97
継子岳 (御嶽山)
(ままこたけ) (おんたけさん)
日和田富士 (ひわだふじ)
2,858m
H17年8月4日
8時05分〜15時20分
岐阜県県高山市
曇り後雷雨
”暑さと悪路
 虫が一杯
 山頂踏めず”
 御嶽山剣ヶ峰は田の原から登っているが継子岳方面は未踏で登りたい、濁河温泉から登ると標高差1,000m以上有り、今の我々の足では難しそうだ。

 継子岳にチャオ御岳スキー場リフトを利用し、 残り標高差約800mで何とか登れるかと行く事にし、5時30分家を出て中津川経由か飛騨小坂経由か迷うが、早朝で有り41号を飛騨小坂に向かった。

うっすらとしか見えない乗鞍岳
ゴンドラ終点からうっすらと乗鞍岳
 ゴンドラ&温泉パックが有り、 ゴンドラ往復2,000円を1,500円にプラス温泉入浴付の特典が有る。

 この券をコンビニのタイムリー及び、道の駅で販売しているとの事。

 41号川辺に入るとタイムリーが有り、 食料調達を兼ね入ってみるが扱っていない(知らない)と言われた。

 順調に走り下呂入り口のタイムリーで券を購入、 小坂に来ると濁河温泉の道標にチャオ御岳スキー場の案内が直進となっている。

 アレ!と思ったが走った事が有る濁河温泉への、左に曲がり41号を潜った。

 大平展望台迄来ると御嶽山が見えていて、天気は良さそう。

 濁河温泉分岐に来て左に取ると新しい道になり、 7時30分スキー場の大きな駐車場に着いた。

 継子岳は山頂部に雲が掛かり見えて無い、 反対側の乗鞍岳も霞んでしか見え無くなっていてがっかり!
ゴンドラを降りると広場となっている 広場も先に継子岳登山道がある
登山口指標 林の中に入って行く

 ゴンドラリフトの建物の前に駐車し、 スキー場本館でリフト券と交換してリフト乗り場に行く。

 我々だけでリフトに乗る、 なだらかなゲレンデは結構長く歩けば時間が掛かりそう。
イチヤクソウ科銀竜草 キンポウゲ科梅花黄蓮
ギンリョウソウ バイカオウレンの実

 立派なリフト終点の建物を抜けると広場となっていて、 8時05分奥に登山道の指標が有り入った。

キク科蟹蝙蝠
カニコウモリ
 鬱蒼とした林の中白い花のカニコウモリの群落が見られ、 少ないがイチヤクソウも咲いている。

 山の斜面を横に歩いて行く為なだらかだが、木の根が出ていて歩き難い。

 緩やかにアップダウンしながら、深い原生林の中を進んで行く。

 ゴゼンタチバナが咲くが他の花は見られ無い、 眺望も得られて無く飽きた頃日和田道が合流。

 ここには大きな指標が有る、 立ったまま休んでいるとソロの男性が日和田道から登ってきた。

 このチャオスキー場の施設に泊まり7時過ぎに歩いてきたとの事で、 約2時間掛かっている。

 かなり健脚の方の様だ、とても真似は出来無い。
鬱蒼としている道を横に歩く
原生林の中に道が続く

 9時10分男性が先に行かれその後を追うが林の中で直ぐ見え無くなり、 道は急な登りと変わった。

まだ新しい指標
日和田道合流点の指標
 木の根と岩が有る歩き難い道だ、大きなバイケイソウが咲いている。

 次々にバイケイソウが現れ非常に多い、 濃い黄色の花のコガネギクも咲いていた。

 急で歩き難い道がずっと続き又風も無く暑い、 汗だくになりながらどんどん登って行く。

 木が低くなり岩ゴロゴロの涸沢に出ると、 ここには森林限界と書いて有った。

 一挙に高山の風景となり、 チングルマ・シナノキンバイ・モミジカラマツソウが咲いている。

 3人の男性が降りて来たが上で泊まった様だ、 山頂方面は雲が深くなり全く見え無い。

 反対側はスキー場辺りが見えているだけだ、 本来大きく眺望が広がっていると思われる。
キク科黄金菊
コガネギク
大きな梅蕙草が多く咲いている
バイケイソウ
ユリ科梅蕙草 花は綺麗な花も有る
バイケイソウ バイケイソウ

 沢を離れ潅木の中を変わらず急な歩き難い道が続き、ロープの付いた特に急な斜面を過ぎ少し行くと大岩が登山道を塞いでいる。
涸れ沢に出て岩を登る
溶岩を登る
かなり急な所でロープが必要 ロープを頼りによっこらしょと体を持ち上げる
ロープ場 大岩

 ロープが有りこれを頼りに体を持ち上げないと登れ無い大岩で、この辺りから疲れてきた様で足が前に出無くなり、少し歩いては休む様になった。
バラ科稚児車
チングルマ
キンポウゲ科紅葉唐松
モミジカラマツ

