「ヤマホタルブクロ」
富山県 立山弥陀ヶ原にて (2001.7.20)
バスで室堂に行くも霧が立ち込め視界が全く無い、雄山に登るのは諦め遊歩道が続く弥陀ヶ原に降る、
獅子ヶ鼻に近くなると徐々に晴れて広大な草原が見え、花も多くなりこの花も少ないが咲いていた。
東北南部〜近畿地方の山野に自生し、6〜8月茎上部に釣鐘形で白~淡紅紫〜紅紫色の花を付ける。
花は長さ4〜5cm先が浅く5裂の内に毛が密生し濃紫色の斑点が付き、中に雌蕊1個で柱頭は徐々
に3裂し反転(雄蕊は開花前に成熟し枯れる)、蕚は5裂し裂片は狭三角形で波打ち湾入部に膨らみ。
稀に二重に咲く花が見られるが蕚片が花弁に変化した変種とされ、この場合は基部に付く蕚片は無い。
茎は荒い毛が有り高さ40〜80cmと高く、葉は披針形で細く互生し長さ5~8cm、根から出て
いるハート形の根生葉は花期には枯れている。
野山・丘陵に自生のホタルブクロは、蕚裂片と裂片間に膨らみで無く反り返る付属片が有る事で区別、
生育地の住み分けは見られるが、ヤマホタルブクロの生育場所にホタルブクロが有ったりし時に混在。
花の名前は
①花に蛍を入れ遊ぶ=牧野植物図鑑「小兒其花ヲ以て蛍を包む故に蛍嚢(ほたるぶくろ)の和名アリ」
②花が提灯(ちょうちん)に似て提灯は火を垂れ下げ「火垂る(ほたる)」.
の二説有り、主に山地に自生で「山」が付き「山蛍袋(やまほたるぶくろ)」と付いた。
山歩き記録
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