「東一華」    キンポウゲ科イチリンソウ属
「アズマイチゲ」      滋賀県米原市 伊吹野にて (2010.3.5)
伊吹野の県道40号沿いに駐車し11時頃歩いて行くと、 回りに雪が多く今年は大雪の年だった様子。

花の咲く場所に行ったが未だ蕾ばかりで、 近くにお住まいの方に開花は2時頃が良いと教えて頂いて、
「伊吹野そば」に戻りおろし蕎麦を食べ再度現地に戻る、 今年は開花が遅れ開いている花の数は僅か。

北海道及び本州・四国・九州の山地の林縁に自生し、 3〜5月頃花茎の先に白色の花を1個付ける。

花は大きさ3〜4cm花弁(蕚片)8〜13枚と多く、 日差しが有ると開き曇りや雨天及び夕方は閉じ、
花弁裏と花弁下3枚の小葉(総苞葉)は時に紫を帯び、 雄蕊は50本程と多く雌蕊も多数で美しい花。

茎の高さ10〜20cmとなり、根生葉は2回3出複葉で 小葉は更に裂け、茎葉は有柄で垂れ3出複葉
で先が3裂し輪生する。

花の名前「東」は奈良時代信濃・遠江(とうとうみ)より 東の国を指し、当地で見付けられ東(あずま)
と付き、一本の茎に1輪の花を付け「東一華」と付いたが、 その後西日本地方に本種が自生しているの
が判明したが、花の名前はそのままで変わっていない。

尚「ユキワリイチゲ」は近畿地方~西の山地に自生、 「キクザキイチゲ」は近畿地方~東の山地に自生。
「アズマイチゲ」    福井県大野市 荒島岳山頂にて (2002.5.6)
花の左に見えている葉の形でアズマイチゲとしたが、 花の色からキクザキイチゲかもしれない、
然し直ぐ近くにこの花と違う、 キクザキイチゲの葉を付けたものが咲いていたので区別をする。

山頂部は結構雪が残っていて殆ど花は開いて無い、 この花も咲いていたのは一輪だけだった。

     山歩き記録 ⇒荒島岳
*キンポウゲ科イチリンソウ属

 ・イチリンソウ  ・キクザキイチゲ  ・サンリンソウ  ・ニリンソウ  ・ハクサンイチゲ  ・ヒメイチゲ


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