 私がへばっているので妻は帰ろうと言う、 時間も11時になっていて歩き始めて3時間経過している。

 チャオ御岳の案内では登山口から山頂迄2時間半と書いて有ったが、 山頂迄未だ大分有りそう。
バラ科深山金梅 バラ科深山大根草
ミヤマキンバイ ミヤマダイコンソウ

 丁度男性が下山して来たので、継子山頂迄後どの位掛かるか聞くと1時間位と言われる、我々の今のペースでは1時間半から2時間掛かりそうだ。
ツツジ科青の栂桜
アオノツガザクラ
ゴマノハグサ科四葉塩竃
ヨツバシオガマ

 男性はリフト終点から継子山頂迄3時間と言う、 登ると帰路のリフト最終16時に乗れ無い恐れが有る。

 又継子岳山頂は霧で全く眺望は無いとの事で踏ん切りが付き、 ここで帰る事にした。
オトギリソウ科信濃弟切
シナノオトギリ

 コマクサが咲いているのが見え無いのが心残りだが、 4日後に焼岳に登る予定で無理は出来無い。

こんなに急なんだよ!
上部は急な勾配となる
 戻る事にして12時丁度、涸沢の岩の上が広いので昼食とした。

 虫が多く飛んでいるので蚊取り線香を焚いたが、全く効き目が無い。

 お湯を沸かして沸騰したので蓋を取ったら、 大きな虫が一匹入ってしまった。

 出汁が出て良いかなとも思ったが、やはり止めて沸かし直す。

 暑さを予想して水は多く持って来たが、 貴重な時はこの虫対策はどうすれば良いのか?

 虫を追い払いながら食べていても落ち着かず、 早々に切り上げ12時35分下山開始した。

 下山して来る人も見掛けるが僅かで、 このルートで登る人は基本的に少ないと思う。

 逆に登ってきたグループが居て、 昼食にすると言っているが広い場所が無いと言われる。

大きな石がゴロゴロしている
涸沢で食事
 もう少し登ると涸沢に出て、広い所が有りますよと教えた。

 日和田分岐近く迄降ると、雲行きが怪しくなってきて雷が鳴っている。

 直ぐパラパラと降ってきたが、そのまま降ると男性1人女性2人が登ってきた。

 「この様な道は何処迄続きますか」と聞いて来て、 「ずっとこんな道ですよ」と答える。

 登り難い道の為聞いてきたと思うが、然し未だ登り始めたばかりの場所だ。

 今日は山小屋に泊まる予定との事だが、大丈夫だろうか。

 14時10分日和田分岐を過ぎると雷が近くなり、雨が強くなって来たので雨具を付けた、道は歩き難いがなだらかな所に来ていて、雨で滑っても危なくは無い。

 15時20分リフト乗り場に戻ると、 係りの人が雷でリフトは運転を停止しているとの事。
バラ科山吹升麻 セリ科深山前胡
ヤマブキショウマ ミヤマゼンコ

 乾燥室に火が入っているので乾かして下さいと案内された、 スキー場はこのような設備が有る。
キンポウゲ科三葉黄蓮 ミズキ科御前橘
ミツバオウレン ゴゼンタチバナ

 係りの人に案内に書かれているコースタイム、2時間30分は早すぎるのではと聞いてみた、若い係りの本人は3時間位で登ると言われ、一番盛りの若い人のタイムより短く表示するとは!

 別の広い休憩室が有りそこでゆっくり休んでいると、 車で下迄送ってくれると言う。
この花が一番多く咲いている
モミジカラマツソウの群落

 後から戻った御夫婦と一緒にゲレンデの中の道を車に乗り降ると、 結構距離が有り乗り出が有った。

 雨は上がっていて、16時10分車に戻る。
涸れ沢に多く咲いていた
チングルマの群落

 温泉は濁河の市営露天風呂に入る積りでいたが、 係りの方は開田高原「やまゆり荘」が良いと言われた。

 やまゆり荘に入ったら人が一杯で、洗い場も並んで待っている状態の為浸かっただけで出た、温泉の係りの人に聞くと平日でも夏休みの為連日混雑しているとの事。

 入場制限しないでお客を入れ、 大混雑を起こしている営業姿勢が不味いと思うが。
帰り道の日和田に咲いていたアカバナ科柳蘭
ヤナギランの群落
日和田富士(継子岳)  チャオ御岳スキー場にて6月撮影

 このコースは花が多いのは楽しめるが、ほぼ真っ直ぐ急な斜面を登る道は急で筋力を使う、我々の様な高年者には厳しいコースだ。

   参考; ゴンドラ&温泉パックは8月31日まで(ゴンドラ営業も8月31日まで)
       ゴンドラ営業時間
                     7月16日~7月29日   8時~16時
                       8月22日~8月31日   8時~16時
                       7月30日~8月21日   6時30分~16時


クリックしますと元のサイズで表示します>
本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
クリックしますと元のサイズで表示します
   出会った花:
         ・カニコウモリ ・ゴゼンタチバナ ・イチヤクソウ ・バイケイソウ ・コガネギク
          ・ミヤマアキノキリンソウ ・チングルマ ・シナノオトギリ ・モミジカラマツソウ
          ・ミヤマダイコンソウ ・アオノツガザクラ ・ミヤマキンバイ ・ミヤマゼンゴ
           ・ミツバオウレン ・ヨツバシオガマ            


TOP 山行一覧 山歩き8