「コバノミツバツツジ」
岐阜県美濃市 今淵ヶ岳登山道にて (2002.4.20)
瀧神社の上に延びる林道の鉄塔巡視路標識から入り、少し先沢を渡り尾根に上がると自然林となり、
天候はすっきりとしないが眺望も開け楽しみ乍登ると、ぱっと開いたミツバツツジの花が咲いていた。
花は雄蕊10本で雌蕊1本の子房に腺毛が見られ無く、本種は「コバノミツバツツジ」で良さそう。
本州静岡県西部以西及び四国・九州の山地に自生し、4〜5月頃葉に先立つか同時に枝先の頂芽
に紅紫色の花を1〜3個付け、花柄の長さ約1cm白毛と長い黄褐色の毛が有り、花は大きさ3
~4.5cm漏斗形でやや5深裂し、葯が黒紫色で長短の有る雄蕊10個に雌蕊1個、子房に白色
の長毛が密生し花糸と花柱は無毛で蕚に白毛。
幹は良く枝分かれし高さ2〜3m、樹皮灰黒色の若枝赤褐色で粗い毛が有り、葉は枝先に3枚輪生し
葉柄3~7mmの長さ3〜7cm菱形状卵形で中央部より少し元が最も幅広く、葉は最初両面褐色の
軟毛と裏面脈上と葉柄に褐色の伏毛、その後表面は無毛になり裏面は全面又は主脈上に毛が残る。
トウゴクミツバツツジは葉が僅かに大きく雄蕊の数は同じで相違点とならず、雌蕊花柱下半部に腺毛
が有るのが見分けのポイントで、名前の頭に何も付かないミツバツツジは雄蕊の数が5個と少ない。
山歩き記録
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