「痛 薊」 (利根薊)    キク科アザミ属
「タイアザミ」 (トネアザミ)   長野県茅野市 八島ヶ原湿原にて (2006.8.1)
八島ヶ原湿原を通り物見岩に向い林の中に来ると、大きな薊が横向き~斜め下向きに咲いていた、
葉の切れ込みが深く刺も長く総苞片の刺が反り返り、タイアザミで良いと思うが太平洋側では無い。

「南部薊(ナンブアザミ)」の変種とされ、関東~中部地方の太平洋側山野に自生、9〜11月頃
葉の脇から出た枝先に紅紫色の花を一個ずつ付ける。

花は大きさ3cm程の筒状花多数で、咲き始め粉の様な花粉が目立ち花が終わりになると筒状花の
先が割れ雌蕊が出て、花の後ろの総苞は釣鐘形で棘状の総苞片が水平か又は反転。

茎の高さ1〜2mで、根生葉は花期には無く茎葉は長楕円形で先は鋭く尖り、羽状に深裂し棘状の
裂片が目立つ。

母種の南部薊(なんぶあざみ)に比べ葉と総苞の刺が太く長いので区別。

花の名前は葉に鋭い刺が有り、痛いアザミから「痛薊(タイアザミ)」と付くされ、別名は首都圏
の水源利根川流域に多く自生し「利根薊(トネアザミ)」と付いた。

       山歩き記録 ⇒霧ヶ峰
*キク科アザミ属

 ・オニアザミ  ・キセルアザミ  ・コイブキアザ  ・ノアザミ  ・ノハラアザミ  ・フジアザミ  ・モリアザミ


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