「カニコウモリ」
岐阜県高山市 御嶽山日和田道にて (2005.8.4)
チャオ御岳スキー場の長いゴンドラを利用、終点から日和田登山道に向けて深い森の中を進む、
直ぐカニコウモリの群落が見有り、御嶽山への日和田登山道迄は原生林の中を平坦で合流した。
四国と本州近畿地方以北の亜高山帯付近の針葉樹林に自生し、8〜9月茎先に白い花を付ける。
花は葉の間から長い花茎を直立し上部に円錐花序を出し斜め下向きに多数付け、総苞の長さ8〜
9mmの筒形で白く普通3枚の総苞片で、中に3〜5個の筒状花が有り、花冠は白く写真は開花
して無いが、開花すると先が5裂し反転して巻き、先が2裂し反転して巻いた雄蕊が外に突き出す。
茎の高さ60~100cmで、葉は3枚程を互生し腎炎形の長さ10cm幅20cm程で、下部
の葉になる程葉柄が長くて葉は大きく、縁に不規則な粗い鋸歯が有り蟹の甲羅に似た形をする。
花の名前は葉の形がカニの甲羅に、葉の翼がコウモリの翼に似て、「カニコウモリ」と付いた。
山陰〜北陸と東北に「オオカニコウモリ」が有り、筒状花5〜6個総苞片5個と多く茎が稲妻型。
山歩き記録
⇒御嶽山(日和田道)
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