145 | 黒斑山
H18年8月24日
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9時30分〜16時10分 長野県 小諸市 曇り時々晴れ
”眼前に大きな浅間山 | 端正な勇姿は 記憶に残る名山だ” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前日軽井沢に入り「白糸の滝」と「鬼押出し園」を見学し、
ペンションに泊まる。 鬼押出し園では生憎の曇り空で、浅間山は裾野しか見え無かった。
ここから見ると仏像の頭の様だとされるが残念、 仙人岳から黒斑山の外輪山は何とか見えている。
地蔵峠に着くと広々とした所で湯の丸高原とされ、 スキー場が有りロッジが並んでいる。 一番高い所に三叉路が有り、 94号から外れ湯の丸高峰林道を池の平方面の左に走って行く。 狭くなるが舗装されたなだらかな良い道を進むと、 右手に池の平の大きな駐車場が見られる。 池の平は15人程の人が歩き始めようとしていて、 湿原で花が有り人気の有る場所の様だ。 その先地道となり降り始めた、 左山でどんどん降るので地図を確認したが分岐道は無い。 前方から高峰温泉と書かれた車が2台来た、 乗客を見ると泊り客の様で池の平迄送迎していると思われる。
高峰温泉が見えてきた、車が一杯止っていて多くの宿泊客が有るようだ。 少しで車坂峠に着き左に回ると無料と書かれた大駐車場が有り、 舗装はされていないが良い状態で奥に数台止められた横に駐車する。 峠の所には案内所が有り、中に女性が一人居たが至れり尽くせり。 天気は雲が多く余り良く無い、 浅間山は見えないかもしれないと思い乍準備をしていると車が1台来た。 若い二人の女性だがあっと言う間に登山口に向かって行った、 我々のゆっくりさ加減が分かる。 案内所向かいの登山口に歩き始めると、 入山者数を数えるセンサー設置の所を通り緩やかな道を進む。
この辺りにはハクサンフウロやマツムシソウが咲いてる、 道は広くて歩き易い。 少し急になりコブに上がると急降下する、 このコブは車坂山と呼ばれているようだが山の標識は無かった。
深い森の感じの所を過ぎると又登り始める、今度は結構急なので風も無く暑い。
ゴゼンタチバナの真っ赤な実やワレモコウを見ながら高度を上げると、 コキンレイカが今が盛りで咲いている。 林の際にはアキノキリンソウが、 セイダカアワダチソウのように背高く林立して咲いていた。
背後から駐車場で見た長靴の男性が追い付いてきた、年配の方だが早い。
もっとも我々は写真を何枚も撮りながら、登っているので比較にならないが。
尾根に上がった、 石がゴロゴロしているここは風が吹き抜け涼しいので岩に腰掛け休憩する。 先に行かれた長靴の男性も上部で休まれていて、 一部開けているが霧で全く見えず。
長靴の男性より先に登り背丈の低い樹林帯に入ると、 少し登る所も有るが大部分平坦な道が続く。 前方からご夫婦と思われる方が下山してきた、 「浅間山は見えましたか」と聞くと一瞬との事。 粘ろうと思ったが天気が気になり下山して来たと言われる、 確かに現在の状況は余り良く無い。 「ここに来て浅間山が見え無くては登って来た甲斐が無いですね」と言って分かれた。 長靴の男性が追いついてきた、 手に小さな実を持たれブルーベリーで「食べてみます?」と言われる。 小さくすっぱいが確かにブルーベリーの味がした、 山登りをしていると体が酸味を要求するので美味く感じた。 良く見ると登山道脇に一杯成っていて、口にしながら登っているとご夫婦と思われる二人が下りてきた、何を食べているかと聞かれ、手に有る実を渡すと口にされ「食べられるブルーベリーのよう」と言われる。
鉄製の槍ヶ鞘避難小屋の先大きく開けた崖の上に来た、 槍ヶ鞘(やりがさや)とか赤ゾレの頭と呼ばれる所だ。
谷の向こうに浅間山が見える筈だが全く駄目で、 向うトーミの頭はガスが切れると登山道と一緒に見える。
黒斑山はと見ると、若い単独の男性に左奥の高い山ですよと教えて頂いた、この男性は群馬から来たと言われ、何時も浅間山は見ているがここには初めて来たとの事。 色々話をしている内に妻は下って行った、 前方にはトーミの頭に向けて登っている人が何人も見えている。
赤ゾレの頭からはザレタ急登で、右側は切れ落ち危険そうに見えたが全く危ない所は無い、岩の間に黄色が強いイワインチンが点在して咲いていた。 登りの中間辺りに来ると山側にウメバチソウが咲いている、 崩れた登山道の上で写真が撮り難い。
時間を掛けて撮っていた為妻は見えなくなった、 中コースの分岐を見てトーミの頭に登ると大勢の人が居る。 妻は少し早く来れば外輪山が見えたのにと言うが、 今は浅間山はおろか仙人岳方面外輪山もガスの中。
逆の槍ヶ鞘方面は時々ガスが切れて、槍ヶ鞘の鋭い岩の斜面の左に立派な剣ヶ峰見えている、大勢の方はここで昼食とされる様なので、黒斑山へ向かうと直ぐ下の湯の平からの道が有った。
出来れば黒斑山から外輪山を回り、Jバンドと呼ばれる岩場を下り湯の平からここに上り返したいのだが、妻に話しをすると、とんでも無いもう疲れていると言う。 急な道を登っていると谷側から話声がするので入ると、 眺望が広がっていてやっと浅間山が見えた。 12時「黒斑山」山頂に着いた、 狭い山頂には2つのグループ7人程が休んでいるここに三角点は無い。
未だスペースは有るので昼食とする、 肝心の浅間山は残念ながらうっすらとしか見えず。 浅間山を見ながらの食事だと気分が良いだろうなと思いながらの昼食で、 何か物足りない、周回は無理だが先の仙人岳迄行こう、 地形図を見てもなだらかな道で又ガイドブックも50分となっている。
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確認出来た山: ・浅間山 ・前掛山 ・水ノ塔山 ・東篭ノ塔山 ・鋸岳 出会った花:・ハクサンフウロ ・リガネニンジン ・マツムシソウ ・ワレモコウ ・ハクサンオミナエシ ・アキノキリンソウ ・シラタマノキ ・ヤマハハコ ・ソバナ ・イワインチン ・ウメバチソウ・ウスユキソウ ・オヤマリンドウ ・シャジクソウ ・ハナイカリ ・タチコゴメグサ・ミヤマコウゾリナ ・ミヤマセンキュウ ・ゴマナ ・キオン ・ヤナギラン |