「アキチョウジ」
岐阜県可児市 久々利にて (2006.10.3)
土岐の「陶史の森」の帰り、県道84号を走ると道路法面に青紫色の唇形花が集まって咲いていて、
道は車の往来が多く道路際でも危ない、車を気にしながら見ると綺麗な青紫色の秋丁子の花だった。
本州岐阜県以西及び四国・九州の山野木陰に自生、8〜10月紫~青紫色の唇形花を多数付ける。
花は茎先や葉脇から花柄1cm程の先に、偏側生の長い花穂を作り一方向に片寄って付け、筒形
胴長で先が上下に開き、花の長さ1.7〜2cm幅0.6cm程で、上唇は上向き3裂し三角状で
やや鈍頭、下唇はそれより少し長く舟形で付き出すが鈍頭で、萼は大きく開いた唇形で裂片は短く
上唇は3裂の下唇は2裂し鈍頭。
茎の高さ50〜100cmと高くなり、葉は対生し長さ4〜12cm狭卵形の鋸歯縁で疎らに毛が
有り、先端は尖り基部楔状で翼が葉柄に長く流れる。
似るセキヤノアキチョウジは花柄が細長く(本種は太く短い)、萼裂片鋭頭(本種は鈍頭)で区別、
然し本写真では花柄も細長いと言えそうで、萼裂片も鋭頭とも見えて同定が難しい。
花の名前はフトモモ科チョウジノキは蕾も花も胴長で、本種の花が似て「丁子」秋咲きで「秋丁子」。
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