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高尾峯
(たかおみね)
御嵩富士 (みたけふじ)
686m
H19年1月13日
10時20分〜12時10分
岐阜県 御嵩町
晴れ
”御嵩の中心部から
 富士の容姿をし
 登りたくなる山”
 御嵩町に来る度に気になる「御嵩富士」は地形図に山名が無いが、 昭文社の地図に御嵩富士と入っている。

 又御嵩の観光案内にも出てきて町のシンボル的存在だが、 インターネットに登った記録が見付から無い。

右上のお墓は愚渓寺の墓地
登山口、真直ぐ林道を林に入る
 街の何人かに聞いてみるも、「知らない」「登れない」と返って来た。

 然しこれだけ町で知られた山なら必ず登られていると思い、 地形図を見ると東は急峻だが西はなだらかで尾根が張り出している。

 この尾根に登山道が付いているのではと想定し、出掛ける事にした。

 83号花フェスタ記念公園東ゲート前を通り21号に出て大庭信号を右折、 太陽社電気信号の先を左折し溜め池を目指す。

 突き当たり手前カーブミラーの立つ辻を右折し林道に来た、 地形図に池の有る林道の様子。

 急に登って凍結も恐くここに駐車、 道路や林道の邪魔で無く止められ左民家で右上お墓が見えた。

 指標等何も無いが幅広い林道を入ると分岐が有り、左に取ると直ぐ溜池の堰堤に来て行き止まり、戻り分岐を右に進むと暫くで広い平坦な桧林に来て林道は終点。
池はかなり下に見える 林道区間は短い
左下に溜め池を見て林道を進む 林道が無くなり桧林の広場に来る

 テープ等の印は何も無いので真直ぐ入って行くと、 右前方が明るくなっていて山は左上に続いている。

 地形図でこの尾根に道が有るのではと思った所と違い南側だが登れそうでここから取り付く、背丈1m程の疎らな細い笹を分けると登りとなったが、道は付いている様な無い様な感じだ。
通りやすい所を抜ける シダが密集していて下の状態が解からない所も有る
笹を抜け左の山へ登って行く 尾根近くになるとシダが多くなる

 道だと思って登っている所は単に水の流れる所かもしれない、 ジグザグだがほぼ真直ぐ上に向かっている。

 急な斜面だが何処でも歩けるので登り易い、尾根に近くなって来るとシダが出てきた、右側浅い谷だが地形図では谷が有るとは読めない、右に緩くカーブしながらシダの間を適当に進む。

 先が明るくなり主尾根に上がるとはっきりした道が付いていて、 山頂は尾根の南端の為右に入った。
土台はブロックで作ってある 少し下に有る
高尾峯(御嵩富士)山頂の祠 三角点

 少しで小さく切り開かれた所に着くと、祠が有り飾ったばかりの新しいお札と注連縄が奉られ、年末かお正月に登られている様だ、お札は浅間神社でなく秋葉神社。

 この先周囲は直ぐ急降下の為ここが高尾峯(御嵩富士)山頂で良さそう。
木が切ってあるので眺望が得られる
山頂から鳩吹山方面が見えている

 西方面切り開かれ鳩吹山が見え、その奥は全体的に雲で見え無いが明るくなかなか良い山頂だ、妻もここなら弁当を持って登るのも悪く無いと言っている。

 南や東に道は有るのかと捜してみたがこれっと言うのは見当たら無い、南西の直ぐ下に石柱が有り、先日登った願戸山と全く同じで「三角点」反対面「東鉱」と彫られていた。
古い文字の三角点 この意味が解からない
何等は無く「三角点」とだけ彫られている 背面は「東鉱」

 どのような意味の三角点か知りたく調べているが、今の所分かっていない。

 2008.2.9 群馬の舘沢様よりご連絡頂き、 「鉱山測量」用の三角点と教えて頂きました、詳細は京都上西様のサイト「三角点の探訪」に掲載されているとの事です(鉱山測量の箇所)。
 後日上西様より連絡を頂き当地に来られて調査され、「三角点の探訪」にここの三角点が掲載されました。

