211 | (いおうだけ) 2,760m |
H19年7月25日 6時10分〜14時30分 長野県 茅野市 曇り時々晴れ |
”歩き易い道が続き 山歩きが楽しめるが 眺望が得られず残念” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
展望が楽しめた入笠山から下り広大な三井の森を抜け、
唐沢鉱泉の分岐に来たがここ迄舗装道だった。 分岐を右に入ると地道となり、下り気味に走るが時々前方から車が来て 擦れ違いに気を使う、道は凹凸が酷い個所は右に左に大きく揺れるが、 普通車でも何とか走れそうな道。
駐車場は左に入った奥の様で、 この辺りも止められそうな所が有るが石や根が出て又傾斜が有り不安定。 丁度下山して来た人が居て、 ゲート真ん前の止め易い所が空いたので駐車する。 ブヨを大きくした様な虫がぶんぶんと纏わり付き、 下山して来た人も悲鳴を上げながら車に乗り込んだ。 登山靴に履き替え様とするも、 物凄い虫の数でとても出来無い。 ゲートを入り沢沿いに降って行くと少なくなり、やっと靴を履く事が出来で車に戻りザックを担いで急いで歩き始めた。 降って直ぐの橋を渡ると何故か虫は気になら無くなる、手を刺された様で軽い痛みが有るがその後少し痒くなっただけで酷くはなら無い。
橋を渡った所にトイレが有り、 反対側は滝の形が扇形で名前が付いたと思う「夏沢扇滝」が見られた、公式に滝として認められて無いのか調べが着かない、落差2~3m程か?。 幅広い林道を下山の人に会いながら緩やかに登って行くと、 赤い小さな花が咲いている。
茎が上部で二つに分かれ各々に花が一つ付いているが、 初めて見る花だ⇒「リンネソウ」。 小滝を見ながら渓流沿いに行くと今日の宿泊地夏沢鉱泉に着いた、 宿泊客は他に一組だけとの事、その後一組が素泊まりで来て計6人、 予約時オーレン小屋が満員だったのと比べると少ない。
風呂は狭く丁度日帰り入浴の人と重なって、 ゆっくり入ることが出来無かった。 翌日は5時半から朝食を取り、6時10分歩き始める。
宿の方にコマクサの情報を聞くと、 根石山荘前に咲いていて硫黄山荘近くより多いとの事、硫黄岳に登り硫黄山荘へ行くのは止め根石山荘前を通り、行ければ天狗岳迄足を延ばそう。 沢沿いに登山道を歩いて行く道は歩き易い、 空は曇っているので眺望は得られるのか?
ギンリョウソウが咲いている、白い花はシロバナノヘビイチゴの様だ。
宿でご一緒した女性二人と前後しながら歩いて行くと、ミニ渓流も見られた。
前方に山が見えてきて方向から硫黄岳だ、 遠くは駄目でも近くの山の景色は楽しめそうだ。 7時丁度オーレン小屋に着いた、 小屋入り口前にベンチが有り座って休憩する。
ここは人も多く賑やかで近くに鮮やかな色のタカネグンナイフウロが咲いていた、ふと見ると水場が有り名泉とあるので飲んでみたら冷たくて旨い。 宿で素泊まりされた二人が先に出発され、 我々も「峰ノ松目」「赤岩ノ頭」方面に入った。
キャンプ場を過ぎると、気持ちの良い原生林の中を行く様になる。
ミツバオウレンの花が咲いていると思い見ると、葉が五つなのでバイカオウレンなのか?一枚一枚の葉の形がバイカオウレンと違うのだが? 「奥美濃散歩」 KOBAIKEIさんよりコガネイチゴと教えて頂き訂正しました
「峰ノ松目」分岐に来て指標が有り左の「赤岩ノ頭」に取る、少しずつ急な登りとなるが登り易い道で、木が低くなり少しで稜線かなと思うがなかなか着か無い。
左方向に東西天狗岳が見えてきたら、少しの登りで8時10分稜線に飛び出した、ここの地名「赤岩の頭」は何故付いたのか、赤い土は見られるが赤岩は無いが?
