217 | (おんたけさん) (継子岳)(ままこたけ (日和田富士) (ひわだふじ) 2,859m |
H19年9月19日
7時05分〜16時40分 岐阜県 高山市 晴れ時々曇り |
”継子岳方面から 御嶽山主峰は 雄大で必見だ” | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前日鳩吹山で白山から御嶽山迄見えていた、
明日の天気予報はもっと良くなるようになっている。 標高の高い山に行こうと思うが、急に行ける所は比較的近い御嶽山。
それに飛騨頂上や継子岳方面に興味が有り濁河温泉から登る事にする、 登山口は前に温泉に来ているので分かっている。 4時に家を出て41号を一路北に向かう、 未だ暗いので車は少ないが大型トラックが目立ち、 かなりゆっくりしか走れ無い。 下呂のコンビニで食料を調達し、 小坂で下り落合で441号鈴蘭スカイラインを走る。 大分明るくなり走り易くなった、鈴蘭高原への道を分け御岳パノラマラインを進むが雲で御嶽山は見えず天気は? 濁河(にごりご)温泉の温泉街を通り奥の市営駐車場に着いた、 車は一台も止まっていない。 先行の登山者は無い様だ、ここに10台強は止められ少し下の道路際にも市営の駐車場が有る、簡単に朝食を取り7時05分歩き始めた、1週間前から腰が少し痛いのが気懸かり。
駐車場向かいの案内看板の所を入ると、直ぐバイオトイレと大きな看板の立つ登山届所が有り、届けを提出し草木谷に架かる嶽橋を渡ると、先方に山が見え日も射しているので天気は良いのか?
橋の先には「御嶽神社飛騨口里宮」が有り、階段を登ると境内の広場に来た、水場の先に「自然探勝路」「御嶽山登山口」の案内指標が立ち、谷沿いに入って行く。
「カニコウモリ」 が一杯咲く湿気た道を、滑りに注意しながらゆっくり進み「仙人滝」分岐に来たが、前に来た時 「滝の下」に行って見ているので、入らず通過した。
少し登ると木の間に仙人滝(せんにんたき)が見えてきたが、 やはり滝壺近くからが見応えが有る。 前方に吊り橋の仙人橋が見え大きく開けた所に来るが、特に目立つ眺望は無い。
橋を渡り右に入る、左の下流側は自然探勝路だが余り歩かれて無い様だ。 少し朽ちかけの橋を渡り少しずつ登りとなり、道は木や石の階段が多く大部分手が入っていて、新しい木道や階段も見られ常に登山道の整備がされている様子。
8時15分「湯の花峠」に着いた、 右手に大きな山が見えていて「摩利支天山(まりしてんざん)」だ、硫黄の臭いがすると案内に書かれているが、特に強い臭いは感じ無いが? 深い樹林帯の中の登りだが結構暑くなってきたので、 木の階段に腰掛けて水を飲むが気温は高そう。
少し行くと「蛙岩」と有り岩に目や口の細工がされ、 手を加えないで自然のままが良いと思うが? 8時50分「胡桃島(くるみじま)キャンプ場」の道が合流し、 その少し上が「のぞき岩」で、谷の方は立ち入り禁止の立て札やロープが有るが、 入ら無くても摩利支天山は綺麗に見えている。 天気は良いようで山頂からの眺望が楽しみだ。
然し暑い!叉も休んで水をごくごくと飲み再び歩き出すがペースが保て無い、確かに道は急にはなったが止まり息を整える回数が増え、9時35分八合目お助け水に着く。 時間的には順調でベンチが有り座って休む、 かなり疲れているのでこの先ペースダウンしそうだ。
ここは広々として休憩に良い場所だ、只「お助け水」は見当たら無い、単独の若い男性が登ってきたが元気そうだ、三ノ池小屋に泊まる予定で後3人来ると言い先に向った。 暫く休んでいたが後から誰も来ない、立ち上がると腰が痛い大丈夫かと不安がよぎる、歩き始めると痛みは僅かしか感じ無く行けそう。
少しずつ樹木の背丈が低くなって来て暫くで、 森林限界を抜け眺望が広がる這松の道となった。 前方に摩利支天山の整った斜面が美しい、 然し今日は快晴の予報だったのだが下は雲海が広がっている?
眺望が良くなり気分は良いが道は岩がゴロゴロし歩き難い、 岩の上を飛んだりして斜面を登った。 女性三人が休んでいる、10時過ぎにこの場所に居るのは?と思い聞くと、 昨日五ノ池小屋に泊まり今日は剣ヶ峰は行かずニノ池辺りで戻ってきたとの事。
逆に今日はすきっとして良いと言う人も居る、 それならもう少し楽しんでから下山すれば良いと思うのだが! 話をしているうちに二人連れの男性が登ってきて、 少し話をして抜いて行かれた。 遠くに五ノ池小屋らしいのが見えてきたが、なかなか近付か無い。 急な登りでジグザグを切る様になると、登山道脇に石碑が見られる。 ペースがかなり落ち、 単独の男性が登ってきてあっという間に抜いて行かれた。 これで最初に会った若い男性が言っていた、三人が登ってきた事になる。 10時55分やっと「五ノ池小屋」に着いた、前に置かれたベンチを借り休憩。
五ノ池小屋は増築工事中で雑然として、 目の前の五ノ池は浅く僅かに水を張っている程度。
五ノ池小屋の前を通り剣ヶ峰分岐方面に行くと、剣ヶ峰が見えていた。
反対側はこれから向かう継子岳のなだらかな山容が確認出来、 軽い登りで山頂に立てそう。 継子岳は「日和田富士(ひわだふじ)」と呼ばれているが、 こちらからは全く富士の形では無い。
飛騨頂上の神社の前を通り継子岳に向かうと、 摩利支天山が富士山の形で見えてきた。 右下に緑が美しい四ノ池を見ながら軽く登って行くが、 気温は丁度良く気持ちの良い尾根歩きで、登るに連れ背後の御嶽山の主峰が大きく見えてきて、迫力有る景観を見せてくれる。
継子岳山頂に近付くと小型の岩が林立して、 何故この様な形になるのか不思議だが信者が立てた? 岩が一杯立ち異様な雰囲気の所を通過すると最後の登りになり、 11時40分継子岳山頂に着く。
岩が積み重なって高い所に山頂の看板が立ち、 少し離れた平坦な所に三等三角点「継子岳」が有る。 (点の記にルビが打たれて無い、 読みは「ままこだけ」で良いと思うが?)
