は無かったが、
ここは石も有り座って休むに丁度良く地形図1,160Pだと思う。
笹の中にセンブリが咲いているのを眺めながら休むが、
日が差していて暑いので早々に切り上げた。
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自然林のなだらかな道 |
頻繁に出て来る指標 |
なだらかに進み自然林と変わったと思うと直ぐ桧林になる道は、
しっかり踏まれ古道の感じがする。
両側笹の背丈が高いが道は笹刈がされ、
この様子では手を入れないと酷い状態になりそうだ、
その先2.2kmの案内を見て左山の道が続く様になった、
地形図は尾根芯に破線が続いているが?
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尾根を行かず左山の道になった |
四等三角点「中尾(なかお)」 |
然し笹刈は続き右側かなり急な斜面だが、
道自体は緩やかで歩き易くなっている。
右手眺望が得られ御厩野の集落が見えると、
左に新しい三角点が有るが持参の地形図に入って無い。
(帰って調べると四等三角点「中尾」だった)
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四等三角点「中尾」から御厩野の集落 |
その先同じ作りの案内を見て左鋭角に曲がり、
尾根を登る様になって標高が上り暑さを感じ無くなる、
左から尾根が合流し叉地形図破線の道に変わると、
今迄大岩は余り見なかったが突然巨大な岩が現れた。
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左に曲がり尾根を行く |
大岩は登れば眺望が得られそう |
古い「喫煙所・・」の看板が有り、
岩の奥に回ると登られ眺望が得られそうだが霞んでいるので止める。
その先「山頂迄1km」案内の先、
「水100m」看板が下に置かれ右下に沢の流れが聞こえていた。
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あと1kmの看板を通過 |
水場は少し下って沢に下りる |
少し先に右下方向の矢印が有り下を見ると沢が見えここが水場だ、
この辺りから太い木が見られるが特に巨木と呼ぶ程のは見られ無い。
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少し太い木が見られる桧林 |
開けた所に出た |
開けた所に出たがずっと林の中だったので気分が変わり良い、
笹が目立つが登山道は刈られている。
殆ど平坦に進むと小屋が見えて、
「右鞍掛峠・左白草山・手前御厩野」の指標が立つ三叉路に着いた。
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右の鞍掛峠から道が合流 |
小屋の前を通って行く |
休む適当な場所は無く小屋の中は汚れて、
トイレも有ったが近くに寄る雰囲気で無くそのまま通過、
ここからは一層幅広い道になり緩やかに登って行くと、右側大きく開けた所に上がる。
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幅広い道になる |
右手開けた所に出た |
近くは笹原が広がり奥には大きな御嶽山が見えているが、
残念ながら霞んでいてすっきりとして無い。
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すっきりと見えなかった御嶽山 |
然し広々とした景色が広がり笹の緑も美しいので、座ってゆっくり休んだ。
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山頂手前は右手開け笹原が美しい |
幅広く刈られた山頂手前 |
雲が湧き上がってくる感じで見る間に御嶽山は隠れ始め、
近くの小秀山の山並み迄もが見え無くなる。
少し急な登りになるが僅かで、
幅広く刈られた笹の間を通って11時30分「白草山」に着いた。
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「白草山」山頂、バックは御嶽山 |
山頂の御料局三角点 |
以前来た時は無かった丸太3本を組んだ山名標柱が立ち、
御料局三角点が少し離れて有る。
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山頂から「箱岩山」・・左のコブが山頂
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誰も居ない山頂で昼食を取っていると、
見えている箱岩山方面乗政ルートから男性二人が登って来られた。
岐阜からと言う二人と話をしていると、
乗政ルートからご夫婦と思う二人が到着。
大阪の茨木からと言う奥様は、
関西特有のポンポンと出る喋りで賑やかになった。
前日新穂高から西穂へ登ろうとロープウエーに乗ったが、
天気が悪く止めたので関西人らしく「損をした」と言われる。
今日は折角遠征したので一山登ろうと、
下呂観光協会で聞きこの山に来たとの事。
200名山「小秀山」で無くこの山かと思うが、
白草は下呂町で小秀は中津川市なので紹介しない訳だ。
長居をしたが雲は取れず13時三国山への鞍掛峠に向って、
御厩野登山道の合流点を真直ぐ進んで行く。
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山頂から近い小秀山・前山・唐塩山 |
林の中に幅広い緩やかな降りの道が続き、
早く峠に着けると思っていたら伐採したのか開けてきた。
