「ノアザミ」
岐阜県中津川市 神坂峠史跡にて (2006.7.14)
神坂峠から史跡を通り富士見台に登ろうと上がって行くと、
神坂峠遺跡石柱の周囲に咲いていた、
近くにキバナノヤマオダマキも見られたが、
一帯は草ぼうぼうの状態で近々刈られるのではないか。
本州及び四国・九州の山野の草原に自生し、
5~8月頃枝先に紅紫色の花を1個上向きに付ける。
本種はアザミの代表とされているが薊類は普通秋咲き、
本種は春~夏に咲き花は時に白花も有り、
大きさ4cm程の小さな筒状花多数で舌状花は無く、総苞は広卵状球形でくも毛が有り、総苞片は
6~7裂で直立し先が尖り背部は膨れて粘着する。
茎の高さ60〜100cmと高くなり上部で枝分かれ、茎葉は互生し長楕円で深く羽状に中裂し、
縁に鋭い刺が多く中程迄は茎を抱き、根生葉は茎葉より大きく羽状に中裂し花の頃も残り茎を抱く。
一般にアザミ類は総苞が粘らず秋咲きだが、本種は総苞に粘りが有り春から夏に咲き区別をする。
花の名前は ①美しい花に近寄ると鋭い棘に「おどろく=あさむ」あさむ=驚くと云う意味が有り
あさむ→アザミ、 ②あざむく(欺く)は騙すの意味が有り、美しい花だが近付くと棘が有り痛い
思いをし欺かれ「あざむ→アザミ」となるの二説有り。
山歩き記録
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