「割木瓜」     バラ科ワレモコウ属
「ワレモコウ」    長野県小諸市 浅間山にて (2006.8.24)
車坂峠から表コースを歩き始めると登山道の中央に咲いて、ここ以外は見て無い。

     山歩き記録 ⇒浅間山
「ワレモコウ」      滋賀県伊吹町 伊吹山にて (2006.8.10)
伊吹山ドライブウエーの山頂下の駐車場から西遊歩道を行くと見られ、微風にも揺れて撮り難かった。

北海道・本州・四国・九州の日当りの良い山野に自生、8〜10月茎先に暗赤紫色の花を多数付ける。

花は花茎の高さ3~15cmの上部で疎らに枝分かれした先に穂状花序を付け、長さ1.2〜2cm
幅0.7~1cmの楕円形花穂に小花が密に付く。

花の大きさ2mm以下で花弁は無く、暗赤紫色の長さ2~3.5mm円頭状蕚片4枚を20個以上
密集し上から下に咲き進み、萼片より短い雄蕊4個が雄生期に付き、雌性期に雄蕊が枯れ雌蕊1個
が伸びる。

地下に太い根茎が有り茎の高さ50〜100cm中程から上部で分枝し、根生葉は葉柄6~30mm
で2〜6対の奇数羽状複葉、小葉はほぼ同じ大きさの長楕円形で、長さ3〜6cm縁に荒鋸歯が有り、
茎葉は茎の下部に付き互生し、奇数羽状複葉で上部に行く程数は少なくなり全体に無毛。

花の名前は諸説有り、御簾(みす)=大名や公家が部屋の中・外を分けるのに使う緑色の布で縁どり
した簾(すだれ)の事、この御簾に付ける文様を木瓜(もっこう)と言い、本種の花が似て蕾が十字
状に割れて「割木瓜(われもこう)」と付いたが有力とされる。

       山歩き記録 ⇒伊吹山


TOP 花TOP