284
屏風山
(びょうぶざん)794m
「百曲がり登山口〜鉄塔ルート」
田代山
(たしろやま)820m
H21年4月16日
9時55分〜15時40分
岐阜県瑞浪市(屏風山)
岐阜県恵那市(田代山)
晴れ時々曇り
”鉄塔ルートは
 良い道で
 尾根に上がれ
 お勧め”
 花粉症もそろそろ良くなったと思うので何処かの山に出掛けたい、 暫く登って無いので筋力が落ちていそうだ、 未踏の山は避け良く知っている屏風山に行こう。

 それでも初めての道をと、屏風山で未だ登って無い百曲がり登山口から 送電鉄塔経由で登る事にする。

 知る限りこのルートで登った記録をWEB上では見て無い、 どんな道か楽しみだ。

登山口の案内を見て舗装道と別れ地道の左に入る
 19号土岐から66号を走り見晴らしの良い道の駅どんぶり会館に来たが、 今日は霞んでいてパスする。

 稲津を抜け屏風山西の山裾に来て最初の屏風山登山口案内を見送り、 大牧バス停の所で入ろうとすると「工事中通行止め」の看板が立っていた。

 迂回路が書かれ直ぐ南の斜め南東に進む道が案内され、 入ると突き当たる感じの三叉路で左折。

 四辻に来ると「水野建築工務店」に来て、 真っ直ぐ進むと左に道を見送り右カーブして行く。

 右奥に「大牧公民館」とその奥に「秋葉神社」が見えていて道が有るが、 ここも直進。

 山の中に入り突き当たる感じの三叉路を右に取り、 左に林道を見送りぽつんと民家が1軒建つ所を通過。

 少しで立派な登山口の案内が立つ所に来た、 ここ迄道は狭いが舗装の良い道だが少し分かり難い。

 地道の左に入って行くが前より林道の状態が悪くなっていて、 ゆっくり走り登山口の広場に着いた。
登山口広場から右の林道に進む 112・113の鉄塔指標が立つ

 ここに駐車したが他に車は止って無く、 今日は「百曲がりルート」から誰も登って無い様子。

 百曲がり登山口指標の右に「送電鉄塔112・113」案内が立ち、 百曲がりと逆の矢印方向右に進むと林道は少し先で橋を渡り左岸となり、 送電鉄塔指標の案内が立ち右に道が上がっていた。
状態の良い林道を進む 鉄塔指標が立つ所で林道から別れ右へ

 真っ直ぐの林道は直ぐ先堰堤が有り、もう少し先迄道は続いていそうだった、 右の鉄塔巡視路に入って行くと少しで左に曲がり、幅広い斜面を登る様に変わる。
林道から別れ山道に入る所の鉄塔指標 自然林の優しい新緑の中を行く

 自然林で新緑が美しい道を行き少し急になってきたら、 鉄塔巡視路によく有るゴム階段が出てきた。
巡視路のゴム階段 左山となり尾根に回りこむ

 左山となり右から回り込み尾根に上がる、松の木が多い雑木林は落ち葉で少し道が見辛いが、 尾根なので違う方向へ行ってしまう事は無く、それよりも息が上がって登れ無い。
尾根は松の木が多い 113送電鉄塔に来た

 やはりブランクの影響は大きい様で堪らず座って休む、 その先なだらかになり113送電鉄塔に着いた。
113送電鉄塔の眺望

 一部開けているが曇っていて休まず通過、 片側桧林となり暫く緩やかな道が続くと尾根が狭くなる。
道はしっかり付いている 両側桧林となった

 その後両側桧林となり分かり易い道が続いていて、分岐は見当たら無い。

 賑やかにテープがぶら下がる大岩に来た、 赤のペンキで矢印と何か文字が書いて有るが意味不明。
ペンキで矢印と何か文字が書かれている 狭い尾根を進む

 道は矢印方向に続くが分岐では無い場所で何の為のテープ?  一段と尾根は狭くなり同じ様な傾斜の道が暫く続いた先、 テープの目立つ所を直進すると大きな看板が2枚見えている。
大きな看板が二つ立つ 尾根を行かず岩が見えている左山で進む

