「河原松葉」・「黄花河原松葉」   アカネ科ヤエムグラ属
「カワラマツバ」   長野県茅野市 八島ヶ原湿原にて (2006.8.1)
ビジターセンターより奥霧の小屋を通って物見岩近くに行くが、空模様が怪しくなり引き返すと、
雨は止み奥霧の小屋から南の旧御射山方面に周回し始めると、咲いていたが目立た無い花。

北海道及び本州・四国・九州の河原や野原に自生、7〜8月茎の上部に白色の小花を付ける。

花は大きさ2.5mm程の先が4裂した小さな合弁花で、茎上部で枝を分け多数密集して付く。

茎の高さ30〜80cm刺は無く直立し、葉は線形で8〜10枚が輪生し裏面に細かい毛が有り、
葉は6〜10枚中対生2枚が正規の葉で残りは托葉が変化した物、縁はやや裏側が表に反る。

      山歩き記録 ⇒霧ヶ峰
「キバナカワラマツバ」    北海道ウトロ オロンコ岩にて (2003.6.26)
知床峠を下ってウトロ港に着いた、港の駐車場背後に高さ60mの巨大なオロンコ岩が見えている。

切り立った岩の山だが背後に回ると道が付けられていて、登ると上は広く平坦で草花が茂っていた、
眺望は抜群でオホーツク海を見ていると、黄色い花が咲いているが「キバナカワラマツバ」の様だ。

北海道・本州・四国・九州の日当りの良い山地の草地に自生、7〜8月茎先に薄黄色の花を付ける。

花は先が4裂の合弁花で大きさ2〜3mmの小花、茎上部の葉脇から枝を出し多数が泡を吹き出す
様に密に付く。

茎の高さ30〜80cm直立しやや硬い細毛が有り、葉は長さ2〜3cm線形で6〜10枚が輪生。

生育地から名前を「蝦夷の河原松葉(エゾノカワラマツバ)」とされ、違いは種子の毛の多さで花や
葉が違えば名前が変わるのは理解、種子の毛の有り無しの様な理由で区別するのは疑問で敢えて
「キバナカワラマツバ」とした、種子で区別するなら「蝦夷種」等の追記方法で良いと思うが?

花の名前は最初に河原等で見かけた白花種を、葉が細く輪生して松の葉に似るので「河原松葉」、
その後黄花種が見付かり黄花を頭に付け、「黄花河原松葉(きばなかわらまつば)」と付く。


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