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神坂山
(みさかやま)1,684m
富士見台
(ふじみだい)1,739m
H18年7月14日
10時30分〜12時40分
岐阜県 中津川市
晴れ
”涼しく眺望も良いが
御嶽山・南アルプスが
見え無いと良さは半減”
 久し振りの晴天となったが暑そうで低い山に登る気になら無い、 そうだ!山登りで無く避暑に行けば良い。

舗装道から少し上がった所にある
神坂峠
 然し簡単に行ける所で思い付くのは富士見台だ、 何度も行っているが涼しそうで出掛ける事にする。

 8時45分家を出て55分ETC通勤割引にセーフで、 多治見ICで中央道に入り中津川ICで出た。

 19号を北上し沖田(おきた)の信号で7号に右折し神坂峠に向かう、 強清水(ごわしみず)に2台車が有り登っている人が居るのか?

 古くからの道は時々舗装道が出て来るが、 覗いて見ると草が張り出し余り歩かれて無い。

 前日の雨で笹が濡れ、歩くと衣服が濡れそうだ。

 ヤマブキショウマが一杯咲くのを見ながら神坂峠に着き、 萬岳荘への道直ぐの駐車場に止める。

 既に4台駐車されもう一杯で、休日には道路際に止める事になりそうだ。

 避暑の積りで登山道具は一切持ってきて無いので、 直ぐ歩き始めると単独の女性が峠から歩いて来た。

笹百合
ササユリ
 強清水から登って来たと言われたが、衣服は余り濡れて無い。

 ササユリが咲いているのを見ながら、神坂峠遺跡に登って行く。

 遺跡は直ぐ上でこの辺りにもササユリが咲き写真を撮る、 日蔭の為か美しいが柵が有り中には入れ無い。

 遺跡の石柱が立つ所の草が生い茂っている中にノアザミが何本も咲き、 良く見るとキバナノヤマオダマキも見られた。

 右山で進むと左に恵那山が見えていた、 今日はかなり湿気た道となり歩き難い。

 神坂小屋が見えてきた辺りから笹が深くなり、 足元が見辛い程に茂っている。

 今迄こんなに繁茂していた事は無かった、 適当に足を運ぶが躓いてよろけ登山靴で来なかったのを悔やむ。

 今日は登山用のパンツで無く綿パンの為笹が濡れていて染みて冷たいが、 距離は短く少しで笹は低くなった。

 何人かが富士見台方面に行くのが見え、 湯舟沢川源流から吹き上げる風を利用し模型飛行機を飛ばす人が居る。

 この辺り風が吹き抜けて気持ちが良いが、神坂峠以降花は何も咲いて無い。
草ぼうぼうの広場 野薊
神坂峠遺跡 神坂峠遺跡には 「ノアザミ」が多く咲いている

 鞍部から登り始めると二人連れの男性が降りてきた、「ササユリは咲いていましたか」と聞くと、 4本だけとの答え見渡しても咲いていそうに無い。
トイレ協力金を入れましょう こちらは少し大きい建物
下の小屋には奥にトイレ 上の神坂小屋

 右奥に見えているのは神坂山だが、 あそこには未だ行って無いので折角だから登る事にした。

 神坂小屋の直ぐ上に神坂山の案内指標が立ち、笹の間に道が続いている。
神坂小屋の直ぐ上にある分岐 なだらかに進んだ最初のピークに立っている
神坂山分岐 落雷遭難の碑

 低い笹の間を行きコブに上がると「落雷遭難の碑」と書かれた石柱が立ち、ここで落雷により亡くなった方が居ると聞いていたが、石碑が有るのは知ら無かった。
一旦大きく下った先
神坂山への道が付いている

 この時期笹が深いかと思ったが先に神坂山に続く道が見え、 これなら問題無く行けそう。

 牧場の名残の有刺鉄線の際を歩いて行くと、 鉄線が倒れている辺りから降り始める。
有刺鉄線は倒れているのが多い 神坂山へは真っ直ぐ登った先
牧場の名残か有刺鉄線の柵が有る 鞍部へ降る前から神坂山

 前方には神坂山が近くなり、どんどん降って行くと笹が深くなってきて、鞍部近くは笹の中を泳ぐ様な感じで進む、今日は山登りで無く避暑に来たのではと思いながら登りに入った。
萬岳荘は近いが道が無い
谷間に立つ萬岳荘は近くに見える

