「ニオイタチツボスミレ」
岐阜県瑞浪市 屏風山にて (2009.4.16)
屏風山の百曲がり登山口の右手鉄塔ルートで上がり、笹平ルート合流の桧林の
縁に咲いていた。
北海道及び本州・四国・九州の山地・丘陵に自生し、3〜4月頃根元又は茎葉
の脇から花柄を出し
紅紫色~濃紫色で基部白く放射状に紅紫条が入った花を付ける。
花は甘い芳香が有り花柄に白い毛が密生(少ないのや無毛も有り)し花の径
1.5〜2cmで、花弁
に丸味が有り、距は太い円筒形で長さ6〜8mmの尻上がり、花柱は棒状で
時に先端が膨らむ。
開花時茎の高さ3〜10cmで花後には伸び10〜30cmとなり、葉は
濃緑色の円形〜卵形で先端
は余り尖らず基部心形の長さ1〜3cmで両面に細毛(無毛も有る)が有り、
夏期は細長くなる傾向
が見られ托葉は深く裂け、花期を過ぎると花茎が伸び長三角形の葉が付く。
葉が細長いのは「ナガバタチツボスミレ」とし花柄が無毛で、
「タチツボスミレ」は花柄無毛で花弁
が細い傾向が有り葉は殆ど無毛で、白花は「シロバナタチツボスミレ」と呼ばれ、
白花で距が紫色
の花は「オトメタチツボスミレ」とされる。
花の名前は花後に茎が伸び良く香り、「匂立坪菫(においたちつぼすみれ)」
と付いた。
山歩き記録
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