「オトギリソウ」
富山県 立山・弥陀ヶ原にて (2001.8.10)
バスで室堂に行くも深い霧で数メートル先も見えない、雄山に登るのは諦め弥陀ヶ原に下る事にする、
道は完全に整備され迷う不安は無いし、バスで登って来た時弥陀ヶ原の辺りは眺望が得られていた。
獅子ヶ鼻岩を下り谷を通過すると花も多く見られ、その先からガスが晴れ眺望が得られるようになり、
広々とした草原の中餓鬼田と呼ばれる地塘を見ながら気分良く進むと、岩の陰に隠れて咲いていた。
北海道及び本州・四国・九州の山野の明るい草原に自生、7〜9月頃茎先の枝に黄色の花を咲かせ、
花は大きさ1.5〜2cmの一日花で茎先に集まり、花弁5枚に黒点と黒の腺が入り雌蕊1雄蕊多数。
茎の高さ20〜60cmとなり上部で枝を分け、葉は対生し広披針形の長さ3〜5cmで密に黒点が
有り半ば茎を抱く。
似るシナノオトギリは葉の縁に黒点が有って全体に疎らな明点が有る、オトギリソウは葉に密に黒点が
有り半ば茎を抱く。
花の名前は平安時代の鷹匠が狩で傷付いた鷹を、秘伝としている薬草(オトギリソウ)を揉んで直して
いた事を、鷹匠の弟が漏らしたので斬殺し「弟切草」と付く。
山歩き記録
⇒立山(室堂〜弥陀ヶ原)
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