133 | (よこやまだけ) 1,132m |
H18年6月6日 9時40分〜16時20分 滋賀県木之本町 晴れ |
”急登と急降下で どちらも厳しい 然し楽しめる山” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
暑くなり標高の高い山にと飯田の風越山へと思ったが、
東方面天気が悪そうな予報が出ている。 西方面が良さそうで横山岳にするが標高差870m有り、 又厳しい登りが有るようで暑さが心配だ。
高速道路を降りても岐阜を抜けるのは時間が掛りそのまま走る、 低速で進んで行きやっと北陸道に入るとスムースとなった。 木之本ICで降り303号に入ろうとするが、 手前で左に曲がってしまい街の中に迷い込む。 303号に出て北上するが食料を買うのを忘れていて、 町から離れコンビニは無さそうで8号に戻った。 8号沿いの店で買い戻り杉野集落に来ると、 分岐に横山岳の案内が有り303号を離れて左に進む。 再度案内が有り分岐を左に舗装された道を行くと、 大きな駐車場の有る登山口に着いた。 左の駐車場は6台程止まり余りスペースが無い、 右手は1台の車が有り丁度着いた所の様子。
右側は数多く駐車可能な広さが有り、 隣の車は奈良の男女計4人の方で9時40分一緒に歩き始めた。 止め無かった左の駐車場の奥に横山岳が見え、ここに小さな建物が有りトイレの様子で、壁に地図や花の写真が張って有るが、よく見ないで直ぐ先の登山口に進む。
左「五銚子の滝」右「東尾根コース」の案内がされ、 東尾根?と思ったが滝経由で登るので左に入る。 林道を行くと直ぐ「白谷本流コース」の案内が有り右に入る様になっている、白谷をそのまま詰めると思っていたがしっかりした指標で案内に従い右に山へ入って行く。
植林の中の道は明瞭だがジグザグの急な登りとなってきた、直ぐに谷に降りると思っていたがどんどん離れ登って行くと暗い登山道脇に3人が休んでいる。 もう降ってきたのかと思い聞くと、「これから登る、私達はゆっくりだから」と言われた。
奈良からの4人連れの方もおかしいと思ってみえる様で、間違って無いだろうかと言われる、入り口にきちんと白谷本流コースと書かれ、「大丈夫でしょう」と答えたが自信は無い。 写真を撮りながら4人の方と前後しながら登っていたが、 途中から先行させて頂いた。
明るくなり林道に出て白谷の左に進む、 振り返ると今来た道に指標が有り白谷登山口と書かれている。 少し進むと深い白谷が見え、 林道はガードレールが一部谷に崩れ落ちた所が有るが道の状態は良い。
折角登ったのだがどんどん降って行くと先の谷間に架かる橋が見えてきて、橋に来ると「太鼓橋」と名前が付けられた橋の手前谷沿いに道が有り、橋の所に指標も立っていた。 谷を詰めて来たら何処で上がるのかと覗いたが道は無い、近辺で林道に上がる箇所は無さそうだが?その内に4人の方も到着されたが10時40分先に谷へ入って行く。
沢沿いは岩がゴロゴロし歩き難い道だが水量は余り多く無い、草の茂った中を左右に沢を渡りながら進むが、日が射し暑い上に同じ歩幅で歩け無く疲れそうだ。
大きな滝が見え「経が滝」だ、 滝の前が開けているが日蔭が無く通過し木陰で立ったまま休む。
その先急な登りとなり沢の中を歩いたり岩を掴んで登ったり、叉ロープに頼ったりして登って行く、道は分かり難い所も出て来たが良く見れば踏み跡は分る。
振り返ると蒸せる様な草で緑が濃い谷が見下ろせ、 シャクの白い花が一杯咲いていた。 大きな滝が見え「五銚子の滝」の様だ、 沢の傍に黄色いヒメレンゲが固まって咲いている。
ニリンソウ・ラショウモンカズラ・イチリンソウが見られるが、 花は何れも終わりの様子。