 「小松洞官行造林」と「水源かん養保安林」と書いた看板の奥が尾根筋だが、 道が有る様に思え無い。

 左山で右にしっかりした道が続いて、 山頂方面と離れて行くが大岩が見えている右に進んだ。
尾根に上がった(振返り撮る) 良く踏まれた道となる

 少しで尾根に上がると四辻で、右は「小松洞山」正面「笹平登山口」左「屏風山」の案内が有り、 ここは以前笹平から登った時に来た場所で笹平登山口から僅かの距離の所。
ニオイタチツボスミレ ベンチの有る百曲がりルート合流点

 山頂方面に進むと左山で溝状の登山道となり緩やかに登って尾根に上がった、 その先少しで丸太ベンチの有る百曲がりルート合流点に着くと、 愛岐三山や高社山が見えているが霞んでいる。
百曲がりルート合流点の眺望

 スミレが見られタチツボスミレの葉だが、 花弁が丸く叉重なっていてニオイタチツボスミレの様だ。

  「笹神山・大栂」(黒ノ田の大栂)の案内を見て、 尾根道を緩やかに登り降ると整然とした桧林を通過。
なだらかな道が続く 整然とした桧林を通過

 黒ノ田山経由山頂への分岐は直進し湿地に向い、湿気た沢沿いの道を進むと 叉分岐に来て右に取る、ここに「黒ノ田湿地」の案内が有り、 少し先今迄見て無い右のコブに上がる切り開きが有る。
黒ノ田湿地

 右のコブには行かず直進すると直ぐ分岐に来て、今度は右に入ると湿原の北の端に出た。

 特に何も咲いて無いので周回路を進み、次の分岐で湿原の中を通過の木道に入る。
ハルリンドウ ハルリンドウ

 リンドウが咲き始めている、 未だ最盛期と比較すると随分数は少ないが花は鮮やかな色で美しい。

ミツバツツジ
 木道を渡り切ると向かいから単独の男性が見え、 本格的なカメラを持たれてリンドウにレンズを向けられていた。

 話をするとここには月一位来ていると言われる名古屋の方で、 あちらこちらにも出掛けて見えるので話が弾む。

 随分時間を取ってしまったが山頂に向う、 情報で知っていたがこの直ぐ上迄林道が延長されたのを嘆いてみえた。

 本当にその通りであちらこちらで放置された林道や人工林が見られる、 少なくなった自然を壊して迄新しい林道が必要だとは思え無い。

 東側の道に出て右に取って、少しで分岐を左に入り馬ノ背山に向った。

 咲き始めのミツバツツジを見て進むと新しい林道に出て、 少し先が終点で登山道は右手前に続いている。
新しい林道に出た 林道終点、積まれた丸太の左に道が続く

 馬ノ背山に登り尾根道をどんどん進むと、 八百山手前の展望所は新しい「展望台」の案内が立っていた。
良い道の尾根を山頂へ向う 八百山手前の展望台は新しい指標が立つ

 八百山を通り降って登り返し「屏風山」山頂に着いた、 時間が遅いせいか誰も居ない。

 一等三角点「屏風山(びょうぶやま)」の有る山頂は、 西面大きく開けているがやはり霞んでいた。
 (山名の読み地元は「びょうぶざん」だが、 点の記は「びょうぶやま」とルビが打たれている)
「屏風山」山頂 一等三角点「屏風山」

 昼食を取りながら記帳ノートを見たが、 今日は誰も書いて無く他に登山者は居無いのかもしれない。

田代山への分岐
 この山の常連の方が「田代山」への登山道の整備をして、 整備は終わり5月には指標を立てると記帳ノートに書かれている。

 前に田代山は行ったが、 林道に登る道が無く無理に上がったのでレポは作成しなかった。

 今日は疲れているが、何処に道が付いているのか興味が有り行ってみる事にする。

 同じ道を戻り馬の背山から新しい林道を横切り、 黒ノ田湿原東側の道に戻って左に進む。

 暫く行くと丸い山火事注意の看板が木に架かる分岐に来た、 左は寿老の滝から林道を経由してここに来られる。

 この寿老の滝からの林道が新しく延長され湿原の上部迄来ていて、 右に入って行く。

 以前来た時ここから暫く笹が深かった、 今日は刈られて記帳ノートに書かれていた通り整備されている。
笹が刈られている 奥は桧林で以前も笹は低かった

 深い桧林に来ると笹も弱くなったが以前も問題無く歩けた、 「黒の田官行造林・中津川営林署」の大きな看板に来て左にカーブして行く。
黒の田官行林の看板 分かり易い道が続く