 下山は尾根の北に道が続いているので、 道が別に有るのではと登って来た所を通り過ぎ先に進む。

幅広い道の所は桧が植えてない?
降りに使った道の方が明瞭
 軽く降ると暗部に左へ薄い道が見られ古い白テープが有るが、 正面のコブに道が有りそうだと思った所なので真直ぐに進んだ。

 登り始めると道は怪しくなった、 コブに上がるも左の尾根方向に道は付いて無い。

 北の主尾根伝いは微かに道は有りそうだが、 諦めて先程の鞍部の所で降る事にした。

 薄い道が続くが歩かれて無く、 軽い谷状を真直ぐ降ると突き当たり左右に道が有る。

 左に行けば戻れそうだが右もしっかりした道で、 何処へ続くか興味が有り入ると直ぐ倒木が一杯で進み難い。

 これは駄目だと戻り先程の分岐を左に進むと、少しで広々とした所に来る、この辺り道は明瞭で無いが適当に進むと見覚えの有る林道終点に戻った。

 帰路直ぐ近くの石庭で有名な「愚渓寺(ぐけいじ)」に寄るが、 御嵩富士はこのお寺の持山と聞いている。
この前に大きな駐車場がある 境内自由に入れる
愚渓寺入り口の大きな石柱 愚渓寺山門の横に御嵩富士
方丈を新築工事中で全体が撮れていない
愚渓寺石庭

 その後「中山道みたけ館」に行くと、資料に「愚渓寺石庭は京都竜安寺の石庭の元になった」と有り、若い頃に妻と竜安寺に行き、石庭を眺めながらお茶を頂いたのが懐かしい!

 帰路昼食とした「願興寺」西側、お好み焼き「せいらく」のチヂミはなかなか良かった。
裁判所の南辺りで撮影
可児川の向こうに御嵩富士

 案内指標は一切無く道は不明瞭だが、 地形は単純で下草が無く上を目指して登れば山頂に着け、帰りに降った浅い谷状の所はこの山に登る正規の道だと思う。

 良い山だと思うが、 山の持ち主の意向により登山道の整備は出来無い様だ。


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成

  [地元の富士]
富士山名 読み 正式名称 読み 標高 所在地 登った日
日和田富士①
日和田富士②
ひわだふじ
ひわだふじ
継子岳(御嶽山)
継子岳(御嶽山)
ままこたけ
ままこたけ
2,858m
2,858m
高山市
高山市
H17年8月 4日
H19年9月19日
夕暮富士 ゆうぐれふじ 権現山(尾崎) ごんげんやま 208m 各務原市 H18年3月20日
飛騨富士 ひだふじ 船山 ふなやま 1,479m 高山市 H18年6月 4日
山之上富士 やまのうえふじ 富士山 ふじさん 357m 美濃加茂市 H18年9月14日
米田富士 よねだふじ 愛宕山 あたごやま 261m 川辺町 H19年1月 4日
笠原富士 かさはらふじ お富士さん おふじさん 417m 多治見市 H19年1月15日
妻木富士①
妻木富士②
つまぎふじ 方月山 ほうづきさん 466m 土岐市 H19年1月19日
H19年3月28日
尾張富士 おわりふじ 尾張富士 おわりふじ 275m 犬山市 H19年1月21日
尾張大富士 おわりおおふじ 本宮山 ほんぐうさん 293m 犬山市 H19年1月21日
長良富士 ながらふじ 船伏山 ふなぶせやま 262m 岐阜市 H19年1月23日
池田富士 いけだふじ 池田富士 いけだふじ 370m 多治見市 H19年1月30日
夕暮れ富士 ゆうぐれふじ 伊木山 いぎやま 173m 各務原市 H19年2月 2日
下呂富士 げろふじ 中根山 なかねやま 767m 下呂市 H19年3月27日
出会った花: 無し


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