「シシウド」
富山県立山町 称名滝にて (2001.8.9)
落差日本一の国指定名勝及び天然記念物
「称名滝」を見に行くと、道沿いにシシウドが見られた。
本州・四国・九州の山地草原や斜面のやや湿った日当りの良い所に自生し、8〜10月白い花
を多数付ける。
花は直径約4mm内側に曲った5弁花を枝先の大型複散形花序に多数付け、四方に広がり花火が
開いた後の様子で、複散形花序は大花柄10〜60本を放射状に四方に出し、大花柄の頂部で
更に数十本放を射状に出し、小花柄の先は球形に集合し大花柄の先は球形の花集団で丸い笠形、
小花柄を大花柄と花柄の基部に苞葉は無い。
大型で茎は太く中空で褐色の細毛が生え直立、高さ1〜2mとなり上部で枝を分け、葉は2〜3回
羽状複葉で小葉は長さ5〜10cmの長楕円形で鋸歯が有り、先端基部は翼状で葉柄の基部鞘状
に膨らみ舟形に膨れ茎を抱き、両面の脈上に縮れた細毛が有る。
花の名前はウコギ科の独活に葉姿が似るが食用にならず(独活と同じにおいがし食べられるとも
言われ、根は薬用に用いられる)、背丈が有り大型で猪なら食うと考えて「猪独活」と付いた。
似る「深山猪独活(ミヤマシシウド)」は東北地方南部~中部地方の亜高山帯~高山帯下部の開け
た草地に自生し、茎に毛が無く小葉は細くて先は長く尖る、又「花独活(はなうど)」は花期5~
6月で周辺部の花弁が大きい。
山歩き記録
⇒立山(室堂平〜弥陀ヶ原) | |