 前回ここを真っ直ぐ降ったら、 谷に出る辺りから踏み跡も無くなり藪状態となったので元に戻った。

 左にカーブしながら道なりに進むと、 右下に浅い幅の無い沢が出てきてその先で沢を跨ぐ。
沢を通過 丸木で真っ直ぐ入らないよう合図

 直ぐ木が何本か置かれ、真っ直ぐ入らず左に進む様合図がされている、 前回薄い道が続く真っ直ぐに入ったが合図の左に取ると緩やかな谷状の所を進む。
二次林の美しい林を登る

 二次林で新緑が美しい落ち葉一杯の所で、道らしいのは無いが何処でも歩ける谷を挟み 両側に有刺鉄線が上の方迄続くが、牧場の名残で家畜が谷に入ら無い様にする為だと思う。

 前回登ったもう少し奥の西側の所にも同じ有刺鉄線フェンスが有り、 それに沿って上がった。
沢の両側にフェンスが残っている 林道の「黒の田」と書かれたリボン

 赤いテープも見られ少しで透けて尾根部が近くなってきたら登り難くなり、 踏み跡は無く歩き易い所を適当に登り、尾根に上がり林道に出るがこの場所は少し西側に 廃棄物が見られる前回登った直ぐ東側だ。

 林道に出て左の東に進むと、 直ぐ先「黒の田入口」のピンクリボンが桧に結んで有るが顕著な道は無い。
林道を東へ進む 林道終点近くの猪捕獲用檻

 林道をそのまま行くと少しで左に猪捕獲用檻を見て終点となり狭い山道に入る、 左にカーブし降ると分岐の様な所に来るが青い杭の有る左の尾根に進んだ。
山道で少し踏み跡が薄くなる 青い杭の方に進む

 尾根の分かり易い道が続き、登りに入ると少し不明瞭になるが高い所を目指す。
分かり易い道 林の中の「田代山」山頂

 距離は僅かでかなり埋まった三等三角点「田代(たしろ)」の有る「田代山」山頂に着いた、 ここは桧が多い林の中で全く眺望は得られず見所は無い。
「田代山」山頂の三等三角点「田代」 落ち葉を踏みしめて帰って行く

 少しで同じ道を戻って行き、湿原に入って左から外周を歩いて朝来た道に戻る。
ミヤマシキミ

 疲れが出て緩やかな登りなのだが、百曲がりルート分岐への登り返しが辛い!

 ゆっくり登り分岐に来て丸太に腰掛け休憩、 その先くねくねと百曲がりコースを休まず降り車に戻った。

 久し振りの山歩きで厳しかったが、百曲がり登山口の「送電鉄塔ルート」は 広々とし歩き易く良い道でお勧め、田代山は三角点は有るが特に見所は無く わざわざ行く迄も無い山だと思う。

 舗装道から百曲がり登山口の道が痛み、 車で登山口迄入れ無いと道の膨らみは少なく駐車に困りそう。


   「別ルートの記録 R=ルート」
  ②H19年 4月 8日  寿老の滝〜林道〜奥寿老R〜黒ノ田湿地〜東尾根〜馬ノ背山〜山頂〜黒ノ田山〜湿地R
  ③H19年 4月30日  笹平登山口〜黒ノ田湿地〜東尾根〜馬ノ背山〜山頂〜馬ノ背山〜谷ルート
  ④H19年 7月10日  百曲がり登山口〜百曲がりR〜笹神山〜谷R〜黒ノ田湿地〜東尾根 〜山頂〜谷R
  ⑤H19年 7月31日  大草登山口〜大草北R〜山頂〜馬ノ背山〜東尾根〜黒ノ田湿地 〜谷R〜大草南R
  ⑥H20年 9月 8日  常磐口〜紋七R〜送電鉄塔〜北屏風山〜山頂〜馬ノ背山〜東尾根〜黒ノ田湿地〜 谷R〜馬の背山
  ⑦H20年12月20日  常磐口〜二又口〜ささヶ平〜小田沢(点名)〜ささヶ平〜北屏風山〜山頂〜北屏風山〜 二叉R


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
  出会った花: ・ニオイタチツボスミレ ・ハルリンドウ ・ミツバツツジ  ・ミヤマシキミ


TOP 山行一覧 山歩き12