「リンドウ」
岐阜県恵那市 明智の森にて(2006.10.14)
恵那市明智町「大正村明智の森」に白鬚草が咲いている頃で行くと、竜胆も直ぐ近くで見られ、
広い公園を歩き回るも竜胆が咲いていたのはここだけ、白鬚草(しらひげそう)に会って帰った。
本州・四国・九州の湿った野山に自生、9〜11月茎先に青紫色の花を固まって1~数個付ける。
花は茎先や葉脇に上向きに付け筒部の長い筒状釣鐘形の長さ3.5〜5cmで、先が5裂し裂片
間に小さい副片が付き裂片の先は尖り、雄蕊5個の雌蕊1個で雌蕊の柱頭は2裂。
花弁は先が五裂し間に副片が付き内側に茶褐色の斑点が有り、萼は筒部より長く裂片は線状
披針形で、花は日差しが無かったり寒いと閉じる。
茎の高さ20〜80cm、葉は無柄で茎を抱き卵状披針形で対生し長さ3~8cm、縁に細かい
突起が有り無柄で茎を抱き、根生葉は無い。
花の名前は昔から熊の胆は苦いが体に良いとされ、本種の根が胃に効くと飲まれていたが熊の
胆より苦く、江戸時代以前は熊以上の動物は「竜」しか思い付かず、竜胆(りんどう)と付いた。
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