なだらかで広い山頂は眺望抜群で、 特に剣ヶ峰方面が大きな山塊となっていて見応え十分だ。 継子岳の名前の通り向こうに一つの山が有る様に見え、 この山だけ別の物の感じがする。
雲海の上に「白山」、「乗鞍岳」、その直ぐ右奥は「槍ヶ岳」の様子。
穂高岳は雲で霞んでいる、 右に向くと南アルプスが見え甲斐駒ケ岳は雲の上に出ていた。
重なって中央アルプスの木曽駒ヶ岳・宝剣岳が確認出来、 その右の大きな山は三ノ沢岳だと思う。 誰も居ない山頂でゆっくり昼食とする、南の五ノ池方面から人はこちらに向かって来て無い、北側のチャオ御嶽スキー場方面日和田コースは、地形が急に落ちて全く見え無い。 チャオ御嶽スキー場コースは前回途中でギブアップしたが、 この急斜面は登って来ると厳しそうだ。
結局誰も来ないまま四ノ池を周回する為南東に降って行く、 指標は無いが踏み跡は付いている。 石が積み重なった斜面を降ると人工的に大きく積んだ小山が有り、降って回り込むと祠が見られ、道は同じ様な石が広がり明瞭では無いが、良く見ると分かるのでキョロキョロしながら降って行く。 但しポイントには石に○がマーキングされているので、 霧さえ深くならなければ迷わ無いと思う。
綺麗な三角垂の頂き目指し登っていると、 暗部辺りで剣ヶ峰を中心の山々が見事な景観を見せている。 素晴らしい!歩みを止めてしばし見惚れる、登った甲斐が有った。
結局ピーク迄上がり左から巻き急な大岩の間を降る、 ここも石にマーキングが有るが無いと降るのに間誤付く所だ。 どんどん降って行く、 道は分かり難い所も有ったが行く先が見え不安は無い。 只霧が深い時は要注意で、 コンパスで進路確認し降らないと左に反れたら危険。 降り切ると小川が流れていて、沢に下り渡ると広々とした場所に来た。 のんびりとした空間で、ゆっくり昼寝でもしたくなるムードとなっている。 季節には高山植物も咲いていそうで、居心地良い別天地になる事だと思う。 2時には五ノ池小屋から下山開始したい、 現在1時20分で残念ながらのんびりする時間が無かった。
立ったまま水を飲んで這い松の間を登り返しに入る、 疲れが来ているので登り返しが辛い。
然し距離は無く三ノ池周回分岐に上がった、 ここからの三ノ池は鮮やかで美しい池の色をしている。 三ノ池周回に行きたいが、分岐を右に取り五ノ池小屋への登り返しに入った。
この道は今歩いて来た継子岳山頂から周ってきたルートが、一望で確認出来る。
2時五ノ池小屋前を通ると女性がバイオトイレの掃除をされ、 「ご苦労様」と声を掛けると愛想良く返事をされる。 雲海で眺望が今一と言うと「今日はすっきりして最高ですよ」と返ってきた、 確かに澄んで気持ちが良い景色が広がっていた。 宿泊客は前日6名で今日もガラガラと言われ、 明日も天気が良さそうで泊まろうかと思う。 この絶景は天気が良くなければ見られ無い貴重な時で、 何度も得られるものでは無い。 然し一週間程前から腰痛が出ている、 慣れ無い所で寝て悪くなってはと思い諦めた。 「叉寄ってください」の声に送られて下山開始する。
雲海を見ながら岩がゴロゴロの斜面を躓か無いない様降って行き、 お助け水のベンチで休憩した。 湯の花峠を過ぎると雲海の中に入り幻想的な森の風景が見られ、 これもなかなか良い。
順調に降って登山口の御神水で喉を潤し、 下山届けを出し16時40分車に戻る。 継子岳に行き四ノ池を周回したが、 思っても見なかった雄大な御嶽山主峰が見られ良かった。 四ノ池への下りは岩ゴロゴロの中を行くので踏み跡は見辛い、岩にコース案内の○印が有るが、霧等天候が悪い時は避けた方が良いと思う。 然し気持ちの良い周回が出来るし、 叉四ノ池小川の辺りは居心地が良い所なのでお勧めのコースだ。
地元の富士
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出会った花: ・カニコウモリ ・ミヤマアキノキリンソウ ・イワギキョウ |