 少しずつ笹が低くなり全く無い所に来てやっと一息付く、 下には萬岳荘が見えている。

 ふとパンツを見ると黒い染みが一杯付き、 迷彩服の様になっているが笹から出ている灰汁の為。
大きな岩が目立つ 山頂部だけに大岩が幾つもある
笹の向こうに大岩が見えて来た 神坂山山頂入り口の大岩

再度笹が少し深くなるが問題無く、 大岩が見えてきて直ぐ奥に三等三角点「神坂山」の有る山頂に着いた。
カラフルな山頂標識 ササユリは山頂広場だけにある
神坂山山頂標識と奥は富士見台 三等三角点「神坂山(みさかやま)」と「笹百合」

 ササユリの咲く山頂は小さな広場だが、 ほぼぐるり眺望が得られ良い空間となっている。
眺望は良い神坂山
神坂山山頂は恵那山が大きく見える

 恵那山が大きく見え富士見台方面が美しい、御嶽山方面は南木曽岳が見え、南アルプスは雲が邪魔して駄目だ。
遠くに見えるが歩いても近い 鞍部以外は笹は大した事は無い
神坂山山頂から富士見台 笹の中を戻って行く

 眺望の利く時に来れば一段と良い山頂に感じると思う。

 笹の間を戻って行き、 鞍部から上がった所で左の萬岳荘方面に道が有る様に思えるので適当に降る。
木が1本だけある所から富士見台方面
右のピークが富士見台

 然し途中から全く踏み跡は無くなり、 笹は低いので降る事は出来るが前の道に戻る事にした。
左の神坂峠近くのピークは名前は付いていないのカ?
笹原が美しい左のピーク

 落雷遭難の碑のコブに登る途中の斜面にササユリが5〜6本咲き、その奥にも何本か咲いている。
分岐近くはなだらかな所 幅広い富士見台への道
神坂山分岐迄戻ってきた 富士見台への登り

 分岐に戻り富士見台山頂方面に行くと、 道沿いにササユリが咲いているが2本見られただけだ。

 この辺りはササユリ保護の為にロープが張られているが、 以前はもっと多く咲いたのだろうか?
行っていると余計感じるものがある
美しい神坂山方面

 少し登ると太陽の日射しの加減か、今行ってきた神坂山方面が美しく見えている。
笹百合の蕾み 富士見台山頂には三角点は無い
ササユリの蕾み 富士見台山頂

 幅広い道を登ると富士見台山頂に着いた、 ご夫婦が食事をしてみえるだけで他に人は居ない。
前回は横川山まで行ったが!
横川山方面・右奥は南木曽岳

 風が心地良い山頂だが眺望は雲っていて駄目だ、 少しすると横川山方面から3人連れが登って来た。

 清内路から登られた様子で花はどうでしたと聞くと、 横川山から降って来る道はササユリが一杯見られたとの事。
なだらかな高原だと言うことが良く解る
富士見台山頂から帰って行く

 来た道を戻り鞍部からは萬岳荘方面に降る、 こちらは完全な遊歩道で笹は全く気にならない。
萬岳荘へは谷をジグザグに下る遊歩道が作ってある 山吹升麻
萬岳荘に降って行く ヤマブキショウマ

 萬岳荘から舗装道を歩き出すとヤマブキショウマが咲いていた、 12時40分車に戻る。

 帰りの運転中にヤマホタルブクロ・キバナノヤマオダマキ等が咲くのを見付け、 写真を撮りながら帰った。
黄花の山苧環 山蛍袋
キバナノヤマオダマキ ヤマホタルブクロ
丘虎ノ尾 下野
オカトラノオ シモツケ

 その後上松の「風越山(かざこしやま)」及び、大桑村の「糸瀬山(いとせやま)」登山口下見に行って帰る。
鵯花 九蓋草
ヒヨドリバナ クガイソウ

 神坂峠より山際を行く旧道は笹がかなり深くなっている、 笹が刈られる迄は萬岳荘から登った方が良い。

 神坂山は眺望の良い高原歩きが出来るが、 鞍部の笹が深いのでここも刈られる迄は避けた方が賢明。

 この山は眺望を楽しむ山で、空気が澄む秋がお勧めだと思う。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
確認出来た山: ・恵那山 ・南木曽岳

出会った花:  ・ササユリ ・ノアザミ ・キバナノヤマオダマキ ・ヤマブキショウマ

          ・ヤマホタルブクロ ・オカトラノオ


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