「ボタンネコノメソウ」
岐阜県山県市 北山にて (2007.4.5)
登山口奥の林道脇に咲いていた、葯や苞の鮮やかな黄色を葉の緑が囲みこれだけ集まって咲くと見事。
本州岐阜県以西日本海側山地の湿った所に自生し、4〜5月頃黄色い苞葉の中心に茶色の花を付ける。
花は花弁状萼片4個が暗赤褐色で直立し、葯が暗紅色の雄蕊8個と2個の花柱は萼片より短く中に隠れ、
上部の苞は広卵形鮮黄色で、周囲の苞葉は卵形~長楕円形の長さ1~2cmで花時には中心に向かって
一部黄色。
花茎は直立し高さ5~25cmで通常紅色を帯び殆ど無毛、根出葉は花時にも付きほぼ円形で短い柄が
有り幅1、5~3cm脈が白くて目立ち、茎葉は柄が付き緑色又は赤紫色を帯び脈が顕著に出て、円形
~卵形~楕円形と変化が有り、基部は切形~広い楔形で縁に鈍鋸歯。
似るホクリクネコノメは雄蕊8本が萼片より出ていて、ボタンネコノメソウは隠れていて全く見え無い。
花の名前は図鑑にも記述が無く確かな説が無いようだ、私見ではネコノメは萼と中の蕊が猫の目に似て、
ボタンは黄色の苞葉の中に四角で褐色の萼片が、釦に見える(一番上の写真に出ている)からだと思う。
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