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鞍掛峠にしっかりした道が続く |
開けると草が被さり刺が痛い |
道は狭く草が被さり気味になる、
未だ拾えるが刺が付いた木が有るようで時々チクチクと痛い。
枯れかけているが生きている、
四方に大きな手を広げたオブジェの様な木の横を通過した。
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オブジェのような木は生きている |
余り歩かれて無い様だ |
こちらのコースは余り歩かれて無い様で、
分岐では無いが時々何処が道かと良く見ながら進む。
石が散在のコブに上がると指標が立ち、「白草山・鞍掛峠」と書かれている様だが
半分千切れ、熊の仕業にも見える千切れ方で今年は恵那で目撃情報も多く、
ここから鈴を鳴らしながら降った。
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指標がちぎられている・・熊の仕業? |
林の中は明瞭な道 |
開けて「三国山(みくにやま)1,161m」が見えてきて、
下には林道がうねうねと続いている。
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大きく開け御岳御厩野林道がずっと見えている
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三国山は尾根を境に左側植林、
右は伐採したのか笹だと思う緑色で登り易そうだが問題は笹の深さだ。
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「三国山」・・桧林との境が登山道? |
指標が片隅に放置 |
どんどん降って行くと林道が見えて来て、
13時45分左の道の脇に指標が放置された鞍掛峠に下りる。
「白草山登山道」と書いて有ると思うが、
抜かれ隅に放置と言う事は今はこの道を勧めて無いのか?。
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左上に東屋が見えていた |
奥に進むと大きな岩で車両ストップ |
左上に東屋が屋根だけ見え、奥に進むと大きな石が2個置かれ車が入れなくしてる、
戻り何処から三国山へと斜面を見るも、降りた峠辺りは入れそうに無い。
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深い谷間に御厩野集落 |
三国山への取り付き林道法面 |
僅かに林道を右に進むと、
急な林道法面に踏み跡が見られテープも付いているので登ってみる。
かなり急で不確かな踏み跡だったが、
上がると直ぐ背丈は低いが笹が茂っているので嫌気がさした、
軟弱登山者なので登るのは止め、さっさと降り林道を降って行く。
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状態の良い林道 |
谷間の向こうに山並みが続く |
右上に白草山方面を見ながら状態の良い林道を降って行くと、
ヒヨドリバナやママコナが咲いている。
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林道から白草山の山頂方面が見えている
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アキノキリンソウやノコンギクも多く花が楽しめ、
又開けていて眺望も良いが単調な林道の長い事。
先にはずっと降る道が見えて返って気が遠くなる、
舗装された所も多いので足の裏が痛くなってきた。
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頑丈なゲート |
一部沢が見られた |
やっと林道ゲートに来たら、
大きなザックだと背負ったままでは通れないと思う程狭くされている。
沢を見られる所も有るがそれ程美しく無く、
単調さが本当に嫌になった頃15時30分車に戻った。
「出会った花」
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センブリ |
ママコナ |
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アキノキリンソウ |
ノコンギク |
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オオジシバリ |
紫を帯びたヒヨドリバナ |
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セキヤノアキチョウジ |
ナギナタコウジュ |
道自体はしっかり付いて、やはり昔の白草山登山はこの道で登っていたようだ、
今日は笹刈がされていたが、
何年か放置されると登山道は笹で埋まりそうな感じがするので要注意。
帰り三国山に登る積りで鞍掛峠に降りたが、
林道が長く単調さに嫌になる程で下の登山口往復が良い。
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本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
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出会った花: ・クルマバハグマ ・センブリ
・ママコナ ・アキノキリンソウ
・ノコングク
・ヒヨドリバナ ・オオジシバリ ・セキヤノアキチョウジ ・ナギナタコウジュ
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