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屏風山
(びょうぶざん)
794m
「常盤口:ささヶ平〜二叉」
H20年12月20日
10時〜14時30分
岐阜県 瑞浪市
晴れ
”面白い周回だが
 歩かれて無く
登るなら冬の時期”
 9月に屏風山北側の常磐口「ささヶ平ルート」で登ろうとしたが、 草が茂り道が分からず断念した。

駐車場
 その時は 「紋七ルート」で往復したが、 今の時期なら雑草の葉が枯れ登られるかも!

 常磐口で未踏ルートの「ささヶ平ルート」で登り「二叉ルート」で戻ろうと出掛けた。

 何時もの様に土岐で66号に入り、「道の駅どんぶり会館」の前を通って行く。

 今日は比較的暖かい日だが霞んで無くて、御嶽山から中央アルプスが見えている。

 屏風山の山裾を走り北に回り込む、 神徳橋を渡って直ぐ右折し降ると神徳川(じんとくがわ)に来て左折し川沿いに上がった。

 川沿いに進むと民家が無くなり分岐に来て、 登山口はチェーンの先だが駐車場の右に進む。

 「釜戸財産区展示林」看板に来て広場に駐車、 この林道は前回登った「紋七ルート」登山口に行く道。

 10時に歩き始め、林道を看板の立つ分岐迄戻り川沿いに入って行った。
駐車場から戻り分岐を左の方へ 舗装された道を廃屋跡を見ながら進む

 舗装された道を廃屋の石垣や倒壊した骨組みを見ながら、 終点広場に来て左に地道の林道を上がる。

 9月に来た時はこの辺りも草が繁茂していたが、 やはり今は枯れていて様相が全く違う。
舗装道終点広場手前を左に上がる 直ぐ林道は終わり指標が見えている

 直ぐ林道は終わり、「屏風山1300m・70分」の案内が立つのが見えている、 前回この指標も隠れ気味だったが、今日は遠くからでも直ぐ案内が有るのが分かった。

 丸いコンクリート三本の橋を渡ると、左に薄いが踏み跡が見られる。
案内からコンクリート製の橋を渡る 直ぐ左に薄い道

 前回は草木が密集し入れる状態では無かった、 今日は背丈上の枯れ草や木が残るが掻き分け進める。

 入ると黄色い保安林の看板が有り、 その先人工的に見える階段状の所を右に堰堤を見て登って行く。
右下には帰ってくる二叉方面の堰堤 指標が三つ立っている

 直ぐ先指標が3枚立ち、手前に立つのは来た方向で「常磐口・300m→」と書かれ、 奥に二つ案内が立ち、右「屏風山・1100m→二又奥経由」 左「屏風山←1700mささヶ平経由」。

 左の「ささヶ平」方面に入ると、 堰堤横に来たが道が狭くなっているので落ちない様注意して通過。
堰堤の際の狭い道を通過 左岸に続く道

 沢の左岸に付いた薄い道を進むと、 青書きの「屏風山へ」の指標が有り沢方向を指している。

 橋だと思う丸太が2本渡されているが、 沢は狭くそれに浅いので丸太に乗らず通過した。
沢の流れは浅くて狭い 橋だと思う丸太2本

 常磐口の指標を見ながら相変わらず雑然とした所を進むが、 沢沿いなので道が消えている所が多い。
途中の指標、このタイプは一基だけ 沢から少し上がった所は明瞭な道

 然し沢から少し上がった所は割と明瞭に道が付いているので、 道間違いの判断材料になる。

 それに朽ちているが、 沢に橋だと思われる丸太が渡して有る箇所が何度も出てきた。
岩に矢印のペイント 何箇所も出て来る橋は朽ちたのが多い

 顕著な谷分岐も無くどんどん奥に進むと、 岩に赤ペイントで矢印が見られた道はずっと緩やかな登り。

 谷は荒れた感じで決して良く無い、 赤ペイントの岩は合計3個見ながら暗い雰囲気の杉林を行く。
杉林の前方明るくなった 峠で全く笹が無い「ささヶ平」

 間伐の杉の木が散乱する辺りから少し急になり、前方明るくなって道は明瞭に変り 10時35分峠に着いた、笹は全く無いがここを「ささヶ平」と言うのか?