五銚子の滝に来て右岸を急登する、 ザレタ個所も有り万一滑ったら危ない所なので慎重に通過した。 11時40分滝の上に来て平坦なので狭いが木に腰掛けて休憩する、 暑いので水の減りが早い。
この先は谷から離れ山道らしくなってきた、 白い小さなミヤマハコベの群落が見られる。 急登となり厳しい登りが続き、極端にゆっくりのペースとなるがそれでも登れず、休みながら登るが止まると虫がワーと寄ってきて常にタオルを振り休む。
足元ばかり見て登るので木に頭をぶつけてしまう、 奈良の4人が登って来たので先に行って戴く。 「頂上まであと300mガンバレ」の案内が有り、 未だ300m急登が続くかと逆にがっかりした。
あと200m・あと100mの標識を見て、 少しで緩やかになったので山頂部に上がった様子。 東峰の道を右に見て左へ緩やかに進む、 前を行く奥様はネマガリタケを取りながら歩かれている。
13時20分「横山岳」山頂に着く、 広場中央に二等三角点「横山岳(よこやまだけ)」が有り、 横に山名板が立っていた。 眺望が利く山頂では無いと思われるが周囲は何も見え無い、 物置が有り梯子で上に登る事が出来るが先に昼食とする。 食べ終えて物置に登ってみるも、霞んでいて琵琶湖も何も確認出来無い。 眺望の良いと言う東峰に行っても今日は駄目だと思うので行くのは止め、 14時20分4人の方にお先にと言い下山開始。 奥様は「もう会う事は無いでしょうね」と言われる、 「ゆっくりだから追いつかれます」と別れた。 入り口は樹木で少し分かり難いが、道はしっかりと付いている。
この尾根は「三高尾根」とされ急で知られているが降りだから大丈夫だろう、尚「三高尾根」の名前は、今西錦司氏が率いる三高(京都大学の前身)山岳部に因み付けられた。
自然林で緑が美しく気持ち良く降って行くが、 急な降りとなると木の根の階段状で躓き易い。 フタリシズカが結構咲いている、 ツクバネウツギはちらっと見掛けるが咲いている木は少ない。
やっと緩やかになると左側が開け「望横ベンチ」と書かれた所に着くが、 ベンチは朽ちて無かった。
横山岳山頂が望めて「望横」と付けたと思う、 東尾根や遠くに山並みと下には墓谷山も見えている。 一旦緩やかな降りになっていたが又も急降下と変わり、 いいかげんに勘弁と思う頃鞍部が見えてきて、15時45分風が吹き抜け少し爽やかな鳥越峠に着く、開けているが霞んでいて休まず通過。
少し登ると「コエチ谷下山」と書かれた指標が木に架けて有り、左に進んだ。 真っ直ぐは「墓谷山(はかたにやま)737.8m」に行く道。
森の新緑は美しいがやはり急な降りが続き、たまらず腰掛けて休憩した。
同じ様な降りが続きぽんと谷に出て、その先は緩やかな広い林道が続いている。 林道を出て左に舗装道を歩き、16時20分駐車場に戻った。
駐車場の建物に張られた案内図を見ると、白谷を離れて右に上がり林道に出る案内がされている、谷崩壊で迂回路が作られたようで、やはり登山口の張り紙は目を通して置くべき。 結局山頂で別れた奈良からの4人方には、 会う事は無いままお礼を言えず帰路に着いた。 ⇒「新緑拡大写真」 ⇒「滝拡大写真」 白谷は滝も有り又花も多く見られ面白い登山道だが急な登りが続き厳しいコース、帰りに使った三高尾根も階段のような木の根の降りがずっと続いて、登りに使うと同じく厳しい。 新しい東尾根コースは地形図からは、三高尾根よりなだらかな様に読めるが実際はどうだろうか?
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確認出来た山: 無し 出会った花: ・シャク・ラショウモンカズラ・ニリンソウ・イチリンソウ ・ヒメレンゲ ・シライトソウ・フタリシズカ・ツクバネウツギ・ナルコユリ・タニウツギ・ミヤマハコベ |