287 | (いいもりやま)745m 西津汲 (にしつくみ)793m |
H21年5月1日 11時25分〜16時10分 岐阜県 揖斐川町 晴れ |
”飯盛山から先は 自然たっぷり 面白いルート” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
東海環状自動車道関広見ICが開通したので、
どんな状況かと御嵩ICで入り関広見ICで降りた。 その先スムースに79号に接続されていたが、 高富の街を抜けるのに時間が掛かり余り短縮になら無い。
本巣から大野町を抜けやっと303号に入り、 揖斐の町を通って長い久瀬トンネルを抜け小津への東津汲の信号を通過。 次の短い名倉トンネルを抜けた直ぐ、 右手に「コーヒー北陽」を見て三叉路を左折する。 東海自然歩道でも有る40号に入り直ぐ右手に広いチェーン脱着場を見て、 左に鋭角に曲がり林道西津汲線に入ろうとした。 ここに工事中の看板が立ち、災害復旧工事中で期限は7月31日となっている。 横の黄色い看板は「通行止め」とされているので駄目だろうか、 前に登山口迄行ったが距離が長く又勾配も有り歩いたら大変だ。 入口の三体の石像を見て駄目元で入って見る、 暫く進むと1台の大型車が道の中央に止って通れ無い。
「通れませんか」と声を掛けると、 「通れますので、今車を避けます」と返ってきた。 避けて戴いて行こうとすると、 「上の方にバリケードが置いて有るが動かして通って下さい、 後で回収します」と言われる。 舗装された道を高度を上げて行くとA型バリケードが有ったが動かさず通過出来、 連休に備え復旧工事を完了させた様でラッキー。 前に来た時 ボタンネコノメソウ が咲いて撮った谷が完全に土砂で埋まっていて、ここが通行止めの原因だった箇所だと思う。 現在は林道自体綺麗で舗装も全く崩れて無く、 「天狗の森公園」看板の立つ林道終点の登山口に着いた。 11時25分歩き始める、 日が長くなっているので遅いスタートも苦になら無い。
最初から階段となっていて、 案内看板には飯盛山迄案内されずっと手が入った道を登る様だ。 尾根に上がると桜の大木が有り右に曲がって道は続くが、 左方面も刈られ公園の一部としている様子。
自然な道となっていい感じだと思っていると、 直ぐ階段となり横には偽木のフェンスがされている。 両側伐採した後色々な雑木が生えてきて景観を害している、 太い木を切らずに道は作れないのか?
ドカーンと大きな音がしてビックリ!林道途中に石灰採掘場の看板が有り発破の音の様だが、静かな山歩き中に突然の大音響は勘弁して欲しい。 振り返ると眺望が広がっているが、 見えている山の名前はと思いながら進むと単独の男性が降りて来た。
西津汲迄行って来たと言う三重からの男性に、 色々花が咲いていたと撮られた花をカメラで見せて頂く。
一宮からと言われる男性は通行止めと有ったので、 40号のチェーン脱着場に駐車して下から歩いて登って来られたとの事。 途中にタンネの会の登山口指標が有り、 そこから登られたので会わず追い越した様だ。 初めて登る人が下から登ってくると、この指標に惑わされると思う。 「歩かれて無いので藪っぽい道」と言われるので、 指標は外した方が良いのでは。 背後に見えている山は「小津権現山」と教えて戴き、 一緒に石灰岩の目立つ道を登って行く。 少し先に真っ赤なシャクナゲが咲いているが花は一株だけで、付近に木は多いが 花は付いて無い、花弁が5裂してアズマシャクナゲだが、花色からは自然で無く園芸品だと思われる。
公園として整備した時植栽した様子で、 八重の山吹が咲いているが園芸品と言われているので同様だ。 林が深くなり新緑が綺麗だが道は偽木で階段が多い、分岐に来て左が「月の株」と思うが右に上がる。 直ぐ分岐で左に入ると「月の株」別名「蟻山の天狗の木」と呼ぶ立派な欅(けやき)で、 樹高30m幹回り6.12mとされる樹齢推定数百年の大木、 全体を写真に撮れ無いが根元の幹の太さは一見の価値有り。
この「蟻山の天狗の木(ありやまのてんぐのき)」から、ここを「天狗の森公園」の名前とした様だ、 ここからも小津権現山が見えて、花はイカリソウがあちらこちらに咲いてる。
崩れ気味の石の階段の新緑が美しい所を登ると、 平坦になり12時20分「飯盛山」山頂に着いた。 標高742.4mの標柱が立つ山頂は結構広く、 気持ちの良い場所だが眺望は殆ど得られ無い。
入ってきた右手の南方向に西津汲が見え反射板もはっきり確認出来る、 一宮の男性も到着され「西津汲に向います」と言い、12時40分テープが目立つ林に進む。
直ぐ岩がゴロゴロの急降下の歩き難い道が続き、岩が少なくなるとイチリンソウがぽつぽつと見られる、 然し日が当り色が飛ぶので自分の体を陰にし撮ったが、写真の通り暗くなり過ぎて今一。
暗部に降りると株立ちの林が広がるトンネルとなり、新緑が美しく素晴らしい。
来た甲斐が有ったと楽しみながらゆっくり歩く、右手斜面もずっと下迄同じ様な林が見られた。 笹が生えている所を2箇所通過したが、道には被って無いので普通に歩ける。
登りになると道が分かれている所が見られ、 適当に上がると合流したので踏み跡が錯綜しているだけだ。 単純なピークを目指すので踏み跡の濃い、歩き易い道を選べば良い。
ヒトリシズカを見ながら登ると、 向かい合っている2基の反射板に来たが眺望は殆ど得られ無い。
その先少しの登りで、13時25分小広場の「西津汲」山頂に着いた、 三等三角点「西津汲(にしつくみ)」が有るだけの狭い山頂だが、居心地は悪く無い場所。
新緑の中で虫も来ないのでのんびり昼食を取る、ここの南に踏み跡が有り入ると小島山?が見え、 その左に揖斐川の町方面が広がるが霞んでいた。
一宮の男性が登って来られたので色々話をしながら過ごすと、 抹茶を点てると言われる。 良い雰囲気の所でお茶をご馳走になり有難う御座いました、 当方は最近コンロも持た無い簡単な昼食。
笹の所でちょっと戸惑った以外は花の写真を撮りながら、 岩の多い急斜面も難なく登り返し15時15分飯盛山に戻る。 花の写真を撮りながら降ったので、 一宮の男性が先に下山され16時10分駐車場に戻った。 靴を履き替え林道を走って行くと、男性が歩かれているのに追い着く。 この先も長い林道歩きが有り、 「乗ってゆきませんか」と声を掛けたが辞退されそのまま降る。 40号に出てチェーン脱着場を見ると、一宮ナンバーの車が駐車して有った。 ⇒「飯盛山・西津汲」の新緑ハイライト 飯盛山の標高「岐阜の山旅100」は740m、 山頂の標柱は742.4だが地形図の745mとする。 飯盛山迄は手が入り過ぎて味気無い箇所が出て来るが、 飯盛山から西津汲は自然が感じられてお勧め、 西津汲へは少し分かり難い所も有るが単純な地形で、テープも多くスムースに着けた。
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出会った花:・ヤマブキ ・シャクナゲ ・イカリソウ ・チゴユリ ・イチリンソウ ・ヤマエンゴサク ・フデリンドウ ・カノコソウ ・ヒトリシズカ ・タニギキョウ ・ヤマシャクヤク |