「ノハナショウブ」
愛知県豊橋市 葦毛湿原にて (2009.6.12)
豊橋市賀茂町の「賀茂しょうぶ園」を見た後「葦毛湿原」に寄ると、モウセンゴケ程度で特に目立つ
花は無く、水の流れる斜面に小さな赤い花を付けるこの地域の名前が付くトウカイモウセンゴケが
見られたが蕾で、奥の茂みに数は少ないが濃い赤紫色のノハナショウブが咲いていて、近くには
カキランも有った。
北海道・本州・四国・九州の湿原や湿り気の有る草地に自生、6~7月紫色~赤紫色の花を付ける。
花茎の高さ50〜120cmで直立、頂部の苞葉から花柄を出し数個の花を付け、花は大きさ10〜
13cmで外花披片×3内花披片×3、外花披片は大きく楕円形で開出し垂れ基部筋状黄色班が有る
が斑目模様は無く、内花披片は小さく先が2裂の狭長楕円形でほぼ直立し高さ約4cm、花弁基部
上に先が上向く平たい小花弁に見えるのは、三つに分岐の雌蕊花柱で裏に雄蕊が付く。
葉は長い剣状の長さ20〜50cmで直立し、縦に中肋の隆起が太くて目立つ。
写真は花色が赤紫色とは言え無い紫色、只本種はカラーのバリエーションが存在するとされている。
カキツバタは外花被片基部に白筋が入りノハナショウブは黄色で区別、本種がハナショウブの原種。
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