132 | (ふなやま) (ひだふじ) 1,480m |
H18年6月4日
9時45分〜15時 岐阜県高山市 曇り時々晴れ |
”位山峠からの 自然林は深くて 癒しの道” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この山は山頂迄車で上がれ登る気がしなかった、
先に登った高屹山から直ぐ近くにこの船山が見えた。
調べると位山峠から登山道が有り、 自然が残る美しい森の中を歩ける様だ。 41号萩原の街を過ぎ、 上呂駅前を駅と反対左に曲がり、飛騨川に架かる橋を渡る。 88号を右折し北上98号に入り、 川上岳登山口への山之口を過ぎ位山峠に向かう。 暫く進むと道は狭くなり東屋の立つ位山峠に着く、 車4台止まり駐車スペースが無い。 先の「あららぎ湖」方面に少し降ると、 道に脹らみが有ったので駐車した。 9時45分位山峠に向かい車道を歩き始める。 峠は一部古道の東山道(とうさんどう・とうせんどう・ あずまのやまみち略:やまのみち)も歩け、一帯は「光と風の道遊歩道」として 整備され峠に案内看板が立っていた。
右に入って行くと直ぐベンチが有り、幅広い道が作られて歩き易い。
その先深い森に入るが岐阜大学演習林で自然が残され、 周囲は見応えの有る新緑が広がっている。
道の勾配は緩やかに作られ少しずつ高度を上げる、 背丈の有る太い木が多く森に風格が感じられ良い。
単独の男性が降ってきた、 何も持って無くて見るからに地元の山男の感じの人だ。
右側山の上の方迄刈られた牧場の山が見え、 点名「鈴ヶ洞(すずがほら)1,403m」だと思う。
「光と風の道3870m」の案内が有るが、 距離から「船山」山頂を指しているのでは無さそうだ。
相変わらず幅広い道を行くと、 洒落た書体の「光と風の道」の立派な標柱も見られる。
花は無いと思っているとツクバネソウが目立ち始め、 チゴユリも咲いているが多くは見られ無かった。
登って又大きく降る、 木で土止め階段が作られているが段差が小さいので有り難い。
10時55分地形図の位山峠からあららぎ湖方面の分岐が近いと思っていると、指標が有り「あららぎ湖3,050m・山頂2,020m」となっている。
標高点1,285mだと思われるコブを過ぎ少し降り、 その後は階段状の急な登りになってきた、暑くなってきて途中石に腰掛けて休むが虫が寄ってきて煩い。
湿気て足元がぐしゃぐしゃな所を過ぎ、 ほぼ一直線の土止めの階段を登ると東屋が見え広場に着いた。
この先船山の名前の通り山頂部は長い平坦部が続くが、 道には一部砂利が撒かれ雰囲気を害している。
車が通れる道になって公園の一角に入り、ベンチで一組のカップルがシートを敷いて休んでいた、山登りでは無くてハイキングの格好で車で登った人だと思う。
広場に来ると2階建ての古びた建物が見える、 建物は公園の管理棟だった物で今は閉鎖されていた。 屋上迄階段が有り展望台が作られている、 霞んでいるので眺望は駄目だと思うので登らず先に進む。
ムラサキヤシオが咲き、ドウダンツツジは未だ花には早くそれでも一本だけ咲いていた、サラサドウダンツツジ園として多く植樹されているので、もう少し先であれば楽しめそう。 アンテナが幾つも立つ所を進むと、 道の際に国土地理院の標柱と埋まった三角点が有る所に来た。
ここが山頂で12時05分に着いた、 道の反対側の木に手作りの山名プレートが2枚掛っている。 先から男女6名の山登りの人が来た、 「どこから登られましたか」と聞くと位山峠からとの事、峠に有った車の人達の様だ、 下に有った「あららぎ湖分岐指標」をお尋ねしたがご存知で無かった。
山芥子が咲き地際から何本も茎が出て、 「西洋山芥子=春咲山芥子(はるざきやまがらし)」の様子。 この先に船山神社が有るのでそのままなだらかに降って行くと、 少しで小さな神社に来た、もう暫く降ると、若い頃何度もスキーを楽しんだゲレンデ上部に着けると思う。 然しお参りし戻り三角点近くのベンチで昼食とする、下は草付きの芝生状で寝たい気分だが虫が煩い、アンテナ関係者の車が通り暫くして戻って行った、車を見ると山に来ている気分は無くなってしまう。
13時10分下山開始し管理棟の展望台に上がろうとしたが、 入り口に立ち入り禁止とされていた。 山頂部の一角にあららぎ湖への下山道が見られたが、 来た道をそのまま戻り13時35分東屋に戻る。
ここの指標は我々が登って来た道は「あららぎ湖」とされ、 やはり「位山峠」では無い。 急な階段状の所を降っていると妻が眠いと言い出した、 座り込んで目を瞑っている、階段を降るので眠くなる事は無いと思うのだが?
待ちながら降り14時10分あららぎ湖分岐に来た、 地形図では谷に降り駐車した道の少し下に出る、公園として整備され現在歩かれて無いとしても、道は残っていそうで右のあららぎ湖方面に入った。 直ぐに笹が覆い被さるが道はしっかり付き拾える、 妻がなかなか来ないので待ちながら降って行く、道は緩やかだが小柄な妻は笹が丁度顔の辺りに当り進み難いと言うが、逆に眠くならない様だ。
急な降りになると笹も気にならなくなり谷に降りて左岸を進む、地形図は右の標高点1,326m方面に道が有る様になっているが、 踏み跡は見当たらない。 暫く降ると小さな堰の上を渡り右岸となり、堰は水量が無く水位2〜3cm程度で靴のまま渡れた、ここにも「光と風の道」の指標が立ち、右方向3,850m・左方向800mと書かれている。
左800mは丁度位山峠下の98号に出る辺りだと思う、今迄のあららぎ湖の指標は一旦98号に出て、そこからあららぎ湖迄歩く距離を表している様だ。
幅広い林道の様な道を行き橋を渡り左岸を進む、 暫くで両側柵が壊れ掛けた橋を通り98号に出る。
道路反対側に「位山峠水芭蕉群生地」が有り、 見に入るが規模は小さく花は終わりの様子だった。
1台も走って来る車に会わず、 幅広い緩やかな登りの98号を歩き15時車に戻る。 ⇒「船山の新緑拡大写真」 山頂部の東屋迄は今迄歩いた山の中では一番良い森だと思う、 これだけでも来る価値が有る。 然し山頂部に上がってからの公園化した雰囲気は、 達成感の無い山にしてしまい後味が悪い。
出会った花: ・ツクバネソウ ・チゴユリ ・ムラサキヤシオ ・サラサドウダンツツジ | ・ヤマガラシ ・ミズバショウ |