「ミヤマカタバミ」
福井県大野市 荒島岳登山道にて (2002.5.6)
登山口から単調なゲレンデを登って樹林の中に入り、ブナの多い森と変わり新緑を楽しんで登ると、
林の中に大きな美しいカタバミが咲いていて、ほぼ同じ場所に花弁が丸いのと細長いのが見られた。
本州及び四国の山地林内の木陰等に自生し、3〜4月花茎の先に白色で花を1個付ける。
花は葉の展開と同時に開花、軟毛の有る花茎長さ4~15cmの先に横向きに付け、直径3〜4cm
で花弁に薄い紫色の筋が入り、雄蕊10個の花柱5個で萼片は披針形の長さ5~7mm。
花後3mm程の卵形の実は熟すと破裂し種を飛ばす。
茎の高さ7〜15cm、葉は根生で長い柄の先3小葉からなり三角状倒心形の長さ1〜2.5cm
幅2〜4cm、花柄や葉柄・葉の裏面に軟毛が有る。
花の名前は「深山」に生える「傍食」から付き、低山も自生だが市街地近くのカタバミと区別の為
「ミヤマ」を付け、「傍食」は葉が睡眠運動をし日が陰ると葉を折畳み、片側が「食む(はむ)」
ようになり「カタバミ」、「ミヤマ」は深山で無く山地性を表し「深山傍食(ミヤマカタバミ)」。
似るコミヤマカタバミは花径2〜3cmと小さく、花の中心部黄色を帯び小葉の角は丸みを帯びる。
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