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南沢山
(みなみさわやま)1,564m
横川山
(よこかわやま)1,620m
H18年5月21日
8時40分〜14時25分
長野県清内路村
晴れ時々曇り
 ”自然林の登り
途中から低い笹の中
 どちらも良い道”
 晴れるが暑くなりそうで標高の高い山にと、南沢山から横川山に行く事にする、 以前富士見台から横川山に行っているので、横川山の眺望の良さは分かっているが今日はどうだろうか?

 長野県側から登ろうと中央道園原ICで降り89号を昼神温泉に進み、 256号に左折し清内路に向かった。

 道は非常に良く車も少なくどんどん進み、 上清内路に来てそろそろ左折かと思いながらゆっくり走り、大きな「ふるさと自然園」の板が立ち直ぐ分かり、左に橋を渡り園内に入る。
谷川も整備され山の中思えない 舗装された道を行くと自然に登山者用指標が見える
二股の橋の上から上流方向 橋を左に上がって行く

 色々な施設が有るが道なりに進むと二股に来て、 右は管理棟で左は橋を渡ってキャンプ場に行く。

 左に入ると少しで大きな駐車場を見てそのまま通過、 少し先右側に登山者用駐車場の看板が見られた。
直ぐ右に3台程度の駐車場 最初は頼りない道
赤い登山者用駐車場の看板 登山口には大きな案内看板

 然し既に2台止まって駐車スペースが無くその奥の谷となっている広場に止め、8時40分歩き始めると登山口は直ぐ先の所に有り、案内図や指標が立っている。
少し上がると指標が 幅広く遊歩道だ
登り始めて直ぐに有る指標 左山で幅広い路が続く

 最初は頼り無いような道だが、 直ぐ登りになるとしっかり整備された道と変わり歩き易い。
右の桧は未だ若木
左自然林、右桧の植林

 自然林の中登ると右側桧の植林となった、 その先に形の良い山が見えているが名前が有る山だろうか?
山の名前は地図には無いようだ
右桧の植林の間に見える形の良い山

 どんどん登って行くと「中間点まで1km」の案内が有る、 然し何処が中間点なのか分からない。
公園のオリエンテーリング用 銀竜草
この標識は南沢山への案内では無い ギンリョウソウ

 根上りの桧が時々出て来るが、何故か左側だけに見られた。
大きな根上りの桧は道の左側に続いて出てくる 幅広く歩きやすい道が続く
大きな根上りの桧 尾根に上がったが変わらず良い道

 右側から広い道が合流した、 何処からの道だろうと思っていると声がしてきてご夫婦が登って来られる。

 「何処から登られたのですか?」と聞くと、駐車場の近くから登ったと言われた、 「そんな道が有るのですか」と言うと、管理事務所で案内図を貰ってきたと言いそれに載っているとの事。
一葉蘭
イチヨウラン

 ジグザグの急登だったと言ってみえた、すると私が登った方からご夫婦が来られ片方のご夫婦と同じようなペースで登って行く、奥様は花に興味が有るようで色々話をしながら進む。
ここにも案内看板がある 大きな岩だが丸いのが面白い
鞍部に降ると谷コースへの分岐が有る 滑らかな大岩が登山道脇に

 コブに登るとその先急降下となる、 降り切ると10時10分指標と案内図が有る谷コースの分岐に着いた。

 地形図の1,414m地点でシロバナエンレイソウが咲いている、 ここからは右山でなだらかな道が続く。
ピークは左山でトラバースの為なだらかな道 余りに蕾みの緑が濃いのでミドリユキザサか?
右山でなだらかな道を登って行く ミドリユキザサは花が咲く前

 両側に大きな葉のユキザサが多く有るが花は咲く前だ、 花の部分が濃い緑の為ミドリユキザサだと思われる。
大きく開けてきて気持ちが良い
左に「富士見台」と「恵那山」が見えて来た

 左側が開けてきて富士見台から恵那山が見えるようになり、 芽吹いたばかりの唐松と合わせて美しい。

 横川山も見えてきたが、未だ結構登りが残っている。
平で山頂らしくない
「南沢山」山頂

 11時丁度急な登りも無く、広場となっている「南沢山」山頂に着いた。
御嶽山がやっと見える
「南沢山」山頂から「御嶽山」

 平らな広場で特に何も無いと思っていると、 霞んではいるが右手に御嶽山の上だけ見えている。

 ご夫婦はここで昼食とされるようなので、「横川山に行きますと」言い出ようとしたら ご主人が虫が多いからここでの食事は止めて、横川山迄行くと言われた。

 確かに止まると虫が寄ってきて煩く、 ここは平坦な笹の中の為風が無く余計多いのかもしれない。
四方が見渡す事が出来る道 姫一華
南沢山からは見晴らしの良い高原を行く ヒメイチゲ

 笹の切り開きの中見晴しの良い道となる、 尾根で風も少し吹き抜けて暑さも感じられず快適だ。
左「御嶽山」 右が「乗鞍岳」

 少し行くと笹の上に御嶽山その右に真っ白な山が見えて、 御嶽山の右手に大きな山は無かったと思うが?

