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銚子ヶ峰
(ちょうしがみね)
1,810m
H14年5月25日
8時40分〜15時40分
岐阜県白鳥町石徹白
晴れ
 ”大満足!
 花も・景色も
 ・登山道も”
 暑そうな日となり標高の高い所に行こうと、 遠いが石徹白の「銚子ヶ峰」に登る事にする。

 6時少し前に家を出て東海北陸自動車道高鷲ICで降り、 156号を少し戻り石徹白方面に右折した。

太い石徹白の大杉
 大日ヶ岳と毘沙門岳登山口の有る檜峠を越え、 石徹白の集落を抜けると銅製の大鳥居が立つ白山中居神社に着く。

 左折し石徹白川沿いに舗装された林道に入って行く、 所々落石は有るが通行に支障は無い。

 林道終点に着くと左側に東屋と立派な駐車場が有り、 車は15台程度止められその先にトイレも設置されている。

 8時40分樽が置かれた水汲み場の横、 「石徹白大杉」「白山登山口」の案内が有る石段を登り始めた。

 420段と言う石段を登り切ると、 樹齢1,800年特別天然記念物「石徹白の大杉」が眼前に聳え立っている。

 かなり朽ちてきている大杉を右に見て、 真っ直ぐ進むと林の中の登山道に変わった。

 白山信仰の古の登山道は、良く踏まれた道で歩き易い。

 急な登りになるとユキザサ・ツクバネソウが左右に見られ、 又スミレも目立ち植生が豊かの様だ。

 なかなか調子が出ず息が切れる頃、 道は緩やかになり一息付けられて有り難い。

 木の背丈は余り無いがブナやミズナラの自然林で、気持ちの良い道が続いている。
ユキザサ ツクバネソウ
ラショウモンガズラ ミドリユキザサ

 林の中で眺望は得られ無いが、 花と新緑を楽しみながら少しづつ高度を上げて行く。
右奥「薙刀山」、左が「野伏ヶ岳」?

 背後に見えている山は薙刀山から野伏ヶ岳の様だが、 この方面は来て無いので同定が難しい。
チゴユリ マルバスミレ

 時々前衛峰の「母御石山(ははごいしやま)」が見える様になり急な登りに来た、 「オタケリ坂」の看板が見られる。

 丁度調子が出て来た時で結構楽に登り切り、 少しで10時55分「神鳩ノ宮避難小屋」に着いた。
神鳩ノ宮避難小屋 ヒメイチゲ

 昨年秋に建て替えられた新しい立派な小屋となり、 小屋の前にテーブルが二つ置かれ休憩に良く、 建物の中は綺麗でマットや寝袋も用意されトイレ迄有る。

 「神鳩ノ宮」の祠を見て林の中に入るが樹高が低く日射しが当たり暑い、 只所々に残雪が残り清涼感を感じた。
ショウジョウバカマ ミツバオウレン

 ショウジョウバカマの花が両側に一杯咲いていて、 妻は「ショウジョウバカマの道だ」と喜んでいる。

 白いミツバオウレンも多く見られ、 綺麗なピンク色のイワナシはずっと咲き続く。
イワナシ ツバメオモト
オオバキスミレ イワカガミ

 花が多い楽しい道で美しいツバメオモトも目立ち始め、 花が続き下ばかり見ながら歩いていた。
残雪を横切る・・奥は別山 ミヤマキンポウゲ

 ふと見上げると、林越に残雪が美しい別山から大峠(南白山)の峰々が 見え始め期待に胸が踊る。

 大岩の「母御石」が近くなり林を抜け、 笹原の見晴らしの良い道で別山が丸毎見える様になった。
左別山と右大峠(南白山)

 残雪が丁度良く非常に美しい、今が一番美しい時だと思うが?

 母御石(ははごいし)に着き石に登ると、 別山から南白山への峰々を一人占めしている気分になる。
左別山から大峠(南白山)へのパノラマ

 前衛峰(母御石山)を登り切ると少し下り気味になるが、 眺望抜群で山上散歩を楽しみながら進む。

 一部残雪を歩き急登を登り切ると、 12時10分三等三角点「銚子峰」の有る銚子ヶ峰山頂に着いた。
 (点の記では「銚子峯(ちょうしみね)」とされ、 俗称「銚子ヶ峯」と記載されている)

 丸い立派な山名盤の有る小広場の山頂は、 360度の大展望が広がっている。
一ノ峰,ニノ峰、三ノ峰そして別山

 一ノ峰・二ノ峰・三ノ峰そして別山と峰々が続き、 歩いてみたい気になるがかなりのロングコースだ。

 それにしても素晴らしい景観だ、 御嶽山も霞んでいるが意外に大きく見えている。

母御石と避難小屋
 白山は見え無いが逆に憎い演出ではないか? 延々と三の峰叉は別山迄行くと突然白山が現れ感激しそうだ。

 狭い山頂には10人程休んでいて、スペースが余り無い。

 一ノ峰への登山道の先に岩が見え休む所を探しながら先に進むと、 「雲石・ももすり岩」の看板が立ち大岩が有った。

 左下に湿原が見え一人の男性は水芭蕉が咲いていると言われるが、 遠くて確認出来無いのだが?

 男性は別山迄ピストンし戻った所と言われ、別山迄早足で3時間で 道は三ノ峰迄登山道が出ているが、先は雪道で時間が掛かるとの事。

 銚子ヶ峰で一杯では、 とてもこの先3〜4時間行って又戻る事は私には出来無い。

 雲石から少し戻った風の当たら無い所でのんびりと昼食を取り、 13時15分下山し始めた。
広く眺望の得られる道を降って行く

 美しい別山に別れを惜しみながら、 14時05分神鳩避難小屋に戻り叉ゆっくりする。
エンレイソウ サンカヨウ
ムラサキヤシオ タムシバ

 その後順調に降って15時40分駐車場に戻り、 大和町「やすらぎ館」で汗を流して帰った。

 花が一杯でそれに別山から南白山の山並みの美しさは、格別なものが有り 素晴らしい山だ、登山道も自然で適当に変化が有って飽き無い道で、 今迄登った山の中ではトップランクを付けられる。

 天候と時期に恵まれた事が大きいかも知れないが、 又一つ良い山の思い出が出来た。


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
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 出会った花:
   ・ラショウモンカズラ ・エンレイソウ ・ユキザサ ・ミドリユキザサ  ・ツクバネソウ

   ・チゴユリ ・マイヅルソウ ・マルバスミレ ・イワナシ ・ミツバオウレン  ・ツバメオモト

   ・ミヤマキンポウゲ ・ショウジョウバカマ ・ヒメイチゲ ・ムシカリ  ・タムシバ

 確認出来た山:
   ・別山 ・願鏡寺山 ・荒島岳 ・大日ヶ岳 ・御嶽山  ・乗鞍岳


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