岐阜県揖斐川町 夜叉ヶ池にて
(2009.6.15)
夜叉ヶ池のニッコウキスゲが今が見頃の筈で、又未踏の三周ヶ岳に登ろうと出掛ける事にする、
ニッコウキスゲは一面を黄色く埋め尽くす群落が見られて、この花は夜叉ヶ池手前に咲いていた。
本州・四国・九州の高山礫地や岩場に自生の多年草で、7〜8月頃茎の先に黄色の花を付ける、
平地に咲くニガナの高山型で、花は大きさ約2cm舌状花8〜11個で株全体に比べ花が大きい。
茎は直立し高さ5〜20cmで疎らに枝分かれし、葉は根生の倒披針状へら形で縁に棘状の鋸歯。
似る「ハナニガナ」との相違点は、「本種は茎葉の基部は茎を抱かないがハナニガナは茎を抱く」、
但し高山とは2,500m以上を言い、この場所は岩場だが標高約1,100m。
本品は明瞭で無いが茎葉が茎を抱いて無く根生葉に鋸歯が見られ、上の岩場に咲く花は背丈が
低くて下の土が多い場所は高いのは30センチ程となり、ハナニガナとの中間種かもしれない。
花の名前は高山に見られ「高嶺」とし、茎や葉を傷つけると白い乳液が出て舐めると苦く昔から
茹でて食べられ菜が付き「苦菜」で、「高嶺苦菜(タカネニガナ)」と付いた。
山歩き記録
⇒三周ヶ岳
*追加:2013年APG分類体系でキク科ニガナ属はキク科タカサゴソウ属に変更された様です
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