「春竜胆」    リンドウ科リンドウ属
「ハルリンドウ」      福井県大野市 平家岳登山道にて (2007.5.24)
面谷(おもだに)鉱山跡を見ながら登山口に着き登り始めると、直ぐ尾根道になり巨木の桧に会い、
日ノ谷コースと合流し暫くで、樹木が伐採され眺望が利く広々とした斜面になるとリンドウが咲き、
送電鉄塔が続く中シャクナゲの多い道を進むと、パチパチとあちらこちらにリンドウが咲いている。

花弁は一般に青紫色とされるが元は白く先が薄青で、雌蕊の柱頭は白く雄蕊5本は赤味を帯びて、
結果落ち着きの有る綺麗な花となり好み、然し木陰の無い道は暑さにバテ乍やっと山頂に着いた。

      山歩き記録 ⇒平家岳
「ハルリンドウ」     岐阜県恵那市 明智の森にて  (2007.4.30)
「明智の森」ハルリンドウはかなり広範囲に咲いていて、その場所は一面と言える程で、
色も青紫と言われているその物の色、パチパチと言う表現が正に当てはまる感じがする。
「ハルリンドウ」    岐阜県土岐市 高根池にて  (2007.3.17)
深山不動から谷を登って高根池に着き、静かな湖畔で寛いでいるとリンドウが咲いていて、
途中には猩々袴しか見られず花は駄目だと諦めていたので、意外な贈り物に表情が緩んだ。

     山歩き記録 ⇒深山
「ハルリンドウ」    岐阜県御嵩町 みたけの森にて  (2006.4.24)
「御嵩の森」の湿原に何か咲いているかと思い行ってみたら、リンドウが木道の近辺に咲いて、
下の写真は葉が見える「猩々袴」の直ぐ横に咲き、土壌が良いのか大きくて立派な美しい花だ。

本州・四国・九州の日当たりの良いやや湿った山野に自生し、3〜5月頃青紫色の花を付ける。

花は花茎が数本集まり先端に1個ずつ上向きに付け、長さが2〜3cmの漏斗状で先が5裂し、
裂片間には小型副片が付き両方共上部が平開し下部は筒形。

花の中心に1本の雌蕊(花柱)と、開花初期には薄桃色の花粉の付く5本の雄蕊が有り、花粉
が落ち外側に反り返ると雌蕊の柱頭が二つに割れ、自家受粉を避けて時期をずらす。

茎は数本株立ちとなり高さ5〜15cm、根生葉は卵形で数対が接近しロゼット状で茎葉は卵状
披針形の2〜3対が疎らに対生し、平開せず手を合わせ拝む様に付け葉の基部は茎を抱く。

花の名前は「熊の胆(熊担(ゆうたん)」が体に良いと使われ、それより苦く竜を思い「竜胆」、
春咲で「春竜胆(ハルリンドウ)」と付いた。
*リンドウ科リンドウ属

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