 写真を撮っているとご夫婦が追い付いてきて、 御嶽山の右側の山の名を聞かれたが答えられない。
まだかなり登らなければならない
横川山が近くなった、右の崩れた際を登る

 横川山が近くなって、右側の崩れた際を登って行く道が見えてきた、一旦緩やかに降り始めた先に一本の道がずっと続いているのを見ると何故か嬉しくなる。
横川山の最後の登りから「中央アルプス」

 山頂への登りに掛かって振り返ると、 御嶽山・乗鞍岳・中央アルプスが下の方迄見えるようになった。
三角点の手前に山頂標識とベンチ 先の林の方が標高は高そうだ
二等三角点「横川山(よこかわやま)」 三角点の先、林の中に山頂の標識

 11時30分「横川山」山頂に着いた、 少し先に三角点が有るがここに「横川山」山頂の看板が立っている。

 以前来た時はここには何も無くて、 富士見台方面に行った林の中に山頂の看板が有った、林の中の方が僅かに高いと思われるが、ここに三角点が有るし眺望も優れているので山頂で良いと思う。

 虫が寄って来るので蚊取り線香を点け昼食とする、 二組のご夫婦もここで昼食とされた。
近いので見応え十分
横川山より左「富士見台」と右「恵那山」

 地図を出すとここからは御嶽山の右に乗鞍岳や穂高岳が有るので、 御嶽山の右の山は「乗鞍岳」となる。

 美濃の山から見ると御嶽山の左に小さく優しい山容だが、 ここからの乗鞍岳は大きく然もピラミッド型。

御嶽山を見ながら降るが一段と見え難くなった
 ここは中央アルプスは良く無く、 南アルプスはずらりと見えるが完全に霞んで残念!

 二組が帰られ皆さん早い、 帰ろかなと思ったら富士見台方面から若い男性が来た。

 富士見台迄行ってきた、 「御嶽山が見える山へ登るのが楽しみで、久々に見えて良かった」と言われる。

 「霞んでいて余り良くないのでは」と言うと、 「これだけ見えれば上々だ、写真も撮りきってしまった」との事。

 当方は5月3日に高時山で素晴らしい御嶽山を見ていて、 今日のは物足り無く感じる。

 男性が帰られたと思ったら、南沢山方面から男女5人のパーテーが登ってきて 「御嶽山の右の山の名は?」と聞いてきた、右側で形も違い乗鞍岳と思わ無いのだと思う。

 12時30分御嶽山を見ながら下山開始、 降りは楽だ新緑の林を愛でながら12時55分南沢山に戻る。
まだ5mm程度しか葉が出ていない
唐松の新緑が美しい

 1414mポイントからは谷コースに入った、 連日の雨でコースに不安が有るが初めての道を歩きたい。
谷コースも幅広い遊歩道 木が育ち下草が生えない
一部笹が被って来ているが問題は無い 植林帯は道は明瞭

 少し笹が茂って来ているが、 遊歩道の感じの道を降って行くとシロバナエンレイソウが次々と見られる。

 花が大きいので見応え十分だ、ユキザサも多く有った。
白花延齢草
シロバナエンレイソウ

 写真を撮りながらジグザグに降り、 右の谷の流れが見え始めると正面に大きな谷が見えて堰堤に着く。

 ここから道は沢に降りて行くのだが、丸太の階段が有りそこに水が流れていて滑りそうだ、 慎重に降りると今度は岩を降るがここも水が流れて、やはり雨続きでこうなっているのかも。

 なんとか滑らずに沢に降りたが道が無い、 右岸側の先に道らしいのが見えるので適当に進んで行った。
谷コースにある階段、これが流されると困る 谷は急でないため危険は無い
階段が残っている 道が無い所は何処でも歩ける

 こんな事で下山出来るのか、途中で戻らなければならないかも!今度は左岸に渡るが水量は多く無く降れ無いとの不安は無くなり、岩の上を伝いながら進む。

 道が出て来たり無くなったりして行くと又堰堤に来た、梯子が付けられているので堰堤に上がる。
右の川に近い方を歩く 歩道まで付いている園内の道
林道に出た所は崩れている 舗装された園地内に戻った

 堰堤を越えると前方が開け広くなり、暫く進むと又堰堤に来て右に回り込むと林道に出た、林道は流されて左側は下が空洞で乗ると落ちるかもしれない、右の細く残った所を通過した。

 少し進むと林道の状態は良くなり、綺麗に舗装された道を暫くで歩道の付いた立派な公園内の道になった、管理棟の横を通り野球場を見て本通りに出て右に曲がり、朝通った橋を渡って14時25分車に戻る。

 行きの尾根コースは良く整備され殆ど自然林で気持ち良く歩けるし上部は背丈の低い笹道で眺望が良い、帰りに使った谷コースは、谷に下りると道が荒れ戸惑うが谷筋を降れば良いので迷う事は無いと思う。

 シロバナエンレイソウが多いので、 雨後で増水した時で無ければこの周回コースをお勧めしたい。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
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確認出来た山: ・御嶽山 ・乗鞍岳 ・南木曽岳 ・中央アルプス ・富士見台 ・恵那山

出会った花: ・ギンリョウソウ ・イチヨウラン ・ツクバネソウ ・シロバナエンレイソウ ・ヒメイチゲ

         ・オオバユキザサ(ミドリユキザサ?) ・ショウジョウバカマ ・ムシカリ


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