144 | (いぶきやま) 1,377m |
H18年8月10日 10時40分〜15時40分 滋賀県 伊吹町 晴れ時々曇り |
”花の山に相応しく 山頂部一帯は 色とりどりに咲く” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
新聞に伊吹山の花が見頃との記事が出ていた、この暑さでは下から歩いて登るのは辛い。 ドラブウエーを利用し山頂下迄行き、山頂部を西コース〜東コースの周回としよう。
少し走っては止まりの繰り返しで進まず、 小牧ICで下りる事も考えたがその先が大変だ。 8月10日にしてこの混み具合では、 12日の土曜日からは酷い状態となりそう。 大垣ICを過ぎるとやっと流れる様になったが、 関ヶ原で出ようとすると又渋滞している。 随分時間が掛りやっと料金所を出たが、その先の信号が渋滞の原因の様子。 少し先から通常の状態で、伊吹山ドライブウエー入り口に着いた。 料金所で山頂駐車場の状況を聞くと 満車の連絡が入ってい無く大丈夫でしょうとの事。 然し通行料金3,000円は高い! 久し振りに車で来たので料金がこんなに高額とは思って無かった。
こんなに長いかと思い乍走り、 10時30分山頂下駐車場に着くと多くの車が止まっている。 奥に入って行ったが空いて無いので戻り、入り口近くに駐車した。 10時30分歩き始め奥の西コースに行くが、 人が多く常にザワザワとした感じがする、山で無く観光地だから仕方が無い。 多くの人と一緒に西コースを登り始めた、 クガイソウやシモツケソウが咲いている。 然し赤麻(あかそ)=「繊維を取り出し布として利用した事から麻、茎や葉柄が赤みを帯び赤麻」が異常に多い。 一面赤麻となっている所も見られる程で(赤麻は葉と茎に刺毛が有り蟻酸=ギサンを含み、触れると水泡が出来痛みと痒みが残る)除草作業が大変だ。 遊歩道はロープが張られ花を近くで見られ無いが、 黄色い花が固まって咲くのは毒草(猛烈な下痢)のキク科「黄苑(キオン)」だと思う。
クガイソウに混じってルリトラノオが咲いていて、 わざわざ説明の札が付いている。 紫色の花のルリトラノオは多く見られ無い、 頂上部近くでは黄色のメタカラコウが目立つ様になった。
その先シシウドとシモツケソウで花園を作り、皆さん「ここ綺麗ですね!」と言われ、かなりお年を召された方も、石が有り歩き難そうな遊歩道をカメラ片手に登られていた。 このような自然の花園が楽しめるのは貴重で魅力的だと思う、 お元気でこれからも来られる事を願う。
コブ近くにイワアカバナが咲くが、色が薄く小さな花は上手く撮れない、それに日が当たっているので自分の影を入れ撮ったが写真の通り暗くなり失敗作となった。 スキー場方面が見える所に来た、3合目は確認出来るが琵琶湖方面は霞んで全く見えて無い、下から登山道を登って来る人が見える、今日のような暑い中ご苦労さん。
元気なメタカラコウが山の斜面に咲きクサボタンは登山道際にも見られ、クサボタンは余りに元気で木の様に見え触ってみても硬く、草のなよなよさが全く無かった。 少し上野側に道を降るが目新しい花は無いので戻る、登って来る人は辛そうだ皆さん暑いと言っていた、一人の男性は何回も登っているが今日が一番暑く辛いとの事、無風で花を撮るには良いが暑い。
山小屋の立つ山頂方面に行くと、シュロソウが咲くがこの花は綺麗だと思え無いのだが!小屋の周辺は人が一杯でそのまま素通りし進むと、広い窪地に色々な花が群生している。
メタカラコウ・シモツケソウ・シシウドの花園で、 この山で一番華やかで見応えの有る場所だ。 東コースに降って行くと人は少なくなり、 この辺り広範囲にクガイソウが咲いている。
20人程の団体に捕まってしまい前に進め無くなる、止まっておしゃべりをして後の事など気にしない、最後の人はサブリーダーでは無いのか?前方で休憩したいとの声がした。 トップのリーダーらしき人が「ここはスペースが無いので休めない」と言われたが、然し少し進んだ所で止まり休憩した、広く無い場所でこちらが「ごめんなさい」と言いながら通過。
それに気付いたトップのリーダーらしき人が、「道を空けて」と叫んで通れた。 この辺りサラシナショウマが多いが蕾で、やっと咲いているのが有ったが上手く撮れ無い、ヒヨドリバナも多くアサギマダラが留まっているが、羽根はすぼめたままで撮らずに通過した。 駐車場に戻って北尾根入り口に降って駐車し、北尾根方面鞍部に急降下して行く、ここは男女の一組が居るだけで静か、それに風も有り涼しいのでのんびり出来る。
白いフウロ草が咲いているが風が有るのでなかなか撮れない、 葉が三つ葉でミツバフウロの様だ。 トウバナが咲いて、 花が白くヤマトウバナかと思ったが毛が多いのでイヌトウバナだと思う。
花は多く無く真っ直ぐ北尾根方面に急登して行き、コブ近くに上がるとアキノキリンソウが咲き、頭部に花が集中しているのでコガネギク、キンミズヒキも見られるが花が痛んでいる。 平坦になり降り出すと、この辺りにもキンミズヒキが咲いていて日蔭のは花が痛んで無い、その先大きく降り始めるので登り返しが嫌だし、この辺り風が無く暑いので戻った。
鞍部に戻り左の笹又方面に降って行く、小さな白い花はゲンノショウコ、散房状に集まって極小さな白花を付けたのは何か?葉が4枚輪生しキヌタソウ。
同じ様に小さな白花が集まって咲いているのはオトコエシだが、 オミナエシの様に綺麗では無い。
余り植生は変わらず戻ると、 霞んでいるが北尾根国見岳方面が一望となっていた。 あのコブが「御座峰」その先「大禿山」と前に歩いた記憶が蘇り、 のんびり戻る。 単独男性が北尾根方面から下りて来た。 ドライブウエー入り口に車が無く「国見から縦走してみえましたか?」と聞くと、 ここから入ったが余りの暑さに御座峰で戻ってきたとの事。 ドライブウエーを登って行かれたので、山頂下の駐車場に止められた様だ。 15時40分車に戻る。 花の時期は静かな山歩きは期待出来無いが、それでもこれだけの花が咲く山は得難いと思う、シモツケソウの群落は見事と言うしか無いが、休日は山頂駐車所場が一杯で入れ無いのでは? 北尾根入り口辺りは何時も風が吹いている様で涼しく、それに静かでゆっくり寛げる。
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確認出来た山: ・国見岳 ・大禿山 ・御座峰 出会った花: ・キオン・コオニユリ・ハクサンフウロ・アカソ・ルリトラノオ・ワレモコウ・シシウド ・シモツケソウ・オトギリソウ・イワアカバナ・クボタン・メタカラコウ ・シュロソウ・クルマバナ・クガイソウ・サラシナショウマ・ヒヨドリバナ ・コガネギク・キンミズヒキ・ゲンノショウコ・キヌタソウ・オトコエシ ・イヌトウバナ・ミツバフウロ・オトギリソウ |