「ヒメイチゲ」
岐阜県白鳥町 銚子ヶ峰登山道にて (2002.5.25)
「石徹白大杉」と「白山登山口」の案内が立つ登山口より登り始める、土壌が肥えて花の多い山で、
オタケリ坂の急登を過ぎ神鳩ノ宮避難小屋に来て、その先緩やかになると花が一段と多く見られた。
北海道及び本州近畿地方以北の山地~亜高山・高山の林床や高地の草地に自生し、5~8月茎先
に白色の花を1個付ける。
花は大きさ1cm程と小さく、花弁は無く白い長楕円形萼片5個と葯が白い雄蕊10数本の雌蕊多数。
茎は直立し高さ5~15cm茶褐色の伏毛が有り、根生葉は細い柄が有り3出複葉の広卵形で、長さ
幅共1〜3cm不整の鋸歯が有り、茎葉(総苞葉)は3裂を3個輪生しその中心から花柄を1本出し、
裂片は3全裂の披針形で縁に少数の粗い鋸歯が見られる。
花後の実(集合果)は「金平糖(コンペイトウ)」に似た形状。
花の名前は一株の茎先に花を1個付け「一華」、小さな可愛い花で姫とし「姫一華(ヒメイチゲ)」。
北海道にエゾイチゲ(ヒロハヒメイチゲ)が自生するが、名前は似るが花の大きさ1.5~2cm
花弁(萼片)は5~7個で葉は卵状長楕円形とかなり違う。
山歩き記録
⇒銚子ヶ峰
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