風が強くて然も、横岳から赤岳方面は霧で全く見えて無く残念!妻が休んでいるので近くに咲く、ハクサンシャクナゲとミヤマゼンコ・コケモモの写真を撮る。 素泊まりの二人が登って見え、 赤岳鉱泉方面に行かれると言う事でここから南に降って行かれた。
四人連れが来られクロユリが下に咲いていたと言われたが、 戻る気がせず硫黄岳山頂方面に進む。 寒いのでシャツを一枚上に着て手袋をしザレた道を行く、 本来赤岳方面の景色を見ながらだと思う。
硫黄岳山頂が見えてきた、 ミヤマダイコンソウの黄色が目立ち所々ミヤマシオガマの赤い花も有る。 中学生と思われる団体が降りてきて、 元気良く「コンニチハ」と挨拶しながら擦れ違った。
8時50分大きな岩の間を通り抜けると広々とした硫黄岳山頂部に着いた、霞んでいる先にケルンが有り看板が立っている所が山頂の様だ。 手前左の低い避難小屋?の建物で風を避け休んでいる人が居る、 然し周囲の景色はガスで全く見え無い。
ケルンに行くと「硫黄岳山頂」の看板が立っているが、 地形図の山頂は標高点2,760m地点だ、状況が分からないがこの場所とは違うと思う? 但しこの場所も地形図ではほぼ同じ高さと読める。 火口壁沿い北東に500m程の所に、三等三角点「箕冠(みかむり)2,741m」が有るようで、ここより眺望が良いとされるがガスに包まれとても行く状況に無い。
ここに居ても仕方が無く夏沢峠に下山開始、 岩の道で分かり難いが拾えて降ると又ケルンが有った。
降るに連れガスが晴れ、 左手に峰ノ松目2,567mの山容が美しく下にはオウレン小屋も見える。 岩ゴロゴロの道を降って行く、 こちらもミヤマダイコンソウの花が多く咲いていた。
右下に剥き出しの岩肌が見えている、これが硫黄岳の爆裂火口跡なのか? 背後からご夫婦が降ってみえ、写真を撮っていたので抜いて行かれた。
下の夏沢峠の小屋の上に箕冠山や天狗岳が見えている、 天気は良くなるのか? 崩れた際を通り林の中を抜けると10時20分夏沢峠に着いた、小屋の前で休憩するとご夫婦が休まれ、赤岳展望荘に泊まり今日は横岳・硫黄岳から天狗岳迄行く積りとの事。
奥様は疲れてみえる様で、 「昨日は快晴で眺望を十分に楽しめたから満足されたのでは」と言う。 「広島から来て何度も来られ無いから、 天狗岳迄足を延ばしたい」と言われた、「私達も行く気ですがガスが晴れ無いのなら止めるかも」と言う、御夫婦は先に向かわれた。 我々も向かうと樹林帯の登りで歩き易い道が続いているが、 妻は膝が痛くなった様で遅れる。
緩やかになるとのんびりと歩ける道となり少しで、 11時10分分岐となっている広場に着いた、指標や地図が有り「箕冠山(みかぶりやま)」と有る、左はオーレン小屋で右が天狗岳方面。 金属の土止めが埋められた所を急降下して行く、 単独の男性が息を切らして登って来た。
小さな札に「コイワカガミ」「コケモモ」と書かれ埋めて有り、 コケモモは咲いていた。 左に回り込むと広々とした暗部に来た、 ロープが張られて中はコマクサの群落地となっている。
根石山荘は左の奥に如何にも山小屋という風情で立っている、 然しガスが濃く写真とはなら無かった。
こちらは完全に行く気を無くす、又妻の膝も心配でここで帰る事にする。 コマクサの写真が風が強く撮れず、 根石山荘入り口方面に入ると風は少し弱くなった。 イワベンケイの大株が見られる、それにしても広い範囲のコマクサ群落地だ。 白いコマクサも見られたが、花が痛んでいたので撮ら無かった。 風も強いしガスって見え無いので戻り、 昼食は箕冠山山頂付近で取る事にする。 金属の土止め階段を登り返すが苦しい、 降る時会った男性が息を切らしていたのが分かる。 山頂分岐の広場から少しオーレン小屋方面に入った所で昼食とする、 ここは風が全く無い。
オーレン小屋に降って行く道は林の中で眺望は全く得られない、 花はオサバグサが咲いている。 誰にも会わずに建物が見えてきて、13時10分オーレン小屋に戻った。 朝来た道を戻り夏沢鉱泉前で休んでいると、 女性3人が降りてきてここだと言う。 今日夏沢鉱泉に泊るとのこと、 車は美濃戸に置いて有りタクシーで帰るそうだが 高いタクシー代となるのではと思う。 14時30分桜平に戻る、心配していた虫は少なくなっていたが 素早く乗り三井の森で休んだ。 オーレン小屋満室で夏沢鉱泉に泊まるが、 硫黄岳〜天狗岳なら夏沢鉱泉で時間的に問題無い。 全般に歩き易い道で危険個所は無いので、 ゆっくり登れば硫黄岳に立つのは易しい山だと思う。
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出会った花: ・リンネソウ ・シロバナヘビイチゴ ・ギンリョウソウ ・カラマツソウ ・オサバグサ ・ゴゼンタチバナ ・タカネグンナイフウロ ・バイケイソウ ・ハクサンシャクナゲ ・コケモモ ・ミヤマダイコンソウ ・ミヤマシオガマ ・コマクサ ・イワベンケイ ・エゾシオガマ ・ミツバオウレン |