「犬塔花」    シソ科トウバナ属
「イヌトウバナ」    滋賀県伊吹町 伊吹山にて  (2006.8.10)
伊吹山ドライブウエー北尾根入り口から暗部に降ると、 風が吹き抜け暑い時期ものんびり散策が出来、
笹又ルート方面に斜面を進むと色々な花が見られ、 少し先国見岳方面の眺望が開ける場所が有った。

北海道及び本州・四国・九州の山地の木陰に自生、 8〜10月枝先に白色でやや淡紫色の花を付ける。

花序は茎の上部で輪生状に数段付き、 花は花穂に付け長さ5〜6mm幅約3.5mmの唇形花で、
上唇の先が僅かに凹み下唇は3裂し中央裂片が幅広で、 蕚は緑色で開出する長い軟毛が密生。
(蕚の毛が密で長いのでイヌトウバナだが、 これだけ毛が目立つのは余り見られ無いのでは?)

茎の高さ20〜50cmで下部は良く分枝し枝を出し、 葉質は薄く5〜20mmの柄が有り狭卵形か
卵形の長さ2〜5cm程で枝上部の葉は小さく、 葉の縁に荒い鋸歯が有り両面の主に葉脈上に疎らに
毛が生え、裏面は明瞭な腺点が有る。

花の名前は仏教建築の塔婆=多宝塔等に花穂の形や様子が似て、 トウバナに似て異なり非(イナ)→
イヌで「イヌトウバナ」、 同属トウバナは花期が5〜8月ヤマトウバナ6〜7月で本種は一番遅い。

        山歩き記録 ⇒伊吹山
*シソ科トウバナ属     ・ヤマトウバナ


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