「苔小米草」    ゴマノハグサ科コゴメグサ属
「コケコゴメグサ」    長野県駒ヶ根市 木曽駒ヶ岳にて (2007.8.10)
木曽駒ヶ岳山頂から馬の背と呼ばれる眺望抜群の尾根道を、「将棊頭山(しょうぎかしらやま)」
方面に進み途中右に下り濃ヶ池に行き、カール状斜面を宝剣山荘方面に登り返すと小さなコゴメ
グサが見られた。

中央アルプス固有の草地や礫地に自生の半寄生1年草で、7〜8月茎先に小さな白い花を付け、
タイプ標本は木曽駒ヶ岳で採集された物で、1982年に新種記載された種小名の「kisoalpina」
はkiso-alpinaで採集地に因み、絶滅危惧II類(VU)(環境省2012年)に指定されている。

花は長さ4~5mmの白色で紫色の筋と、3裂する下唇の中央裂片には黄斑が付き、萼は2裂し
萼裂片は浅裂。

草丈2〜5cmと低く茎に下向きの曲毛と開出腺毛が有り、葉は長さ3〜5mmの小さな広卵形
で裏面に丸まり、両面に凹凸と腺毛及び細毛が見られる。

極小さく見付け難い花だ、横に写る真ん中が凹んだ葉は「米葉栂桜(こめばつがざくら)」、
同じ様な厳しい環境に咲く「コマウスユキソウ」の花を探していて、 たまたま近くで見付けた。

     山歩き記録 ⇒木曽駒ヶ岳(後編)
ゴマノハグサ科コゴメグサ属  ・イブキコゴメグサ  ・タチコゴメグサ  ・トガクシコゴメグサ  ・ミヤマコゴメグサ


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