「オヤマリンドウ」
長野県小諸市 浅間山にて (2006.8.24)
車坂峠の表コースを登って行くと、
槍ヶ鞘避難小屋の辺りからオヤマリンドウが見られるようになり、
黒班山~仙人岳に足を延ばし、
雄大な浅間山が大きく見える蛇骨岳近くに咲いていたので撮った。
本州中部地方以北の亜高山〜高山の草地に自生し、
8〜9月頃茎先に濃紫色の花を1〜7個付け、
花は長さ2〜3、5cmの釣鐘形で、先が5裂しているが花弁は殆ど開かない。
茎は普通数本が直立し高さ20〜60cm、
葉は3本の脈が有り全縁の根生と茎葉で根生葉は披針形
~広披針形で、茎葉は10〜20対が対生し、
長さ4~7cmの広披針形で裏は白っぽい。
花の名前は大切な建築材料を育てる山を「御山」と敬い、
そんな山に本種が咲き「御山竜胆」と付く。
葉の幅が1cm以下の物は「細葉御山竜胆(ほそばおやまりんどう)」とされ、
似るエゾリンドウは
長さ約4cmで花弁が反らないが開く、オヤマリンドウは開かないか開いても僅かで、
花の色は エゾリンドウが青紫色でオヤマリンドウは濃紫色とされ、
色ではどちらかと言える程の差が無い。
尚オヤマリンドウは花が茎頂近くにしか付けないが、
エゾリンドウは下部の葉脇にも付くとされる。
下の写真は葉の3段辺り迄花が付きエゾリンドウか迷うが、
花弁が開いていないのでオヤマとした。
(エゾリンドウは名前に「蝦夷」と付くが、北
海道だけでなく本州近畿地方以北に分布)
山歩き記録
⇒浅間山(黒班山〜仙人岳) | |