 四辻で指標が有り、 今来た方向は「常磐口」右は「屏風山・800m」の指標が立っている。
ささヶ平の指標 木に付けてある佐々良木と椋実の指標

 もう一枚木に正面「恵那市椋実」・左「恵那市佐々良木」の指標が掛けて有り、 正面の椋実(むくのみ)方面は、 地形図破線が近く迄来ていてどんな様子か入ってみよう。

 左の佐々良木(さざらぎ)は三角点「小田沢(おだざわ)」が有り 先に行く事にした、林の中薄い道が付き直ぐコブに上がり右に曲がって、 降ると右から道が来てコブのトラバース道だ。
点名「小田沢」へは薄い尾根道 小田沢手前は大岩が出てくる

 小田沢への登りになって少しで大岩が散在するようになる。

 その先コブに上がると、 10時55分古い石に囲まれて四等三角点「小田沢」が有った。

四等三角点「小田沢(おだざわ)」
 山頂らしさは少し有るが、林の中で眺望は全く得られないので直ぐ戻る。

 峠迄戻り椋実方面に行くと広い道は左山で付き、 道は平らで幅広く明らかに人口的な物だ。

 倒木が何本も有り潜ったり谷側へ避けて進むが最近歩かれた様子は窺え無い、 倒木以外幅広く歩き易い道が続きどんどん降って行く。

 その先倒木は無くなり谷が合流の所で下に落ちた指標を見てくねくねと降った、 平坦になると藪状態となっている。

 左に軽トラックが放置されているが、見た感じからかなり以前の様子。

 藪を抜けようと入るとイバラが多く痛い、 広い所なので抜けられないかと捜すが何処もイバラが有る。

 この状態からは廃道化している様なので、 無理に行く事も無いと諦め戻る事にした。
屏風山方面は狭い尾根道 笹が出てきた

 11時55分峠に戻り屏風山の山頂方面に登って行く、顕著な尾根筋で道は明瞭に付いているが、 暫くで腰辺り迄の高さの笹となったが、未だ道は明瞭で問題無い。

 直ぐ笹は低くなり歩き易い道が続いたが、一旦下り登ると再び笹が覆う様になってきた。
叉判り易い道となる 笹が深くなる

 コブに来ると分岐の様になっていて、 笹が深く良く分から無いが道の濃さは同じ様に見えている。

 地形図を出して確認するとここは右にも尾根が派生している所で、 方向的には左が山頂方面だ。
右側に山頂部が見えている 狭い尾根道を通過

 左に進むと木の間に、屏風山山頂だと思われるピークが見えているが未だ遠い。

 降って行き平坦になると分かり易い道になったので、この道で間違い無い様子。
右手僅かに開けているが特に何も見えない このルートにも赤矢印ペイントの岩が見られた

 右手少し開けていたが、これと言う建物や山は見えなかった、 狭い尾根筋を登るとこのコースでは初めて、足元の岩に赤矢印のペイントが有った。
明るい所に来て休憩した 右下に小屋が有る

 広く明るい所に来たので座って休憩、 歩行時は良いが止ると少し寒い気温で太陽が当たる所が良い。

 右下に小屋を見て進むと木に青字で屏風山の指標が掛かり、 その先「寿老の滝ルート」が合流した。
青色の指標が木に架けてある 寿老の滝ルートが合流

 ここからは以前寿老の滝右手の林道を入り登った時歩いた道で、 寿老の滝に降る方向の指標が有る。

 この少し先で帰りに降ろうとしている二叉ルートの分岐を右に見て進むと、 急登が始まり桧林の中登って行くと話し声が聞こえ、 見上げると男性二人が登山道に腰を下ろしていた。
北屏風山への急登は桧林の中 「北屏風山」、仲ヶ平・大草北ルート合流

 何故暗い急登の途中でと思いながら登るが、 黄色の杭や赤いテープ等の道具を持ち山登りでは無い。

「屏風山」山頂、ベンチの丸太が新しい
 聞くとこの辺りの間伐をすると言われるが、 若い二人なので事前調査をしている様子。

 「何処から登ってみえたのですか」と聞くので、 「常磐口からささヶ平経由で」と答えたがよく判らない様子だった。

 平坦になり笹の切り開きを進み「北屏風山」を通過、 一旦降って登り返し12時50分「屏風山」山頂に着く。

 一等三角点「屏風山(びょうぶやま)」の有る山頂はベンチの丸太が新しくなっていた、 西面大きく開けているがやはり霞んでいる。
(山名の読み地元「びょうぶざん」だが、点の記は「びょうぶやま」とルビ)

 東面は恵那山が結構くっきり見えていて、 左端杉の木の上に僅かに中央アルプスが覗いている。

 昼食を摂っていると八百山の方から親子が登って来た、 地元からと言われるので帰りに使う「二叉ルート」の様子をお聞きしたが、 歩いた事は無いとの返事。
山頂より恵那山

 13時30分下山開始、 北屏風山で「二又・ささヶ平」の指標を見ながら来た道を戻る。

 字が薄くなっている「二又口へ」と書かれた指標の所で、 登って来た道と別れて左に入った。
分岐の色が薄くなり見付け難い指標 二叉ルートに少し入ると有る指標

 少し進むと指標が立ち「ささヶ平」の指標は右下へ矢印が向き、 登って来た道に合流するのか?

