「野 薊」     キク科アザミ属
「ノアザミ」   岐阜県揖斐川町 夜叉ヶ池にて (2009.6.15)
夜叉ヶ丸とされる三国岳への道の最初のコブ手前斜面に、ニッコウキスゲの群落が有り、
中にノアザミが混在し、ノアザミは咲き始めでこれから一体はもっと華やかになりそう。

     山歩き記録 ⇒三周ヶ岳
「ノアザミ」     長野県下諏訪町 八島湿原にて (2006.8.1)
ニッコウキスゲを見に車山に行くも、今年は不作の年のようで以前見た一面にとは程遠かった、
早々に諦め八島ヶ原湿原の花を楽しもうと、八島ビジターセンターに行き横の駐車場に止める。

園地に入ると直ぐハクサンフウロが見られ、その先には数少ないがアサマフウロが咲いていて、
鎌ヶ池近くに来るとノアザミが見られ、美しい色の花で多数有る筒状花が長く勢いの有る花だ。

      山歩き記録 ⇒霧ヶ峰
「ノアザミ」     岐阜県中津川市 神坂峠史跡にて (2006.7.14)
神坂峠から史跡を通り富士見台に登ろうと上がって行くと、 神坂峠遺跡石柱の周囲に咲いていた、
近くにキバナノヤマオダマキも見られたが、 一帯は草ぼうぼうの状態で近々刈られるのではないか。

本州及び四国・九州の山野の草原に自生し、 5~8月頃枝先に紅紫色の花を1個上向きに付ける。

本種はアザミの代表とされているが薊類は普通秋咲き、 本種は春~夏に咲き花は時に白花も有り、
大きさ4cm程の小さな筒状花多数で舌状花は無く、総苞は広卵状球形でくも毛が有り、総苞片は
6~7裂で直立し先が尖り背部は膨れて粘着する。

茎の高さ60〜100cmと高くなり上部で枝分かれ、茎葉は互生し長楕円で深く羽状に中裂し、
縁に鋭い刺が多く中程迄は茎を抱き、根生葉は茎葉より大きく羽状に中裂し花の頃も残り茎を抱く。

一般にアザミ類は総苞が粘らず秋咲きだが、本種は総苞に粘りが有り春から夏に咲き区別をする。

花の名前は ①美しい花に近寄ると鋭い棘に「おどろく=あさむ」あさむ=驚くと云う意味が有り
あさむ→アザミ、 ②あざむく(欺く)は騙すの意味が有り、美しい花だが近付くと棘が有り痛い
思いをし欺かれ「あざむ→アザミ」となるの二説有り。

       山歩き記録 ⇒富士見台
*キク科アザミ属

 ・オニアザミ  ・キセルアザミ  ・コイブキアザミ  ・タイアザミ  ・ノハラアザミ  ・フジアザミ  ・モリアザミ

*似ている花: キク科タムラソウ属  ・タムラソウ


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