「サワギク」
(ボロギク)
長野県 入笠山にて (2007.7.24)
御所平に駐車し入笠湿原に歩き始めると、あちらこちらの林の中に鮮やかな黄色い花が咲いて、
御所平から湿原に向けて行く遊歩道脇には、ウツボクサとサワギクが競って多く見られ目立った。
北海道及び本州・四国・九州の山地の湿り気の有る林に自生、6〜8月茎先に黄色の花を付ける。
花は茎の上部で散状に枝分かれし付け、大きさ径1~1.3cm程で黄色舌状花7〜14個中心
の筒状花も黄色で多数、総苞は長さ約5mm総苞片は長披針形の1列、花が未だ残っている内に
果実の冠毛が目立ち始め花と痩果が同時に付く。
本草全体が柔らかく茎は中空円筒形で高さ40〜100cm、葉は互生し質は薄く長さ2~10
cmの線状披針形で変異が多いとされ、羽状に中~深裂や羽状全裂も有り裂片は細く軟毛を散生。
花の名前は沢等の湿り気の多い木陰に自生するキク科の植物で「サワギク」、別名は花後に直ぐ
純白の冠毛を出し、これを白い「ぼろ(襤褸)」に見立て「ボロギク」と付いた。
山歩き記録
⇒入笠山 | |