 その奥に立つ「二又入口」の指標を見て進むと尾根分岐に来た、 地形図で尾根が二つに分かれ右の尾根が下迄続き、 二叉の元になったと思う谷を左右に分けている。
尾根分岐は左奥へ少し行くと指標が有る 傾いている指標、何時まで持つのか?

 然し右を見ても道は全く無い、左に少し進むと分岐で見たのと同じ作りの木の指標が有った、 倒れかけて斜めになっている「二又口」指標の所を通り、西側の短い方の尾根を降って行く。

 急降下が始まった、この辺りは細い尾根道なので道は薄いが簡単に拾えた。
尾根の急降下 細い尾根で道は拾い易い

 時々テープが有るが、 下には新しい黄色の杭が打ち込まれていて間伐用の印だと思う。

 突然前方に「御嶽山」が飛び込んできて、笠置山と二ツ森山の間の丁度良い位置。
御嶽山、左は笠置山右二ツ森山

 午後で少し霞んでいるが、このルートでは期待していなかったので嬉しくなって来る。

 未だ急降下が続き谷に降りると途端に道が分かり難くなり、 丸太の橋が見え手前上流側には谷に落ちた橋が見られ、その上にも橋の壊れたのが有った。
丸太2本の橋は沢から高さが有り怖い 沢の際を行く

 丸太へ行くと結構高く落ちたら怪我が怖い、しかもびっしり苔が付いているので滑りそう、 靴を乗せると滑ら無いので渡れそうだ、慎重に進んだが危ない場面は無く無事渡る。

 上流の谷が浅く狭い所に壊れた橋の様な丸太が有り、 そちらを通過した方が良いかもしれない。
朽ちかけて壊れそうな橋 広くなった谷を行く

 左に沢を見ながら降って行くと叉も丸太橋が有り、 何本も丸木が渡され落下の恐れは無さそうだ。

 只し木がかなり朽ちていて折れそう、そっと体重を架けたがミシィとも言わないので渡ったが、 沢迄余り高さは無いので少し手前から沢に下りれば、この橋を渡ら無くても通過出来ると思う。

 ただ沢は雨の状況で一変するので、この二箇所の橋の所は要注意。
中央が鉄製の堰堤横を通過 最後の堰堤は右に急登して通過する

 沢沿いに降ると堰堤に来て右に回り込み堰堤を越え、 振り返ると中央部が鉄製の堰堤となっている。

 叉橋に来たが今度は幅広くしっかりしているので問題無く渡り、 少しで大きな堰堤が見え右に急登し堰堤下流側に来ると、朝来た指標が三つ有る分岐に来た。

 林道を歩き14時30分車に戻る。

 林道終点の取り付きが夏場は草木が茂り分かり難い、鉈持参で行けば良いかも。

 ささヶ平ルートは紛らわしい谷分岐は無さそうで、道は不明瞭でも迷いは無いと思う、 二叉ルートは道は薄く最初の尾根分岐が分かり難いのと、最後の丸太橋を通過する所が要注意。

 景観的な見所は二又ルートの御嶽山だけなので少ない。


  「別ルートの記録 R=ルート」
 ②H19年 4月 8日  寿老の滝〜林道〜奥寿老R 〜黒ノ田湿地〜東尾根〜馬ノ背山〜山頂〜黒ノ田山〜湿地R
 ③H19年 4月30日  笹平登山口〜黒ノ田湿地〜東尾根〜馬ノ背山〜山頂〜馬ノ背山〜谷R
 ④H19年 7月10日  百曲がり登山口〜百曲がりR~笹神山〜谷R〜黒ノ田湿地〜東尾根〜馬ノ背山 〜山頂〜谷R
 ⑤H19年 7月31日  大草登山口〜大草北R〜北屏風山〜山頂〜馬ノ背山〜東尾根〜黒ノ田湿地 〜谷R〜大草南R
 ⑥H20年 9月 8日  常磐口〜紋七R〜送電鉄塔〜北屏風山〜山頂〜馬ノ背山〜東尾根〜黒ノ田湿地〜 谷R〜馬の背山
 ⑨H21年 5月24日  早付尾根R〜小松洞山〜黒の田湿地〜馬の背山〜山頂〜馬の背山〜谷R



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
  出会った花:  無し


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