「煙管薊」 「真薊」   キク科アザミ属
「キセルアザミ」 「マアザミ」   岐阜県中津津川市 根ノ上湿地にて(2007.9.9)
シロヤシオ渓谷から入ると自然な道で保古ノ湖に上がり、湖岸から保古山山頂を踏み根ノ上湿地に
寄ると、紫色の花が咲くサワギキョウが満開でアザミにウスバキトンボの雄?が留ったので撮った。

本州及び四国・九州の湿地や湿り気の有る草叢に自生し、8~10月頃茎先に紅紫色の花を付ける。

花はロゼット状に広がった葉の中央から、高さ1.2~2m(時に3m以上)の花茎を出し単生又は
疎らな総状に付け、筒状花だけで頭花の重みで下向き~斜め下向きに開くが、その後徐々に上向き
となり果実を風に乗せ飛ばす。
総苞は鐘形~筒形で直径11~30mm、総苞片8~10列で圧着し無毛か薄毛で覆い粘ら無い。

茎葉は上程小さく無毛の狭倒卵形で先は尖り、側面が羽裂し粗い疎らな鋸歯の付く単葉を少数
互生し下部に行く程葉も鋸歯も大きく、根生葉は茎葉と同様の鋸歯の付く葉を多数付け長さ15~
50cmと大型、特に花の咲く頃根生葉は羽状に切れ込み細かい葉の印象でロゼット状をし、茎に
刺は見られ無い。

花の名前は茎葉が少なく花が下向から徐々に横向きになり、煙管(きせる)に似てキセルアザミ、
マアザミは若い葉を食用にするので、真のアザミの意味で「真薊」と付いた。

       山歩き記録 ⇒保古山
*キク科アザミ属

・オニアザミ  ・コイブキアザ  ・タイアザミ  ・ノアザミ  ・ノハラアザミ  ・フジアザミ  ・モリアザ


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