「ツリフネソウ」
岐阜県美濃加茂市 富士下林道にて (2006.9.22)
「山之上富士(富士山)」の麓の富士下林道には色々な花が咲いて、ツリフネソウも群落が有った。
北海道・本州・四国・九州の野山の湿った所に自生し、8〜10月紅紫色の花を吊り下げて付ける。
花は茎の上部で枝を分け葉の脇から散形に出した花柄に付け、長さ3〜4cmで下側に唇弁状の
花弁2枚と上に少し小さい花弁1枚、背後の距は突き出て先はくるりと下に巻き込む。
茎はやや赤みを帯び高さ50〜80cmと高くなり、葉は互生し菱状楕円形で基部楔形の先は尖り
縁に多数の鋸歯が付く。
花後に紡錘形(ぼうすいけい=円柱状で中が太く両端 が徐々に細い)の実となり、熟すと5片に
割れ種子を飛ばし増える。
花の名前は花器に釣って楽しむ釣舟が有り、本種の花がぶら下がった姿が似て「釣舟草」と付く。
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